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2022明治安田生命J1リーグ第20節ヴィッセル神戸VS清水エスパルスの個人的な見どころを紹介

J1リーグも後半戦に入ってまだまだ目が離せない展開が続いています。J1リーグはタフなコンディションの中での連戦。土曜日からの中3日の一戦です

今年3度の監督交代があった神戸は吉田監督が今季初めての指揮を執りました。その鳥栖戦で2-0と勝利し今季3勝目
一方の清水はチーム創立30周年記念マッチが国立競技場で行われました。結果は首位マリノスに3-5で敗戦。両チームの勝ち点差は僅かに「3」
 
残留争いに向けて両チーム負けられない重みのある一戦。神戸はリーグ戦今季初の連勝をホームで成し遂げて最下位脱出なるか?
一方の清水は前節の敗戦から修正して福岡戦以来3試合ぶりの勝利を飾るか?
平日のナイトゲーム、楽しみにしたいと思います

2022年J1リーグ19節終了時点の順位表(Jリーグ公式HPより参照)

(J1リーグ 解説:橋本英郎さん リポーター:竹島麻里子さん 実況:能政夕介)※追記、修正の可能性あります。

順位と前節の振り返り(19節終了時点)

ヴィッセル神戸:3勝5分11敗で勝ち点14の18位 (17得点26失点)

神戸は三浦監督からスタートした今季だったが、3/20に契約解除。リュイス監督が暫定で監督を務め、4/8にロティーナ監督が就任
そのロティーナ監督が6/29に契約解除となり、吉田監督が神戸の監督として3度目の指揮ということになった

チームにとっても混沌とする中で重要な一戦となったアウェイ鳥栖戦は攻撃時は4-2-3-1を敷き、守備の際は4-4-2のブロックを敷くスタイルで戦った。前半は鳥栖がボールを保持し、押し込まれるシーンもありましたが、前半はどちらも得点が生まれず折り返し
後半はプレスの強度も上げ神戸がゴールに迫るシーンが増える。なかなか両チーム得点を割る事が出来なかった中、終盤に山川のクロスを武藤が頭で合わせて先制
そして、後半アディショナルタイムも佐々木のクロスを再び武藤が頭で合わせて追加点。最後まで走った武藤。献身的にニアで相手DFを引き付けた大迫と、チーム一丸となって掴んだ1勝になった

2022年J1リーグ19節鳥栖VS神戸(Jリーグ公式HPより)

清水エスパルス:3勝8分8敗で勝ち点17の17位 (22得点31失点)

一方の清水は前節ホームとして国立競技場で試合を行い、素晴らしい雰囲気の中で戦った。30周年記念マッチと銘打って行われた一戦は終わってみれば両チーム合わせて8得点が生まれる打ち合いとなった

清水は5/30に平岡監督が契約解除。ブラジルのバスコ・ダ・ガマよりゼ リカルド監督が6/7に就任。就任後リーグ戦は1勝1分けと復調を見せていたが、圧倒的な攻撃力を持つ横浜FM相手に5失点の敗戦となった

それでも献身的なチアゴサンタナのプレスバックから神谷のリーグ戦今季初ゴールが生まれ、神谷の仕掛けからチアゴサンタナの得点、そして終盤まで諦めずよく走った片山の得点と諦めない姿勢を見せた

課題としてはミスからの失点もあった守備面の修正をどのように図って来るか。タイプは異なるがタレントが豊富な神戸の攻撃をしっかりと止めて、粘り強く戦い勝利を手にしたい

リカルド監督就任後、後半30分以降の得点が生まれる等粘り強く戦えているだけに、中3日とタフな連戦、チーム一丸となって攻守で良いバランスを図り勝ち切りたい

2022年J1リーグ19節清水VS横浜FM(Jリーグ公式HPより)

過去の対戦戦績(神戸の15勝・清水の23勝・7度の引き分け)

過去の対戦成績はリーグ戦で見ると神戸の15勝、清水の23勝、引き分け7回という結果が残っています

今季はリーグ戦第5節に清水のホームで対戦し0-0のスコアレスドロー

昨季は神戸のホーム戦では1-1の引き分け
★得点(神戸:古橋 清水:エウシーニョ)

清水のホームでは0-2で神戸の勝利
★得点(神戸:武藤、大崎の得点)

清水は勝利すれば、2020年11月3日以来の勝利(その時は3-1で勝利)

また、現在の所属選手では
神戸は対清水戦で山口、武藤、大崎が1点ずつ決めている
清水は対神戸戦で北川が3得点、ヴァウド、立田、西澤が得点を決めている

※古巣対戦)藤本が昨季清水でプレーも現在ケガで離脱中

山川と西澤は筑波大の先輩後輩(西澤が1つ上の先輩)
山川と山原も筑波大学の先輩後輩(山川が2つ上)

