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「いつまでか野辺に心のあくがれむ花し散らずは千世も経(へ)ぬべし」 古今和歌集・素性法師…
「郭公(ほととぎす)鳴くや五月のあやめ草 あやめも知らぬ恋もするかな」 古今和歌集・よみ人…
「久方(ひさかた)の光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ」 古今和歌集・紀友則…
「世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」 古今和歌集・在原業平 (こ…
「思いつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを」 古今和歌集・小野小町 (愛…
世界のすべてを包み込むように、 しんしんと雪が降った。 百花繚乱の花が咲く春が わたしには…
「春ごとに花の盛りはありなめど 会ひ見むことは命なりけり」 古今和歌集・よみ人しらず (毎年春が来るたびに花は最盛期を迎えるけれど、それを見ることができるのは命があるからなのだ) 花とともに四季をめぐる。 今この瞬間に咲いている花を愛でながら、 季節を感じ わたしは生きている。 辛い現実があっても、 花が美しい夢を見せてくれる。 そんな風にして日々命をつないでいる。 やがて春がやってきて 桜を目の前にして、 毎年感慨深く思う。 「今年も生きて桜が見れたんだなぁ…」