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その他和歌

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#詩歌

和歌・この雨はわたしの涙

「おほかたにさみだるるとや思ふらむ  君恋ひわたる今日のながめを」  『和泉式部日記』和泉…

lily
3年前
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和歌・どうしてわたしを捨てたの

「物思へば沢の蛍もわが身より あくがれ出づる魂かとぞ見る」 後拾遺集・和泉式部 (物思いを…

lily
3年前
5

和歌・かつて愛し合った証

「いひそめし昔のやどの杜若(かきつばた) 色ばかりこそ形見なりけれ」 『後撰集』良岑義方(…

lily
3年前
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和歌・命短し花美しく

「花さそふ嵐の庭の雪ならで   ふりゆくものは我が身なりけり」 『新勅撰集』藤原公経(きん…

lily
3年前
5

和歌・あなたと一緒に消えてしまいたかった

「白玉か何ぞと人の問ひしとき 露と答へて消えなましものを」 伊勢物語 (あれは白玉ですか?…

lily
3年前
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和歌・あなたのように冷たい雨

「数々に思ひ思はず問ひがたみ 身を知る雨は降りぞまされる」 伊勢物語 (あなたはわたしを想…

lily
3年前
5

和歌・年の暮れにあなたとの出会いを思う

「隔て行く世々の面影かきくらし 雪と降りぬる年の暮れかな」藤原俊成女 (数々の時を経て出会い過ぎ去っていた人たちの面影をかきくらすように、雪が降る。そんな年の暮れかな。) 今年ももう、年の湊(みなと)。 2020年もたくさんの人との出会いがあった。 こうして年を重ねるごとに たくさんの出会いがあるが、 同時に自然と会わなくなった人たちもいる。 むしろ、長い間一緒にいられる人のほうが少ない 長い人生を思えば、 ほんの一瞬だけ かりそめのように一緒にいるに過ぎないの

和歌・どうして、どうして、どうしてよ

「黒髪の乱れもしらずうちふせば まづかきやりし人ぞ恋し」 後拾遺和歌集・和泉式部 (髪が乱…

lily
3年前
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和歌・愛しさは激しさ

「思ひせく胸のほむらはつれなくて 涙をわかすものにぞありける」 蜻蛉日記・右大将道綱母 (…

lily
3年前
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