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【ヨーロッパ旅行 4】🇩🇪ケルンのアート・クリスマスマーケット

初めてのヨーロッパ大陸。最初に訪れたのはドイツ・ケルンです。

デュッセルドルフからケルンへ

マンチェスター空港からデュッセルドルフ空港までは1時間ほどしかかからず、今までで一番短いフライトでした。

入国審査を終えるとさっそくドイツ語が聞こえてきて、耳慣れない言語に異国へ来た実感がじわじわ湧いてきます。

空港からそのまま電車でケルンまで移動する予定だったのですが、まず困ったことに電車の乗り方が分からない。というのも、空港のホームまでは行けたのですが、改札が無かったので電車が来ても乗っていいのか分からずウロウロ。

一応券売機でチケットを買って、デュッセルドルフ駅に着きました。そしてケルン駅行きの電車にも30分ほど待ってなんとか乗ることができました。

Düsseldorf Central Station

ドイツの第一印象は「灰色・寒い!」です。着いた時の天気が曇りだったので、周りのグレー色の建物とも相まって無機質な印象を受けました。また、イギリスよりも少し寒いなぁとホームで電車を待ちながら考えていました。

電車でひとつ驚いたことは、犬が乗ってきたことです。ケージに入れたり抱っこしたりせずそのままあ歩いて乗ってきたのでびっくり。車内はかなり自由な雰囲気でした。

車内の様子

圧巻のケルン大聖堂

いよいよケルンに到着。荷物を宿泊先に預ける時間が無かったので、駅にあるロッカーに入れました。よくあるコインロッカーではなく、機械式駐車場みたいに内部が動くタイプでした。

€6/24h

駅を出ると目の前に巨大な大聖堂がそびえ立っていて思わず「うわ〜!」って声が出ました。その大きさはもちろん、装飾の細さに驚き。これがゴシック教会か…と。しばらく口を開けながら見上げていました。世界史が大好きな私にとって、教科書で見た建物が目の前にあるだけで感動です。

駅から見たケルン大聖堂

ケルン大聖堂がどれだけ大きいかというと、カメラで写真に収まらないくらいです。なんとか正面から全体を収めたいと思って試行錯誤してローアングルから撮ってみました。

いざ教会の中へ。入ってまず目に入ったのは色鮮やかなステンドグラス。ほの暗い中で光を通して輝いているガラスに息を飲みました。おそらく今まで見たステンドグラスの中で一番綺麗でした。

真ん中の通路の両側にミサ用の長椅子があって、1番奥には十字架が見えます。四方の壁にはいくつもの聖人像や祭壇があり、どこに目をやってもその作りの精密さに驚かされました。

天井はとても高く、アーチ型に連なっていて奥行と迫力を感じます。

まさに荘厳という言葉がぴったりな雰囲気でした。

大聖堂の中を一通り見終えると、次に向かったのはルートヴィヒ美術館です。

抽象・モダンアートに目覚める

ケルン大聖堂のすぐ裏にあるこの美術館には、ポップアートや抽象絵画などの近代アート作品が展示されています。

チケットは€12。そういえば、チケットカウンターの人に初めて「Danke schön(ダンケ シェーン)」と言ってみました。伝わったみたいで嬉しかったです。

企画展はFüsun Onurというアーティストの『Retrospektive』という展示をやっていたのですが、私はギャラリーに入った瞬間から彼女の作風に一目惚れしてしまいました。

作品には紙、布、ビニールといった様々な素材が使われており、アンティーク調で、可愛らしさ、素朴さ、さらに少し不穏な感じが混ざった世界観でした。

まるで子守唄を聞いているような、安心感と懐かしさを感じます。

そして次のギャラリーへ進もうとした時、急に一人の白髪の監視員に声を掛けられました。私がどこから来たのか尋ねられたので、「日本からです」と答えると、彼はネパール人らしく、日本に知り合いがいるそう。また長渕剛の『乾杯』という歌を知ってると言われました。一体どこで聞いたんだろう笑。監視員の人と雑談するのは初めてだったので少し驚き。

それからさらに広い館内を回りました。まずピカソの線画が展示されているということで見に行きました。

Pablo Picasso Suite 156

私は抽象アートは分かりにくくて少し苦手意識があったのですが、今回は違いました。どの作品もユニークで、次に何が来るか分からないワクワク感を楽しめました。

それはギャラリー自体がこだわりを感じる建築デザインだったからかもしれません。広い部屋に立体作品が点在しているかと思えば、小さい小部屋に写真が並べられていたり。まるで迷路のような構造で、展示を見ているというよりは、アートの中を泳いでいるようでした。

抽象アートを通して「何だか分からないけど好き」という新しい感覚を見つけて、これが私の楽しみ方かもしれないと思いました。分かりそうで分からない、モヤモヤの境界線に立ってその感覚を楽しむ。直感を働かせて自分なりにアートを享受する方法に出会えた気がします。

おかげで、「アートってこんなにも自由で面白いんだ」と改めて思わされました。

こんな感じでモダンアートに目覚めたのも束の間、次はクラシックアートに引き戻されます。

クラシックに浸る

ヴァルラフ・リヒャルツ美術館では、13世紀から20世紀までの幅広いジャンルの絵画が展示されてました。1階(宗教画)2階(中世画)3階(近代画)と分かれていて、西洋絵画の発展を一気見出来ます。

宗教画はあまり得意ではないのですが、500年以上も前に描かれた絵が残っていると思うとロマンがあるな、なんて思いました。

私が一番時間をかけて見たのは最後のコーナー。モネ、シニャック、ゴーギャンなど私が好きな画家たちの絵がなんとひとつの壁に並んでいて、それを見た私は内心推しグッズを見つけたオタクさながらの興奮に駆られていました。

閉館時間まで芸術を堪能して出ると外は真っ暗でした。

ドイツ初のクリスマスマーケット

いよいよ楽しみにしていたドイツ初めてのクリスマスマーケット。ケルン大聖堂のすぐ隣でやっていました。どの屋台からもいい匂いが漂ってきます。心做しかイギリスのクリスマスマーケットより食べ物が美味しそうでした。

イルミネーションも綺麗。ただ人が多くて混雑はしていました。

結局1人で雰囲気だけ楽しんで何も買わずに帰りました。


この日止まったゲストハウスでは、韓国人の友達が2人できました。彼女たちはオランダに留学しているそうで、それぞれの国について情報交換みたいな感じで話しました。

お土産にと彼女たちから貰ったキャンドル
可愛くて使うのが勿体ない!


ドイツ初日はいろいろ詰め込みましたが、充実した一日になって良かったです。

翌日はフランクフルトへ向います!

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