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目の前で飲んでいたK君が突然失明した夜のこと

先日、noteのキャンペーンに応募してみたらnoteで使える100ポイントをいただいてしまった。
はて…これをどうしようか?
このキャンペーンで私と同じようにポイントを手に入れてはみたけれど私と同じように、はて…?となってる人が多いのでは?
と思いたったので初めての有料記事を書いてみます!
もし続きが読みたいな!と思ってくれたらレッツゴー100P!よろしくお願いしまーすっ!

すべらない話、かどうかわからないけど
私が経験した忘れられない話を記したいと思う。

結論から言えば、
目の前で飲んでいたK君が突然失明した夜のこと。である。

?????
なのだけど、書いてる私も??????である。

失明したK君は一緒に働く同僚だった。
職場はバイト先の小さなスナック。
私はホステス。彼はボーイ。

彼は韓国からやってきた留学生で初対面の頃は全くっっっ!日本語ができなかった。
でも賢いのだろう、すぐに日本語を吸収し、1年後には下ネタも含めた冗談まで理解し、会話できるほどだった。
メキメキと日本語が上達し、見た目も韓国を感じさせる爽やかな青年。

私は全く好みではなかったけど彼の人柄と努力家な面をずっと見守ってきて仕事仲間として仲良くしていた。
彼はそのうち職場のスナックのナンバーワン嬢と付き合い出した。

その彼女は私が尊敬する先輩で、とても美人だけど気さくでみんなの前で変顔を披露するような楽しい人だった。
ずっととあるお客さんと不倫関係にあり、本人も未来がない恋から抜け出したかったのだと思う。

気づいたら2人は恋人関係になっていて、私もそれを打ち明けられた時祝福した。
大好きな先輩と日本で頑張っている彼に幸せになってほしい!心からそう思った。

先輩は水商売をほどなくして卒業した。

私は本当にその先輩が大好きだったので店を上がる時、堪えきれず号泣してしまった。

入れ替わりの激しいお水の世界。
今までも数えきれないほど出会って別れてきたのに、さみしくてさみしくて、わんわんと泣いた。

彼女は
『あなたは強いよ!頑張り屋さんなの知ってるよ!これからも頑張ってね!』
と、泣いてる私を励ましてくれた。

水商売は普通の仕事よりも稼げる面もあるけど体力もメンタルも消耗が激しい。
本気でやるなら営業を欠かさず、同伴&アフター必須。
どんなに美人でも性格が良くても変なお客さんに意地悪をされることもあるし、真面目にやればやるほどオフの日の誘いも増える(と、個人的に思う)
昼夜逆転の生活は自律神経に響いてくる。

彼女が夜を引退した時、私は2人は結婚するのだな、と思った。
実際そういう話だった気がする。

のだけど、結局2人は破局した。

なんで…?
私は終わった恋の報告を聞き、途方に暮れた。
そしてK君が私に話を聞いてほしいという。
仕事帰りにでも飲みに付き合ってくれないか?とても悲しいんだ。

先輩と仲良くしていた私に色々と愚痴りたいことがあるのだな…と私は彼の誘いにOKを出した。

私とK君は手頃な居酒屋に行き乾杯をした。
かなり古い出来事なので鮮明には思い出せないけど、私は彼の傷にあんまり塩を塗らないように、なるべくK君から自発的に出てくる言葉を受け止めるようにしていたと思う。

恋が終わる。
誰でも苦しくつらいことだ。

雑談や仕事の話も交えながら和やかに私たちは酒を交わした。

『お客様、そろそろ閉店のお時間です〜先にお会計をお願いします〜』
店員さんが私たちの席に、ザルにお会計を書いた紙切れを入れてやってきた。

はーい、と私がザルを受け取った瞬間に事件は起こった。

『目がーーーー!目がぁーーーー!!!!』

ラピュタのムスカが突然K君に降りてきたのだろうか!?

えええ??!!
私も突然の絶叫に動揺する。

目を押さえ、めがあああぁ!!!!を繰り返すK君。なんだこのコント。

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