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AIR日高村 滞在記録① ~出勤日編~

【出勤日】

11/20~11/24、11/27~12/1 合計 10日間

平日週5日 8~16時頃まで。毎朝とまととから自転車で20分ほどかけてハウスに出勤。主にトマトの収穫、葉かき、商品包装シール貼り、ビニールハウス補修などの作業を担当。

ハウス内には様々な工夫が凝らされていた。オーナーの三好さんは、日々刻々と変化するトマトの色 や苗、発育の助けとなる虫の様子などの繊細な揺らぎを瞬時に察知して動いていた。広い視野で先を 見据え、とても研究熱心にトマトと向き合う三好さんの職人魂に圧倒された。

パートさんからこれま で滞在されてきたアーティストの方々の話を伺うこともできた。温かく受け入れてくださる皆様から、トマト作りにまつわる話や日高での日々について伺う時間は非常に刺激的だった。

トマトは一つずつ手作業で収穫する。ヘタが取れないよう気を遣う繊細な作業。
端から端まで約70mもある巨大ビニールハウス。夏に植えた苗を1年間育てながら実を収穫する。
完全に赤くなる前に収穫すると、出荷期ベストな色になる。表面の緑色は高糖度の証。


作業が早く終わった日、三好ご夫妻のご厚意で地元でも人気の「宮本鮮魚店」にお連れいただく。店先で藁焼きしたての鰹のタタキ定食。衝撃の美味さだった。食への意識が高い三好ご夫妻。滞在中はお二人から、たくさんの美味しい知識や差し入れを享受した。


店先で藁焼きされる様子を目撃
初めて塩で食べる肉厚なタタキは新鮮そのもの。

身体に走った感動と喜びがなかなか冷めずに、その後散策で訪れたメダカ池のほとりで、しばらく踊ったことは滞在中の印象深いエピソードの一つ。

ビニールハウス内に立ち込める土とトマトの匂い、
温度管理を行うために天井が動く仕組み、空調やヒーターの音、
トマト発育の助けとなる蜂たちが横切る羽根の振動音、
断続的に続くハサミのパチパチという音、
朝日が少しずつ夕方に向かっていく光の傾斜。

仕事の帰り道に自転車を漕ぎながら美しい夕陽を眺 めること、
パートの方に教えていただいた地元スーパーで知らない鮮魚を買うこと、
同じ時間に犬の散歩をしてる人と挨拶を交わすこと。

2週間の日々の中で、日高村の時間が自然と自分の 身体の中に馴染んでいく感覚がとても心地よかった。 

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