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抱負と目標はどう違う?外国人との会話を通して気づくこと

地域に住む外国人親子の集いを毎月開いていて、2024年1回目の先日、みんなで「今年の抱負」を発表することになった。進行役の私は「抱負」という日本語が難しいかなと思い、まず辞書を引いた。

抱負…心中に抱き持っている計画や決意
目標…目的を達成するために設けた、めあて

広辞苑


今まであまり違いを意識せず使ってきた気がするけど「今年の抱負」「今年の目標」では、意味が微妙に異なる。

当日そんな風に説明をしたところ、中国人たちが口々にこう言うのだ。

中国語の「抱負」(←同じ漢字)は、もっと大きな理想、一生をかけて目指すもの、です

つまりこうである。

×「今年の抱負:ディズニーランドに行くこと」
〇「今年の目標はディズニーランドに行くこと」
〇「私の抱負は小説家になること」

日本語の場合、小説家になるのは「目標」と言う方が自然だろう。中国語と日本語では「抱負」と「目標」のとらえ方が反対であることを知った。

海外の人たちと話していて、考え方や文化の違いに気づかされるのは毎度のことだが、何より驚くのは、彼らが外国語である「日本語」でその違いを説明することだ。もちろん完璧ではなく、でも懸命に自分の考えを伝えようとする。

そして、もし日本語があまり分からない人が会話の輪にいる場合、誰かが英語で、中国語で、もしくは他の言語で通訳しながら会話が展開していくのだ。気づいたら3~4か国語が同時に飛び交うこともしばしば。

母語+日本語+英語
母語+日本語+中国語
母語+日本語+中国語+英語
母語+日本語+中国語+英語+α

メンバーの皆さんが話せる言語例

マルチリンガルな彼らに囲まれていつも感じるのは、私ってこんなに語学の学習を頑張ってきたのに、日本語と英語しか分からないや…というちょっとした劣等感である。いや、本当に。

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