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2022明治安田生命J1リーグ第32節京都サンガFC対名古屋グランパスの個人的な見どころを紹介

いよいよ優勝争い、残留争いが熾烈な時期にやってきたJ1リーグ
今季はJ2の昇格争いよりも、J1リーグの残留争いが熾烈な気がします

さて、そんな中で京都VS名古屋の一戦はリポーターとしてJリーグ公式映像DAZNに出演予定です
ここまでは実況の役割の方が多いのですが、この大切な終盤に担当なので、しっかりと役割を果たしたいと思います

いつも、実況担当前には下準備も兼ねて個人的な見解を記載していますが、リポーター担当でも変わらずに良い準備をして臨むためにお伝えしていきます!

この日は解説が元日本代表の佐藤慶明さん。実況は関テレのアナウンサー林弘典さん(京都担当ではお馴染みですね)
リポーターとして私能政夕介が入る予定です

ではまずは順位表から見ていきましょう

2022明治安田生命J1リーグ31節終了時点(10/1時点)※Jリーグ公式HPよい引用

京都は前節のリーグ戦、アウェイで残留を手繰り寄せる大きな1勝を飾り順位を13位まで上げました
名古屋は4戦負けなしで首位の横浜FMとホームで対戦し、終盤の失点もあり0-4とリーグ戦今季最多の失点で悔しい敗戦となりました

京都は土曜日のアウェイ鳥栖戦、水曜日に天皇杯準決勝で広島と対戦し、今節は中2日で迎える(水曜のナイトゲームから土曜のデーゲームとハードなスケジュールになっています。また次節は中3日でアウェイ川崎戦が控えている)

名古屋は勝利すれば他チームの結果関係なく自力でJ1の残留が決定する。今季は得点力で苦んだシーズンでもあったが、残りの3試合で意地を見せたいと前節終了時に長谷川監督は語っていました

一方の京都は前節お互いにハードワークをする鳥栖との一戦を制し、倒れるギリギリまで走って自分たちのサッカーを貫きました
山崎や本多、松田の状況も気がかりだが全員で残り試合を戦い抜きたいところです

中3日で行われた広島との天皇杯は延長戦の末1-2の敗戦。それでも三沢の復帰や、ベストメンバーに近い広島相手にターンオーバーしたメンバーで最後までファイティングポーズを取り続けた激戦だった。チーム一丸となってタフなスケジュールではあるが戦い切りたい

今季4度目となる対戦。ここまではカップ戦で名古屋が2勝。リーグ戦では引き分けと名古屋が優勢だが、どんな90分間になるか楽しみにしたいですね

(J1リーグ 解説:佐藤慶明さん。実況:林弘典さん 今節はリポーターとして能政夕介が担当します)※追記、修正の可能性あります

順位と前節の振り返り(2022/10/3時点)

京都サンガFC:8勝9分13敗で勝ち点33の13位(28得点34失点)得失点差-6

京都は横浜FM、FC東京に敗れリーグ戦連敗中だった。アウェイ鳥栖戦では残留のために勝ち点が必要な中で、1トップに山崎を起用し、インサイドハーフに福岡、左のSBには本多を起用して臨みました

前線の山崎、豊川、松田が前線でもハードワークしプレスをかける事で高い位置でのショートカウンターも狙いとしてありました。立ち上がりから球際の争いは非常にタフで、見ごたえのある一戦でした

京都はプレスから豊川がセカンドボールを拾い、左の松田へ展開
クロスボールは相手にクリアされるも、そのこぼれ球を再び豊川が拾い、相手DFと上手く駆け引きをして最後は左足を振り抜き貴重な先制点を決めた
(やべっちスタジアムで豊川は無意識で振り抜いたが、練習でやっていた形だと回答していました)

前半の終盤以降は鳥栖がボールを握り、メンバー交代や立ち位置を変えながら京都のゴールに何度も迫ったが、体を張った粘り強い守備で跳ね返し勝利をもぎ取りました
山崎、本多の負傷交代や足をつる選手もいる中で、全員でハードワークをして、京都らしいサッカーで残留に向けて貴重な勝ち点3をアウェイの地で獲得した一戦でした

2022明治安田J1リーグ31節鳥栖VS京都の試合結果(Jリーグ公式HPより引用)

試合後のコメントでチョウ監督は「こういう残留争いをしているチームですが、その中でも後ろに引かず、攻撃的に自分たちの良さを出そうということをやれる。むしろ、やってくれる選手たちを非常に頼もしく思います。」と述べていました。

Jリーグ公式HP鳥栖VS京都の試合後監督コメントより引用

ぶれないスタイルで戦う京都が天皇杯の結果(延長戦の末1-2で敗戦)も踏まえて、どのような準備をリーグ戦の中で体現していくか楽しみにしたいと思います。天皇杯はリーグ戦からはターンオーバーで臨みました。敗れはしましたが、チームとしての積み上げや総合力という部分でもプラスの材料があった試合だったように思います

