『解体屋ゲン』 #46 大規模地表爆破（後編）

2018年12月17日 19:33

自分の購入した土地に産業廃棄物が埋められていると気づいた川田さん、彼が取る行動とは…。段々と思い出してきたのですが、この話のポイントは「中年の見苦しいがんばり」を書きたいと思っていたのでした。

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前編をまだ読んでいない方はこちら

ゲンたちは、土の中に爆薬を埋めて地表をふっ飛ばして産業廃棄物を露出させることを思いつきます。土地の引き渡し前に違法産廃が明らかになれば前の所有者にその処分の責任があるからです。

では、ゲンたちが爆破準備をしている間、肝心の川田さんは何をしているのでしょう。

自転車で巡回してます

ゲンたちのような特殊技能を持たない川田さんは、敷地の周囲を巡回して、誰かが不用意に近づいてこないように見張っています。そこへやってくる悪徳不動産業者。

バレた！

さすがのゲンたちも人が居ては爆破はできません。そんな時に川田さんが取った行動とは…

ゲンと慶子に言われてあきらめないことを誓った川田

自分の身を投げ出す…といえば格好いいですが、実際は石につまづいただけ。

最初から最後まで鈍臭くて泥臭い川田さん、でも自分の家族や従業員を守るために文字通り自分の身体を投げ出す川田さんは格好良くないですか。

大抵の人の人生は、泥臭くてスポットライトなんて当たらないものです。でもそんな人たちの人生は…家族や仕事に一生懸命にがんばる人の人生は尊いものです。ただそれはなかなか気づきにくいもので、下手すると本人すら分かってないんじゃないかと思うことがしばしばあります。

これからも見苦しくがんばってゆきましょう。そう、これは現在進行形の私たちの物語なのです。　＜続く＞

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