Bリーグ2022-23シーズン第30節大阪エヴェッサ対名古屋ダイヤモンドドルフィンズの個人的な試合展望
1ヶ月後には今季のリーグ戦が終わる。寂しさと共に、シーズンの終盤にかけてどのようなドラマが待っている楽しみです
残留争い、CS、優勝争い、そして未来を見据えた戦い
チームによって状況は異なりますが、その中でどんな試合を見せてくれるのか?
ホームの大阪は現在連勝中。その連勝も川崎、琉球と中地区、西地区の上位に位置するチームに勝利という自信に繋がる連勝だ
川崎戦はGAME1の悔しい敗戦からバウンスバックして勝利
琉球戦は一進一退の攻防もあり、3Qに逆転を許すも終盤の集中力は素晴らしかった。アウェイ戦から中2日で迎えるのは同地区4位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
現在4位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズはゲーム差1で広島、2で琉球とCS進出に大きく可能性を残す順位に位置している(島根・琉球は進出が確定)
ワイルドカード争いではCS進出圏内。今節入れて12試合。他力だが地区優勝の可能性もあるため連勝を伸ばしていきたい
その名古屋は前節ホームで三遠と対戦。前半はTOや三遠にアウトサイドシュートを決められる場面もあった(三遠は前半3Pが7/14)
それでも後半から守備の強度が上がり、終わってみれば92-63で勝利し連勝継続し8連勝
名古屋にとっては苦しい4連敗を打開したのが3/18の対大阪戦
この勝利から現在8連勝中。CSに向けてケガ人が多く厳しい中ではあるが勝利を飾れるか?
それとも好調の大阪がホームで連勝を伸ばすか?3/19のGAME2と同じく熱戦に期待です
解説:山崎昭史さん
実況:能政夕介
※加執・修正の可能性もあります
両チームの今季と前節について(4/6時点)29節終了時点
※4/7の三遠VS信州戦の結果は加味せず
大阪エヴェッサ【平均77.3得点(リーグ15位)平均78.3失点(リーグ14位)】22勝26敗で西地区5位(現在連勝中)
前節琉球戦で89-88と接戦で勝利し昨季を上回る22勝目を挙げた(昨季は21勝36敗)4月は残り全て同地区での対決。来季に繋がる勝利を飾りたい
12月、1月と少しづつチームは上向くも、2月と3月は負けが先行
それでも川崎戦、琉球戦と上位相手にも良い攻撃や粘り強い守備で勝利した
その点を自信にしてシーズン終盤に向けて1試合でも多く勝利を積み重ねたい。今季大阪は5点差以内の試合が13試合あり10勝3敗と接戦でも強さを見せている
だからこそ、3/19に92-91で名古屋に敗戦したその借りを返したい
前節はニュービルが今季2番目に長いプレータイムでチームをけん引
3Pは5/8で34得点。しかもTOは2つとボール運びもしながら得点を取りチームを支えた
また、オマラはファールアウトもインサイドで強さを発揮。カイル・ハント不在も琉球の強いペイントエリアでも勇敢に戦った
木下は終盤に圧巻のブロックショットを見せる等最後まで集中した大阪
特にアウトサイドのシュートが好調で7人の選手が3Pを決めてチームで12/22の54.5%と高確率だった
リバウントは今季平均の37.9を下回る26回も、TOや全体のファウル数を抑えて勝利を飾った
カイル・ハントはコンディション不良で試合出場はなかったが、今節中2日ということもあるのでプレータイムをシェアしながら今季2敗の名古屋に勝利を飾りたい
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ【平均86.0得点(リーグ2位)平均76.4失点(リーグ8位)】35勝13敗で西地区4位(8連勝中)
今季最長の8連勝中。ケガ人は多く前節の三遠戦はロスターが8人
プレータイムは限られたが、張本の復帰と活躍等もあり三遠に92-63で勝利を飾った。それでも4人の負傷など、終盤に向けてチーム力が問われる戦いが続いている
https://twitter.com/nagoyadolphins/status/1643539540722982913?s=20
それでも負けない強さがある。コティクラークは前節トリプルダブル目前。エサトンも4試合続けてのダブルダブル
張本は3Pを3/3、FG100%と素晴らしいシュートタッチもありプレータイム11分弱で14得点を記録
スタッツには現れない守備の強度も随所に見せて後半で一気に走った一戦だった
3月は京都には3点差、琉球には5点差と接戦を制されて4連敗もあった
それでも1点差の大阪戦、2点差の広島戦、前々節秋田戦も4点差を制して苦しい時間帯を全員で勝ち切っている
とはいえ、4月はハードなスケジュールが続く。コンディション調整だったアラン・ウィリアムズは恐らく出場の可能性が高いと思うが、プレータイムをシェアしながらチームで連勝を伸ばしたい
両チームのメンバー編成(★は今季加入)
