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文華よ目覚めよ、永き苦眠より(詩)

遥か遠く幽かに舞う霧のようにつつましく
熔けて ああ熔けて 幸福が咲く炉は今醒める
あの褪せた勝利の色 正しく来る多彩はここに

身の失せさえ靄の底
さあ諸手には広袤の異界
見よ 得よ 溶けよ
さあ!

後跋

 ずいぶん直接的な題だと感じる次第だが、それをすぐと忘れさせてしまうほどの高揚感が、暴風と化して我が五内を翩翻とさせている。
 姑息だとはわかってはいるが、それでもこの詩が産まれたことを何よりも喜ばねばならない。


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