仮想通貨に対する温度差について / 取材メモ

 仮想通貨を実際に運用していてもいなくても、大抵の人はニュースでコインチェック騒動は目にしたのではないでしょうか。それを見てあなたはどう感じましたか?

 私は取材のためというやや不純な動機で、2017年11月に仮想通貨を20万円ほど購入しました。おかげで仮想通貨バブルとその崩壊の一部始終を味わうという貴重な体験ができました。その際の雑感をメモとして残してあるので、少しだけ公開します。私が一番興味を引かれたのは、実際に仮想通貨を購入している人としていない人との温度差です。

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・仮想通貨を運用してる人としてない人の断絶は、お互いにヘイトしあっているんじゃないかというくらい激しい。やってない人からしたら得体の知れない金の亡者に見える一方、楽して大金稼ぎやがってという嫉妬、自分も入ってみたいが怖いという思いも見え隠れする。

・仮想通貨をはじめた人の多くは時間経過を早く体感するようになり、やっていない人がまるで止まっているように見える。フローする情報量はあまりに多く早く、そのうち本人は普通に喋っているつもりでも外界からみたら宇宙語を喋る宇宙人に見えるようになる。それに自覚のない人は自分が常にお金の話をしている痛い人に見えることに気づいていない(自戒をこめていいますが、私もそんな時期があったかも)。

・本格的に取り組むならば、少なくとも人生の何分の一かを相場のチェックと学習と情報収集に費やす覚悟をしなければならない(その比率は個人差が極めて大きい)。仮想通貨の世界は24時間動いており、利益を出すには新しい情報が第一であり、常にアンテナを張り巡らせ人より早く動く必要があるから。

・上記の理由で興味がない人、嫌いな人に仮想通貨を勧めるのは地雷過ぎる。準備のない人が不用意に踏み込むには危険だし、業界そのものが色んな意味で未整備だ。詐欺やブラックマネーが暗躍する世界であり、間違ったキー一つ叩くだけ、暗証番号一つを忘れるだけで手持ちの金が一瞬で消える世界でもある。

・恐らくBETした通貨が上がる瞬間(あるいは落ちる時にも)、脳内物質がビュンビュン出るのだ。そりゃもう下手なギャンブルの比じゃなく過剰に過激に。そりゃそうだ、時には1時間単位で何十万、何百万というお金が転がり込んでくるのだ。非常にaddictiveで中毒性、習慣性があると思う。それを本能的に察知する人が忌避するのだと思う。

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 これまで投資の経験がなかったので、自分の意外な一面に気付きました。それはビットコインが暴落した時に「ここで一か八かの勝負に出たら大金を手にできるかも知れない」と手持ち資金全額を突っ込みたいという強い衝動が湧き上がったことです。これには自分でもびっくり。実はそれはコインチェック騒動の直前で、もし実行したら大損していた筈です。

 どうでしょう、これを読んでもまだ仮想通貨を購入したいですか?私はと言えば、最初に買った幾つかの銘柄を一度も動かさずにそのまま持っています。正直面倒というか、仕事が忙しくて放置していたのですが…。これからもショートやFXに手を出す気には到底なれない一方で、仮想通貨を買ったこと自体は後悔してません、おそらくこれからもチマチマと買い足してゆく気がします。 

 仮想通貨は周辺環境の整備が追いついてない感があまりにすごくて、ついついネガティブなことを書いてしまいましたが、良い面も沢山あります。否が応でも世界を意識せざるを得ませんし、自分の生き方、お金との付き合い方を根底から考え直すこと必至です。仮想通貨で(自分を含め)多くの人を救えるかも知れず、新しいビジネス、新しい人生が拓けるかも知れません。


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https://note.mu/kotonakare/n/nf9b7ed07e3f5







 

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