和歌・守るべきものがある男は強い
「家にして恋ひつつあらずは汝が佩(は)ける大刀になりても斎(いは)ひてしかも」
万葉集・日下部三中父
息子を防人に送り出す父親の歌。
(家にいて思い続けているのであればいっそのこと、お前が身に着ける太刀になって、お前を守ってやりたい)
いとしい息子の身を案ずる父親は、
自らが武器となり立ち向かってでも
命懸けで息子を守ってやりたいと
言葉に力を込めた。
父親の魂が
息子に近づくすべての魔を振り払う
強力な太刀となる。
男には、大切な人を守る強さがある。
守るべきもの