見出し画像

窓際の胸像

風は校庭を煽り
走り回る子どもらの
白い肌に砂を吹き付け
彼や彼女らを美術品にした
大いちょうから
黄色な葉は
(Good bye!Good bye!)
無限に飛び出し
みんな何処へ行く

逆上がり
宙返り
なんのその
柵を越え
門限破り
怖くない
窓ガラス
割らない
監視員
居ないプールに
揺れる藻の
サンドレス
腐蝕した
パニエとレース
綿密な枝の影を巻き付けては
巻き付けては器用に臍帯をほどく
採餌する鴨

スケッチされた無邪気な石膏像たちは
熟れた木漏れ日のようにちぎれて
繋ぎ方を忘れたシュ・シ
まるで桐箱のなかで干からびているアレのように
何故だか恐ろしくて
触れられない

煽る風が
恋煩いの指が
実らない
深く皺を刻む躰をいぢる
見つめた先で
マラソンがつむじ風を生み
雨で柔らかくなった
純潔な雄の鴨脚から
百三十年目の落屑は嬉々として降る
永遠の自由時間を泳いで
何処へ行く
見るともなく見る
胸像の夢
黄色い羊を数えても
(Good night!Good night!)
眠れない
洞に飴の包みを隠す悪党が居て
目が離せない


画像1


現代詩投稿サイト B-REVIEW」2021年4月投稿。

季節はずれですね!
にじゅうウン年前、私の通っていた小学校にもイチョウがたくさん植えられていたのですが、落ちたギンナンの匂いったら……。子供ながらに「きれいなのに残念な木」とか「過ごしやすい(気候)のに過ごしにくい(臭い)季節」などと思っていました。
ところが、毎年立派に紅葉するのにまったく臭くない木があることに気がついたのですよ!皆さんご存知でしたか?


花には雄しべと雌しべががあるのは知っていたけど、木に雌雄があることは知りませんでした。面白いですね!

先日、学校から水泳授業に関するお手紙が配られました。もうそんな時期なのですね。去年は水泳授業は一回もなかったのですが、今年はどうなりますか。
職場の出入口には次亜塩素酸ナトリウム液を含ませた玄関マットが敷かれているのですが、出勤や退勤時の薄暗さが相俟って地獄のシャワーを思い出します。腰洗い槽とか今は無いのでしょうか?子供たちに聞いたら「何それ?」と言われてしまいました。

では、また。

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?