和歌・紅葉の色は
「秋の露色いろことに置けばこそ
山の木の葉のちぐさなるらめ」
古今和歌集・よみ人しらず
(さまざまな色の秋の露が置くからこそ、
山の木の葉の紅葉はたくさんの色で彩られているのだろうか)
古代の人は、
露が木の葉を染めると考えていた。
また「八入(やしお)の雨」という言葉もある。
まるで布を何度も何度も
染料の水に浸けて染めるようにして、
秋の雨はしだいに
木の葉を紅葉させていくという
大和言葉である。
季節の言葉を味わうことは、
日々を豊かに美しく
過ごすことにつながる。
そして、
ただ過ぎて行く時間に
いたづらに身をまかせるのではなく、
一日一日を大切に
命を感じながら生きることができる。
だからこそわたしは、
大和言葉や和歌から
古代人の四季の感性を見習いたいと思う。
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