【図表付き】ロジカルシンキングとは何か、徹底解説します②
こんにちは!
奈良慎太郎です。
今回は、ロジカルシンキング徹底解説の続編です。
前回の記事をまだ読んでいない方は、そちらからお読みいただいたほうが理解が深まるかと思いますので、ぜひ。
代表的な論理展開の手法
ロジカルシンキングでよく用いられる論理展開手法として、一般的に「帰納法」「演繹法」と呼ばれている手法があります。
◎帰納法
帰納法とは、「複数の具体的事実」から分かる傾向をまとめて、「一般的な命題・法則」を導き出す思考法です。
【「帰納法」の例】
(複数の具体的事実)
「A社はタイに進出した」
「A社はタイ語のコーポレートサイトを立ち上げた」
「A社はタイにエースを送り込んだ」
⇓
(一般的な命題・法則)
「A社はタイビジネスに本気だ」
帰納法で導き出される結論は、あくまで抽出できた事実・情報から判断できる傾向をまとめたものに過ぎず、普遍的な事実ではないことに注意が必要です。
◎演繹法
演繹法とは、「三段論法」とも呼ばれる論理展開の手法で、一般的法則かつ普遍的な事実(前提)に事実を当てはめて最終的な結論を導き出す思考法です。
有名な例として以下のものがあります。
【「演繹法」の例】
(前提(一般的法則))
「人間はいつか死ぬ」
↓
(当てはめる事実)
「ソクラテスは人間である」
↓
(結論)
「ゆえにソクラテスは死ぬ」
演繹法は、「すでに法則や方針が存在し、且つその法則・方針が正しいこと」を前提にした論理展開です。
よって、前提として置く「法則・方針」自体が間違ったものであれば、導き出す結論も間違ってしまうことになるので注意が必要となります。
【「演繹法」の悪い例】
(前提)
「我が社の有望なAさんとBさんは、部下をつけた時期から急激な成長を遂げた」
↓
(当てはめる事実)
「有望株として、成長させたい対象者にCくんがノミネートされた」
↓
(結論)
「Cくんにも部下をつけるべきだ」
このように、前提として置く法則が間違ってしまうと、非常に違和感を感じる文章になってしまいます。
また、演繹法でなかなか答えが出ないときは、前提が間違っている場合が多いので、ぜひ見直してみてください。
代表的なフレームワーク
課題に対してロジカルシンキングを用いて答えを導くにあたって、非常に有効なフレームワークを2つ紹介します。
◎ピラミッドストラクチャー
ピラミッドストラクチャーとは、「問い」に対する「主張(結論)」とその理由をわかりやすく論理立てて考え、その「主張(結論)」の正しさを証明するために、理由・根拠を並べていくフレームワークです。
下記図のようにピラミッド状に図式化することから、このような名前がついています。
ピラミッドストラクチャーは「主張(結論)」を頂点に、それを支える「理由・根拠」が下の階層に配置されていくため、自身が紡ぎ出した主張は説得力が強くなります。
◎ロジックツリー
ロジックツリーとは、事象を構成要素ごとにツリー状で分類し、問題の原因や解決策を導いていく際に活用されるフレームワーク。
ビラミッ
ドストラクチャーの場合は「主張(結論)」と「理由・根拠」の上下の関係性でしたが、ロジックツリーの場合は「ある概念」と「その構成要素」の左右の関係性になります。
(例)《問題》営業利益が減少
ロジックツリーを使うメリットとしては、
・要素分解していくことで、根本原因の特定をしやすくなる。
・根本原因に対して対処策を考えやすくなる。
・対処の優先順位をつけやすくなる。
のようなことが挙げられます。
まとめ
◯代表的な論理展開の手法
・「帰納法」:「複数の具体的事実」から分かる傾向をまとめて、「一般的な命題・法則」を導き出す思考法
・「演繹法」:一般的法則かつ普遍的な事実(前提)に事実を当てはめて最終的な結論を導き出す思考法
◯代表的なフレームワーク
・ピラミッドストラクチャー
・ロジックツリー
以上がロジカルシンキングの解説になります。
実際に使わないとなかなか要領をつかむのは難しいかと思いますので、ぜひ少しずつでも取り入れてみてください!
なかなかしっかりとしたボリュームでしたが、ここまで着いてきてくださってありがとうございました。
次回の更新もお楽しみに!
↓↓↓転職の相談はこちらからお願いいたします↓↓↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?