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【TV Story】リッチマン、プアウーマン

とびっきり笑顔が可愛い石原さとみちゃんと、

仕事は超スマートなのに、恋愛に関しては全くイメージ力を働かせることができないことが可愛すぎるIT企業の超エリート社長日向徹as小栗旬だったドラマ。。。

という印象があり、思い出してみたくなって、見返したくなって、自粛期間中というナイスなタイミングがあったので見た。

結果。

めちゃくちゃ日向徹as小栗旬の成長ドラマ&心くすぐりまくりの恋愛とお仕事大好きマンなドラマで、超満足。


という感じでした。

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まだ恋愛感情が日向徹にはなくて、真琴ちゃんだけがドキドキするの図。


ざっくりな登場人物の説明はここを見て(笑)


さて、この日向徹。最初は、まあ嫌なIT社長で!とびっきり頭がよく、誰も思いつかないような視点から物事を見る、発言する、提案する、改良していく、しかもとんでもないスピードと行動力で進んでいくので、まさに台風の目のような存在。でも、根底にあるのは、「今ここにはない、新しいものを創り出そう」というワクワクした気持ち。

その真髄がわかるのは、最終回で、社員に伝える日向徹の格言

「ITというと、通信スピードが速いとか情報量が多いとか、無料で使えるとか、そんなことばかり競い合ってるが、どうでもいい。ITとは人々の生活を豊かにするものだ。」

「グラハム・ベルという男はなぜ電話を作った?事実はわからない。でも僕はこう思う。遠くにいる恋人の声が聞きたかった。それか、心配ばかりする母親に、無事を知らせて安心させたかった。」

「メールに写真を付ける機能だって同じだ。離れている人と同じものを見て、一緒に笑ったり喜んだりしたい。そう思ったから作ったはずだ。ITの中心には、いつも人間がいるんだ。」

「僕らの仕事は、たぶん、大切な人を思うことから始まるんだ。君たちにもそういう人がいるだろう?だったら、その人のために作ろう。ここで。次なる革新は、君たちの中にある。」

たぶん、この気持ちは、会社を設立したときから彼の中に持っている思いだったんだと思う。大切な人(このときは実の母親)を見つけたい。誰もやったことのない革命を起こそう。でも、自分のワクワクを優先させてしまうから、この「動機」を伝える機会もなくて。


だから、「僕がこんな思いを持って作った会社に、みんなは入社したんだから、同じ気持ちなのは当たり前だろう?その対価分だけ給料は発生させるけど、何もしないんだったら、明日からもう来なくていいよっていう『デスメール』を送っちゃうよー」みたいな、子どものような大人。心は未発達のまま。そんな社長(笑)


でも、その「離れている人を思うからこそ、ITは発達し続けていく」という、根底にあるのは、昔、捨てられてしまった母への執着なんだと思う。


日向徹は、過去に自分の母親に捨てられた経験があるのです。手がかりは「澤木千尋」という名前だけ。そして、日向徹の会社に入りたい真琴ちゃんは、澤木千尋の名前を名乗ります。


このドラマが始まったとき、
「夏井真琴(as石原さとみ)が、『澤木千尋』って嘘をつく必要はあった?」
「夏井真琴という名前を出すの、やたらもったいぶっていないか?」
「この設定って必要だったかな?」
みたいな感じがあったんですよね。twitterとかで。


でも、見返したいま。

めっちゃ大事だなぁ、この設定。って私は思いました。


全体的に見て、「幼い頃、母に捨てられた記憶」っていうのが、日向徹にとって非常に根深い問題なのです。どんなに傍若無人で、自分のスタイルを貫き通そうとしても、ふとしたときに「僕の周りには、誰もいなくなるじゃないか、いつも」っていう一人ぼっちの感じが出てくる。

ほら、やっぱりお前もそうだ。みたいな。

そして、大事なものを失うくらいだったら、最初から手放した方がいいのかもしれないっていう選択をとろうとしたり(それはSP版の方)自分から離れていこうとする人間に対して、なんて声をかけたらいいのかがわからなくて悶々したりする。その不器用さは、母がいなくなった経験からきているなぁってめっちゃ思う。


顔や名前を覚えることのできない症状も、「覚えたって、いなくなるじゃないか。君も、キミも、きみも」っていう経験からなのかなぁって思うのです。(その結果覚えることがめちゃくちゃ得意な真琴ちゃんが重宝されるんだけど。)


そう考えると、どの日向徹のシーンも愛しく感じちゃうから、沼なのだよ。みんな、気をつけて。ほんと。

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そして、今回の日向徹のモデルは、スティーブ・ジョブズだから。ゆえに、めちゃくちゃプレゼンが上手。プレゼンのシーンは毎回見ていて、元気をもらえる。勇気をもらえる。なんかできるような気がしてくる。(そしてたまに何もできないのかも、自分って・・・っていう気にもさせてくる笑)最高。


さて。このドラマのさらに最高なところは。


①真琴ちゃんの超どストレートな「好き」っていう思い。


と、

②格言が最高すぎて、それが「まとめ記事」になるくらい、響く言葉がたくさんあるってこと。


なの。


①真琴ちゃんの超どストレートな「好き」っていう思い

日向徹の仕事がうまくいかなくなったときとか。
不安になったときとか。
もしかしたら、誰もいなくなるかもしれないって言う時に。


真琴ちゃんは、まっすぐに言ってくれるんです。

あなた馬鹿ですか!?