菊地、郷家、神谷は青森山田の先輩後輩(菊地が神谷の1つ上の先輩。神谷が郷家の2つ上の先輩)

武藤、橋本と権田はFC東京で共にプレー(2012-15の間に共にプレー。※橋本は熊本在籍期間もあり)
他にも井上と井林が東京Vで共にプレーなど、ピッチ内外でも親交を温めるシーンがありそうだ

今シーズンの成績(リーグ戦のみ)

ヴィッセル神戸:3勝5分11敗で勝ち点14の18位 (17得点26失点)

先制試合:8試合 3勝2分3敗(6節京都戦、7節FC東京戦,17節柏戦で逆転負け)
先制された試合:8試合 0勝0分8敗(先制されると全敗)
スコアレスドロー:2節、5節、15節の3試合

ホーム: 2勝2分5敗 勝ち点8  9得点  9失点 得失点0
アウェイ: 1勝3分6敗 勝ち点6 8得点  17失点 得失点-9

リーグ戦では10名が得点(武藤5得点、イニエスタ、菊池が2得点、槇野、山川、橋本、初瀬、大迫、汰木、山口が得点)

複数得点:4試合  
複数失点:9試合
無失点:5試合(前節4試合ぶりの無失点) 
無得点:10試合

<得点>前半に7得点 後半に10得点 
<失点>前半は9失点 後半は17失点
前半開始15分以内に4得点、後半開始15分以内に8失点

今季は17得点中セットプレーでの得点は5点の29.4%。14節にイニエスタのCKから菊池が得点。16節札幌戦では汰木がFK、CKから得点を演出、イニエスタのCKから山川のJ1初ゴールも
26失点中セットプレーからの失点は10で割合は38.5%(FKから3失点、CKから6失点、PK1失点)CKからの失点は特に注意が必要でもある


清水エスパルス:3勝8分8敗で勝ち点17の17位 (22得点31失点)

先制試合:7試合 3勝3分1敗(6節の鹿島戦は逆転負け)
先制された試合:9試合 0勝2分7敗(開幕節の札幌戦、7節の浦和戦は先制許すも追いつく)
スコアレスドロー:3試合(3節、9節、11節)

ホーム: 1勝4分5敗 勝ち点7  12得点  20失点 得失点-8
アウェイ: 2勝4分3敗 勝ち点10 10得点  11失点 得失点-1

リーグ戦では12名が得点(サンタナ5得点、鈴木唯人3得点、中山、コロリ、片山2得点、鈴木義宜、オセフン、高橋、西澤、神谷、白崎、ヴァウドが得点)

複数得点:5試合  
複数失点:9試合(前節今季最多の5失点)
無失点:3試合(リーグでは無失点試合で勝利なし)
無得点:6試合
最多得点として11節の湘南戦で4得点

<得点>前半に9得点 後半に13得点 
<失点>前半は14失点 後半は17失点
前半30分以降に8失点、後半30分以降に9失点と試合の締め方に注目

今季は22得点中セットプレーでの得点は3点の13.6%。神谷、山原のCKから得点も生まれている

また、31失点中セットプレーからの失点は5で割合は16.1%(FKから1失点、CKから3失点、PKで1失点)とセットプレーからの失点は少ない

個人的な見どころ

中3日となる一戦。勝ち点を落とすことができない順位が近い同士の一戦。主力を起用しつつ、90分間のマネジメントが問われそうな一戦だ

神戸は鳥栖戦の後半で見せたハードワーク+ブロックを敷いた安定的な守備で得点を生み出すことができるかどうか
5/8のガンバ戦からリーグ戦先発が続く武藤。この武藤のパフォーマンスを継続できるかどうか。大迫のコンディションが万全ではないなかで武藤は攻守で存在感を出している。前節も粘り強く戦い、結果的にヘディングシュートでの2得点。神戸としては武藤をしっかりと生かしつつ、他の選手の台頭を待ちたい

清水は前節の横浜FMとは攻撃のスタイルや強度が異なる中で、サイドからの攻撃をしっかりと中央で跳ね返したい
清水も前線に局面を変える事ができるストライカーのチアゴサンタナがおり、神谷も前節リーグ戦今季初ゴールが生まれている
切り替えの早いカウンターでしっかりと得点を決めきりたい

神戸は先制された試合は全敗。清水も2試合引き分けに持ち込むも逆転勝利はない。5節はスコアレスドローだったが、両指揮官が代わり迎える後半戦の大事な一戦

先制点が重要視される中で、試合の入り方、守備の強度に注目しつつ熱い一戦に期待したいと思います

試合は19時~ノエビアスタジアム神戸で開催。スタジアムまたは、Jリーグ公式映像DAZNにてお楽しみください!


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