赤熱の詩(詩)

 明滅は錆びて音も絶え
 月消える時 獣の繁茂
 今や消滅せり 剣呑の旗
 今や疑うこと無き騒擾の終日

 災いの轍に似た黒き罅隙
 万物かの逆鱗に熔け
 天球墜落す 声は等しく灼かれ
 とこしえの焔の下に
 精練の息吹の上に

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