天皇杯準決勝京都VS広島の試合結果並びに出場メンバー(Jリーグ公式HPより引用)


名古屋グランパス:9勝12分10敗で勝ち点39の10位(26得点33失点)得失点差-7

一方の名古屋は川崎、広島、横浜FMと上位との戦いが続く中で、粘り強く戦い勝ち点を積み重ねていました
特に今季好調の広島相手の試合では得点こそ奪えませんでしたが、随所にチャンスをつくっていました
その流れを汲みたいホームでの横浜FM戦では押し込まれる時間が長く、前線からのプレスや鋭いカウンターをなかなか出せずに前半は0-1のビハインドで折り返します

立ち位置を変えながら打開を図った名古屋でしたが、後半の立ち上がりに失点し点差を広げられてしまいます
それでも、前半はなかなかシュートまで持っていけませんでしたが、セットプレーを含めゴールに迫るシーンも増えてきました
永井のシュートがクロスバーを叩く場面等惜しいシーンをつくるも、得点で流れを変える事ができず、逆にカウンターから終盤に2失点を喫して0-4とホームで今季リーグ戦で最多失点での敗戦となりました

2022明治安田J1リーグ31節名古屋VS横浜FMの試合結果(Jリーグ公式HPより引用)

試合後長谷川監督は悔しい結果を認めつつも、今季の取り組みについて全てを否定する必要はないとも語っていました
しかしながら、「しっかり切り替えて、残り3試合で最後の意地を見せ、しっかりとシーズンが終えられるように、戦っていきたいと思います。」という言葉が示すように切り替えを今節でどのように表現できるかは残り試合を戦う上でも重要になるでしょう

Jリーグ公式HP名古屋VS横浜FMの試合後監督コメントより引用

順位的な部分とモチベーションというところをどのようにマネジメントしていくか?勝てば自力での残留が決まるだけに、まずは自分たちの手で残留を確定させたいところです

過去の対戦戦績(京都の6勝・名古屋の13勝・6度の引き分け)リーグ戦のみ

過去の対戦成績は、リーグ戦では京都の6勝、名古屋の13勝、6つの引き分け
今季は年間通じて4度目の対戦となります

名古屋がカップ戦で2勝。リーグ戦では1分けと対京都戦は名古屋が優勢
京都は今季5年ぶりとなった名古屋との対戦。最後に勝利したのは2017年のホーム戦で3-1の勝利という記録が残っています

リーグ戦では今季は11節に名古屋のホームで対戦し1-1の引き分け
(京都:ウタカ 名古屋:マテウス)
名古屋が前半36分にマテウスの直接FKのゴールで先制。しかし、その後京都はすぐにウタカのゴールで追いついた。シュートの数では名古屋12本、京都が5本と名古屋が良い形をつくっていました

ルヴァンカップでは6月にプレーオフステージで2度対戦し名古屋の2勝
第1戦名古屋ホームの試合は6-1で名古屋が勝利(マテウス、稲垣が2点、相馬、丸山が得点。京都は山崎が古巣相手に得点)
京都は川崎の退場もあり10人で戦った結果苦しい結果になりました

第2戦は京都のホームで戦い、1-0で名古屋が勝利(齋藤学がアディショナルタイムで得点し勝利)

★古巣対戦
京都サンガFC
山崎(2020-21プレー)2年間で51試合4得点
本多(2013-15)3年間で67試合1得点。プロデビューが名古屋。ユース出身

名古屋グランパス
仙頭(2017-20プレー)※2020年は横浜FMから期限付きでプレー
※京都在籍時に118試合22得点(J2)プロデビューが京都
重廣(2018-19プレー)J2で61試合5ゴール。プロデビューが京都
※重廣は9月下旬に負傷の公式リリースも(右踵部脂肪体の損傷。全治未定)
仙頭は今季リーグ戦全31試合プレー(内4試合が途中から)しかし、フルタイム出場は2/19の開幕戦と4/2(6節)の2試合のみ(得点は2得点)古巣対戦で長谷川監督から代えたくないと思わせるプレーができるか注目したい

山崎と本多は前節の怪我の影響が気がかりですが、名古屋は広島戦では仙頭も存在感を放っていました。J1を舞台にした古巣対戦は本人もきっと気合が入っているはずです

今シーズンの成績(リーグ戦のみ)2022年10月3日時点

京都サンガFC:8勝9分13敗で勝ち点33の13位(28得点34失点)-6
先制試合:12試合 7勝4分1敗(24節柏戦で今季初の逆転負け1-2)
先制された試合:17試合1勝4分12敗(6節神戸戦は先制を許すも3-1で逆転勝利)
スコアレスドロー:13節の清水戦でスコアレスドロー

ホーム: 5勝4分6敗  勝ち点19  15得点  16失点 得失点-1
アウェイ: 3勝5分7敗  勝ち点14 13得点 18失点 得失点-5

リーグでは12人が得点(ウタカが9得点。武富3得点。大前、荻原、宮吉、山田、豊川が2得点。川崎、武田、金子、松田、山崎が1得点)