大阪エヴェッサ
★HC:マティアス・フィッシャー
エリエット・ドンリー
★井手拓実(広島から期限付き加入)
★星野零志
橋本拓哉
竹内譲次
合田怜
★飯尾文哉 ※特別指定
カイル・ハント
ディージェイ・ニュービル
木下誠
アイラ・ブラウン
★鈴木達也
★ショーン・オマラ(3季ぶり復帰)
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
HC:ショーン・デニス
レイ・パークスジュニア
齋藤拓実
伊藤達哉
コティ・クラーク
★モリス・ンドゥール
菊池真人
★今西優斗
張本天傑
須田侑太郎
中東泰斗
★アラン・ウィリアムズ
中務敏宏
スコット・エサトン
坂本聖芽
大阪は今季からフィッシャーHCが指揮。オマラが復帰し鈴木が京都より加入。若い選手の加入もあったが、大きくメンバーを入れ替える事なく臨んでいる
今季は主力が長期離脱することなくプレー。終盤に入ってチームが創り上げてきたモノが形になっている
シーズン終盤に向けて勝率5割まではあと4勝
しっかりと勝ち越して来季を見据えたい
一方の名古屋ダイヤモンドドルフィンズも新加入はモリスンドゥール、ユース育成枠の今西、途中加入のアラン・ウィリアムズとこちらもチームの上積も進みCS進出もあと一歩まで来ている
まずはCS進出を確定させ、地区優勝など残り試合で確実に結果を出していきたい
ケガ人が多い状況ではあるが、大阪戦、滋賀戦が終われば広島、島根との上位対戦も続く。チームとして今いるメンバーでどう打開していくか注目したい
過去の対戦成績(大阪9勝・名古屋D17勝)リーグのみ
過去のBリーグでの対戦成績は大阪の9勝、名古屋ダイヤモンドドルフィンズの17勝と名古屋Dが勝ち越している
今季はここまで名古屋Dが2戦2勝
特に3/19のGAME2は92-91の1点差で決着。大阪は3Q終わりで11点リードもひっくり返され悔しい敗戦となった
中東が終盤に19得点目となる得点を決め、最後大阪はニュービルに託すもあと一歩届かなかった。あの激闘から3週間。今度はどんな戦いを見せてくれるか楽しみにしたい
大阪が名古屋Dに対して最後に勝利したのは昨季の5月7日最終節のGAME1に87-76で勝利
GAME2は名古屋Dが勝利し現在名古屋Dは対大阪戦リーグ戦では3連勝中
大阪、名古屋Dとどちらも連勝中。連勝を伸ばすのはどちらのチームか注目したい
個人的な見どころ
バスケットボールキングさんからも見どころを展開
進化を見せる大阪は良い試合の入りと終盤までの集中力を見せたい
前節の琉球戦はオマラが立ち上がりから連続得点。アイラブラウンの3Pも決まり序盤で7点のリードを奪い琉球にタイムアウトを取らせた
また、終盤はニュービルが得点を奪い、木下の粘り強いブロックもあり1点差を制した
前回の対戦時は終盤に得点を取られ、最後逆転とはならなかったが、そうした経験を経て確実にチームとしての成長も見える
カイル・ハントのエントリーとなれば外国籍選手+アイラブラウンのプレータイムを上手く分けて攻守でハードに戦いたい
今季の平均得点は名古屋が上回っているが、直近の川崎戦と琉球戦は90点近くをマーク。失点も目立つが、自分たちのリズムをつくりながらTOをケアして戦いたい
名古屋は得意の3Pと強度の高い守備を早い時間帯で見せる事ができるか?
今季ここまで3Pの成功率は9.3/26.5(35.1%)※1試合平均
成功率はリーグ3位を記録(大阪は34.6%で4位)
平均得点数は千葉に次ぐ2位だが、1試合あたりのFG成功本数は32.2回とリーグトップ。インサイドもアウトサイドでも高い成功率を誇っている
そこを支えるのがリーグ5位のOR(12.7回)とボールシェアしながら確度の高い状況を上手くつくっている結果がアシスト数1位にも繋がっている(22.9回)
スティールの平均回数も8.1回と名古屋Dは攻守に攻撃的な良さがある。その良さを苦しいメンバー状況の中でも出し切る事ができるかどうか
今節はアラン・ウィリアムズのメンバー入りの可能性もあるが、それでも恐らく最大で10名のロスターだろう。怪我無くシーズン終盤に向けて、戦い切りたい
大阪の木下(2018-21の3年間※2018シーズンは特別指定選手として)、名古屋Dの伊藤(2019-21の2年間)にとっては古巣対戦
木下はプロキャリアをスタートさせた名古屋D相手に成長した姿を見せたい
伊藤も前節守備で高い貢献度を見せた。苦しいチーム状況だからこそ、古巣相手に伊藤ここにありというプレーを見せれるか?楽しみだ
リーグ戦も今節が終われば残り10試合。もちろん全ての試合が無事終わる事。残留争いやCSに向けての戦いも佳境ですが、1試合1試合純粋にバスケットを楽しむことができればと思います
明日は17時5分からおおきにアリーナ舞洲でティップオフ!是非会場またはバスケットLIVEでお楽しみください!
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