とか

私はここにいます。私たちはいなくならない。

とか

だって、日向徹なんだから。できるって信じてます。

って、大きなお口をあけて言ったり、凛とした笑顔だったり。とにかく表情がころころ変わって、ガチャガチャしてる(by日向徹)んです。それが愛しい。


弱っている日向徹に対して、私の前だけなら見せていいけど、みんなには「打つ手なんていくらでもあるって、嘘をついてほしいです」って今までの日向徹という人物を信じきって伝えたり。でもって、かっこいい日向徹を見せてくれちゃうと「あ〜〜もうかっけぇぇぇな、おい!!!!」って心の声がダダ漏れちゃうところとか。素直で正直でまっすぐで嘘をつけない不器用さがあって。私にできることはなんでもやってみせますって、壁をガンガンに打ち砕いていく夏井真琴ちゃんas石原さとみちゃん。キャッチコピーにもあった「オレのプログラムにない、女」っていうくらい、日向徹の斜め上をいっちゃうところがたまらなく好きで、いいパートナーで、応援したくなるんです。本当に、真琴ちゃん可愛いんです。


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⬆︎有名なこのシーン。この時も

#08
真琴「今日は何かが終わる日じゃない。2度目のスタートの日です。だから、その記念の写真は撮りましょう。で、今度隣に写っているのは(ドヤ顔で)わたしなんです。ふふふふふ。」


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⬆︎ドヤ顔はこちらです。
「ふふふふふ」の時の可愛さといったら!
弱っててしんどくて、この先もうないかもなぁ・・・っていうときに、こんな女の子が近くにいたら、助けられたなぁってほんと思わされる。
だって、バカなんだもん(笑)
だから、「真面目に考える自分、アホだったー」ってなるの。最強。


他にも、恋愛に関してのシーンが好きすぎて。

8話までは、かっこいい社長で奮闘する日向徹なんだけど、9話からは子犬みたいな日向徹が出てくるから、ほんと心してかかって。なめてかかるとやられるよ。


#09
怒涛の日向徹褒めてもらいたいターン。
真琴ちゃんと気持ちがすれ違っちゃうんだけど、一人残された真琴ちゃんの「くやしいっ!ふざけんな!」っていう行動から、仕事への情熱を取り戻して、案件をクリアしちゃう日向徹。それを一番にどうしても伝えたくって、駅に真琴を迎えにいき、「来た!」って嬉しそうに思うんだけど、急に恥ずかしくなって、壁に隠れちゃう日向徹。控えめに行って最高。なんで壁に隠れた、お前。最高すぎるだろっていうシーン。お願い、見て。

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#10
真琴が、傍若無人すぎる態度の日向徹に、いろいろ教えてあげるのです。で、外回りにいって営業すると、そのたびに「今日のぼくは何点だ?」って、点数を求める日向徹。最高得点を取った時の一連の流れが最高すぎる。

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#10
「いなくならないと言った。誰かのために働く楽しさも教えてもらった。なのに・・・。なんなんだ、これは・・・。も〜これだから人と関わるのは嫌なんだ。なんであいつのために僕がこんな風にならなくちゃいけないんだ!」
(お寺でじたばたする日向徹、最高すぎる。この印象が私の中で8年間強く残ってた)

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#11
「朝比奈!教えてくれ!好きすぎて辛いって、どういうことだ!?」って、真琴ちゃんの言葉が全くもって理解できず、朝比奈さんにヒントを求める日向徹。ヒント聞いても全くわからなくて、うなだれる彼。からの、「会社は、どうだ・・・?」ってセンシティブな案件を聞く朝比奈さんに対して、「アァ、そっちは大丈夫だ。いいこと思いついたんだ♪」って軽々しく言っちゃう日向徹。彼にとってビジネスは絶対に答えのあるものだから、怖くないっていう感じがする(笑)

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「好きすぎてつらい」の言葉の裏には、「対等でいたい」「あなたの隣に立てる私でいたい」っていう、それこそ「仕事ができる私でいたい」っていう、お仕事が好きな真琴ちゃんだからこそ、思う感情なんだろうなぁって、めっちゃ思うのです。
(だからこそ、SP版の冒頭10分あたりは悶絶でしかないほどの、ラブラブっぷりで、見てて幸せでした。。。)


②格言が最高すぎて、それが「まとめ記事」になるくらい、響く言葉がたくさんあるドラマ

冒頭でも書きましたが、

「僕らの仕事は、たぶん、大切な人を思うことから始まるんだ。君たちにもそういう人がいるだろう?だったら、その人のために作ろう。ここで。次なる革新は、君たちの中にある。」

っていう格言をはじめ、随所に胸に響く言葉があちこちにあって、見ていて気持ちが良いし勇気付けられます。

ほかにも

「昨日驚いたことで、今日、人はもう驚かない。でもそれは、昨日なかったものが、今日は当たり前になるってことだ。」

「このプロジェクトは『何を作るか』じゃない。『誰が使うか』なんだ。」

とか。


「自分の利益のため」ではなく「人が豊かに生活できるためには」を考えて、世界を変えようとする、新しいものを自分たちは作れると揺るぎない信念を持っているので、日向社長はいい言葉言ってくれてるんです。

他の格言は、どうぞこちらから。


イノベーションを起こしていく仕事の進め方、あり方は考え方を柔軟にさせてくれて面白かったし、恋愛に関しては、周りから見たら、誰よりも2人はお似合いなのに「何か」がないと隣にいちゃいけないのかなって思う感じがくすぐったくて、好きでした。


あー最高なドラマでした!!!!!!!




放送期間:2012年7月ドラマ 全11回
(2013年4月に続編のSP「リッチマン、プアウーマン in ニューヨーク」放送)

■脚本
安達奈緒子(きのう何食べた、コードブルー、G線上のあなたと私)


■演出
西浦正記(コードブルー、キミに捧げるエンブレム)
田中亮(ディアシスター、コードブルー3rd、コンフィデンスマンjp)

■出演者
小栗旬
石原さとみ
相武紗季
井浦新
浅利陽介
中村靖日
佐野史郎



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