複数得点:6試合  
複数失点:7試合
無失点:6試合
無得点:10試合
3得点が2度(6節神戸戦、9節鳥栖戦)
4失点1度(3節磐田戦)

<得点>前半に13得点 後半に15得点  
<失点>前半に11失点 後半に23失点

セットプレーからの得点は10/28で35.7%(松田のFKとCK、福岡や大前のCKから得点)
新加入のパウリーニョのCKや大前がCK、PKで得点に絡む部分も
34失点中セットプレーからの失点は12点(35.3%)でCKから5失点,FKから3失点、PKから2失点等

前節は前半で豊川の得点が生まれ、その1点を守り切り勝利。しかしながら、負傷交代もあり追加点を奪えるには至らなかった。しかしながら粘り強く戦い、勝ち切るという大きな自信に繋がる一戦だった

とはいえ、後半での追加点を奪えるかどうかは京都にとってはカギになりそうだ。そのためのメンバー交代や、戦い方という部分には注目したい

名古屋グランパス:9勝12分10敗で勝ち点39の10位(26得点33失点)-7
先制試合:12試合 8勝2分2敗(リーグ戦では10節の磐田戦、12節の横浜FM戦に逆転負け)
先制された試合:13試合 1勝4分8敗(7節の湘南戦は逆転勝利)
スコアレスドロー:6試合(鹿島、FC東京、湘南、鳥栖、神戸、広島戦)

ホーム: 6勝6分4敗 勝ち点24  15得点  16失点 得失点-1
アウェイ: 3勝6分6敗 勝ち点15 11得点  17失点 得失-6

リーグ戦では11名が得点(マテウスが8点、永井3点、仙頭・稲垣・中谷が2点、重廣、相馬、森下、レオシルバ、酒井、阿部(湘南に移籍)が得点)

複数得点:6試合  
複数失点:10試合
無失点:12試合
無得点:13試合
最多得点は24節浦和戦、28節福岡戦で3得点 
最多失点は前節横浜FM戦で4失点

<得点>前半に16得点 後半に10得点 
<失点>前半は16失点 後半は17失点

今季は26得点中セットプレーでの得点は9点の34.6%。マテウスのFKやCKが起点に
33失点中セットプレーからの失点は9で割合は27.7%(FKから3失点、CKから5失点等)

名古屋は前節ホームで悔しい敗戦となった。マテウスの復帰は好材料だが、マリノスに押し込まれ、前がかりになった後半はカウンターからの失点もあった
広島戦、横浜FM戦と2試合連続の無得点だがチャンスシーンもあるだけに、決めきって自分たちの流れを呼び込みたい。特に後半の勝負を決める得点を奪えるか注目していきたい

▽今季過去の対戦結果とコメント▽
・2022年5月3日(J1リーグ11節名古屋1-1京都)

・2022年6月4日(ルヴァンカップPOステージ1戦目名古屋6-1京都)

・2022年6月11日(ルヴァンカップPOステージ2戦目京都0-1名古屋)

個人的な見どころ

リーグ戦では11節に対戦し1-1の引き分け。6月のカップ戦以降4か月ぶり、4度目の対戦となる

▲前半戦11節のハイライト▲

チームの編成と試合の入り方は注目したい部分です。京都は土曜日の鳥栖戦から中3日で広島と天皇杯準決勝をホームで戦い、中2日で今節を迎えます

更には次節も中3日でアウェイ川崎戦を控えているため、残留争い渦中にいる中で誰を起用するか?チームとして何を優先するのか注目したいと思います
一方名古屋も前節の敗戦から、相手は変わりますが良かった部分と修正すべき部分をどこに置いてそれをどのように表現するのか?

先発で起用されるそれぞれの11人と、試合の入り方の強度は1つの判断軸になるかもしれません

特に試合前のコメントで名古屋の選手が口にしていた「強度」への意識。前回の横浜FM戦にて感じた課題をどのようにこの1週間の取り組みから体現することができるかどうか。前線の選手の献身性、守備での連動とコンパクトさを保ちつつ、今季の課題であるフィニッシュの部分で結果を出したいところです

名古屋も京都も後半での得点数は決して多くなく、高い強度を保った前半に先制点を奪い、そこから次の得点をどのように奪うのか

名古屋は前節4失点を喫するも、今季はリーグ戦で12試合の無失点と堅守を誇ります
対京都戦で今季3得点決めているマテウスは個人としても脅威ですが、セットプレーでもチャンスメイクできる上手さを持っています

連戦ですが残留を手繰り寄せたい京都と、勝てば自力での残留が確定する名古屋。距離的にも近い京都と名古屋の一戦だけにサポーターの後押しも相まって熱いゲームになるはず

そのサポーターの熱量や、監督、選手の想いをリポーターとしてしっかり伝えていけるように準備したいと思います!

お時間ある方は是非サンガスタジアム by KYOCERAまで!またはDAZNでお楽しみください!


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