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万葉集

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2021年2月の記事一覧

和歌・花びらが散るほどにあなたを抱きたい

わたしの目の前で ただ優しく微笑むだけで、 決して触れることのできないあなた。 あまりの美…

lily
3年前
8

和歌・あなたを愛し始めてしまった

「宇治川の水泡(みなわ)逆巻(さかま)き 行く水の 事反(かえ)らずそ思ひ始(そ)めてし…

lily
3年前
5

和歌・わたしを抱いてくれない?

「昼は咲き夜は恋ひ寝む合歓(ねむ)の花 君のみ見めや戯奴(わけ)さへに見よ」 万葉集巻8・1…

lily
3年前
7

和歌・愛するあなただからこそ、美しさを分かち合いたい

「うめの花降り覆(おほ)ふ雪を包み持ち 君に見せむと取れば消(け)につつ」 万葉集 巻10・1…

lily
3年前
5

和歌・可愛い可愛い梅のつぼみ

「梅の花咲けるが中に含(ふふ)めるは 恋か隠(こも)れる雪を待つとか」 万葉集巻19・4283 …

lily
3年前
10

和歌・可愛い可愛い花のようなあなた

「なでしこがその花にもが 朝な朝な手に取り持ちて恋ひぬ日なけむ」 万葉集巻3・480 (愛しい…

lily
3年前
13

和歌・あの子をわたしのものにしたい

「愛(うつく)しと わが思ふ妹(いも)を 人皆の行くごと見めや手に巻かずして」 万葉集 巻12・2843 (可愛いとわたしが想いを寄せているあの子を、世間の人と同じようにちらりと見て通り過ぎていくことができようか?この手で抱きしめもせずに。) 他の人は さほど心にもかけず 通り過ぎて行くかもしれないが、 わたしにとっては誰よりも愛しいあの子。 あの子をこの手で抱きしめずに、 他のみんなと同様に 通り過ぎることなどできようか? そんなことはできない…。 わたしにとって