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「揺らぎ」のある漫画について

みなさん、こんにちは。

今日はnoteで知った漫画家さんを紹介したくて筆を取りました。それがこちらのhirotyon(ヒロットヨン)さんです。


はじめてこの方の漫画を読んだ時の不思議で奇妙な感じは、どう説明していいのか…。論より証拠でこちらを読んでみていただければ、と思います。

どこまでがリアルでどこまでがフィクションなのか、ホラーなのかコメディなのか、シリアスなのかギャグなのか…。

シームレスに繋がってゆくこの感じ。


一転してリアルにしてシリアス…


最近はじまったこの連載も…

憑依物のホラーかと思いきや…これはまだ連載中なのでこの先どうなるか分かりませんが…。


絵柄もギャグのようであり、シリアスのようであり、初期と現在では揺らぎがある…そう、この方の魅力は「揺らぎ」なのだと思います。「この漫画は〜なんだ」と言われるのを拒絶するようなところがあるというか、定義自体をズラされてゆくような…毎回なにかすごいものを見せられた気持ちになって、でもそれがうまく分析できないもどかしさがあります。

今のようなSNS全盛の、数秒で魅力が通じるものが売れる時代だと、読んでもよく分からない(失礼)ヒロットヨンさんの漫画はなかなか難しいかも知れません。でもこの揺らぎが妙にクセになるというか、他に類を見ない個性なのです。これはすごい。大阪と沖縄という組み合わせもありそうでないです。

ご本人も一筋縄でいかないところがあって、どうやら大阪で食堂(レストラン?)をご夫婦で営まれているらしいんですが、店名を明かしていないので食べにゆくこともできない…いやそこは、漫画で宣伝して集客するべきなのでは、と思ったりもしますが、どうやらお店は繁盛している様子。


プロフィールを拝見すると、漫画雑誌掲載歴もある元プロ漫画家さんらしく、道理で上手だと思ったけど、10年くらいのブランクを経てるみたいですね。この紆余曲折もまた、複雑な味となっているのかも知れません。

とにかく、ご本人も奥様もきっといい人だけどただ者じゃない感がすごいです。名前も覚えづらいし。

この「揺らぎ」に翻弄される感じが嫌じゃなければ、一度ハマるとクセになる面白さがあります。どこに連れて行かれるのか分からない、奔流に身を任せる快感をぜひみなさんに体験して欲しいです。

ちなみにこのエントリーはヒロットヨンさんに無許可で書いてます。画像も勝手にトリミングしちゃってるし…。もし問題あればお知らせください。




<追記>
2020年に追加の記事を書いてました。こちらからも飛べるようにしておきます。


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