【菜食栄養学①】ベジタリアンってなあに?
こんにちは。
管理栄養士の水流 琴音(つることね)です🌷
欧米ではポピュラーな【ベジタリアン 】というライフスタイル。
アメリカ栄養士会では、ベジタリアン食を是認した食生活指針を作成しているそうです。
一方日本では、ベジタリアンについてはまだ広く知られていない部分もあります。
私自身も、ベジタリアンがどういうものかということを知ったのはヨガを始めてからでした。
近年、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)についての取り組みが日本でも積極的に行われています。
テレビや雑誌でも、SDGsという言葉を耳にすることがとても増えましたね。環境面に配慮しようという観点から、日本でも【ヴィーガン】という食事スタイルを選択する人や、ヴィーガン対応のお店も増えてきたように思います。
SDGsについては、外務省のHPに詳しく記載があったので載せておきますね。
皆さんは、ベジタリアンと聞くと、どんなイメージをお持ちですか?
「野菜しか食べないの?」
「何を食べているの?」
「栄養は偏らない?」
実際にベジタリアンを選択している人でも、しなやかで健康的な方もたくさんいました。ただ私も栄養学を学んでいたので、栄養素の過不足や摂り方について興味がありました。
倫理観や思想的な部分もあるので、賛否両論の意見があるかと思いますが、【菜食栄養学】といったカテゴリー記録していこうと思います。
1.ベジタリアンとは
英語では野菜を、ベジタブル(vegetable)といいますね🍅🍃
なのでベジタブル=ベジタリアン=…野菜しか食べない人??という疑問が生じるかもしれません。
ベジタリアンという言葉は、ベジタブル(vegetable)の語尾が変化したものではありません。1847年にはじめて用いられた造語だそうです。
ベジタリアンは、ラテン語で「完全な・健全な・生き生きとした・活発な」を意味する、「ヴェゲトス(vegetus)」に由来しています。
また、ベジタリアンとは、一般的に
「動物性食品を避け、穀物、豆類、種実類、野菜、果物などの植物性食品を中心に摂る人々」と定義されています。
ベジタリアンの中には、動物性食品を一切摂らない人もいれば、乳製品や卵などは摂取する人もいます。
なので、「野菜しかとらない」というわけではありません。
由来からもわかるように、生き生きとしていて活発=健康的で、生命力に溢れた人がベジタリアン、なのですね。
2.ベジタリアンの種類
ベジタリアンは、どの食品を摂取するか、あるいは制限する頻度によって以下のように分類されています。
この他にも、肉類を避けるが魚介類は摂る人を、分類上、【ぺスコ・ベジタリアン】というそうです。
但し、前述したアメリカ栄養士会による定義では、ベジタリアンは魚介類を摂取しません。アジア諸国の仏教思想に基づくベジタリアン食も、魚介類は含んでいないそうで、魚介類を摂取する人をベジタリアンと呼ぶことはあまり一般的ではないそうです。
3.ベジタリアン食を選ぶ理由
制限が多いような感じがするベジタリアン。自ら選択する理由は主に3つあります。
①自らの健康の維持・増進のため
②環境・エコロジーへの配慮といった環境倫理のため
③動物実験に反対するといった動物擁護による理由
主に「環境と調和して健康になること」を目的としています。
他には、宗教上の理由なども知られています。
次回の【菜食栄養学】では、栄養はどうやって摂っているの?といったベジタリアンの栄養について書きたいと思います🐰🍃
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