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2022明治安田生命J2リーグ第4節レノファ山口FC対FC琉球の個人的な見どころを紹介

2022年3月12日(土)はJリーグ公式映像DAZNにてJ2リーグの実況を担当します。対戦カードはレノファ山口FC対FC琉球の一戦です

ホームの山口は前節アウェイで新潟と対戦。両SBの攻撃的なポジションを含めてアグレッシブな展開も見せる。両サイドで高い位置を取っていたSBを起点に山口はサイドからの攻撃で先制に成功も追いつかれて1-1の引き分けで終えた

一方の琉球は前節ホームで今季からJ2リーグで戦う岩手と対戦。幸先よく先制し、琉球のリズムで試合を運ぶ。しかし、後半に相手の良いシュートという部分もあったが2失点と悔しい逆転負けを喫し2連敗という結果になった

両チーム良さと課題も見えた試合だったがシーズンはまだまだ序盤。これまでの3試合だけを見ると負けなしの山口と勝利なしの琉球という構図だが、1試合の結果次第でチームの変化が生まれてくるタイミングだとも思う

名塚監督にとっては就任後初勝利を挙げたのが昨年のホーム琉球戦。今季はどのようなドラマが待っているのか?楽しみに臨みたい

(J2リーグ 解説:中島浩司さん リポーター:トクダトモヨさん 実況:能政夕介)※追記、修正の可能性あります

順位と前節の振り返り(2022年3月12日時点)


レノファ山口FC:1勝2分0敗で勝ち点5の6位  (4得点2失点)

前節は今季初のアウェイ戦を戦い新潟と1-1の引き分けで勝ち点1ずつを分け合った。山口からするとこれで3試合連続の先制ということになり、攻撃面で見れば良い傾向であり、勝ち切るという点では改善すべき点はあるかもしれない

前半もサイドからの攻撃からチャンスをつくっていた山口。少し中盤で相手のプレッシャーからカウンターを受ける場面もあったが、関の好セーブに助けられて無失点で折り返す

後半左サイドの橋本・沼田の若いコンビネーションでチャンスをつくり最後は中央の大槻が決めきり先制に成功。大槻にとっては今季初ゴール。そして新加入の沼田は2節は得点。3節はアシストと目に見える結果でチームに貢献した

雨の影響もあり、終盤は難しい展開になったが、アウェイの地で昨年勝利できなかった新潟相手に貴重な勝ち点1を得て負けなしを継続した

ホーム戦は今季ここまで1勝1分。昨年はなかなかシーズン序盤ホームで勝利できなかっただけに今季は前回のホーム戦の勢いを持って、ホーム戦連勝を狙う

FC琉球:0勝1分2敗で勝ち点1の20位(2得点4失点)

浮上のきっかけを狙う琉球はホーム2連戦。前節は岩手と対戦。まず立ち上がりに幸先よく中野が2試合連続のゴールでネットを揺らし先制に成功

今季初の先制得点が生まれたが、相手のシュートの質が高かった点もあるが、悔しい敗戦となった

先制点は新加入草野のクロスを清武が冷静にスルー。そのボールを中野が流し込むという連携の取れた得点でもあった。今季は新たにチームに加入した選手もいる中で連携と90分間のマネジメントで初勝利を目指す

前節の失点は共にミドルシュート。試合終了後喜名監督も終盤のセカンドボールを拾いに行く部分や、疲れているときの寄せ等課題点を挙げていた

また、中盤でプレーする富所もチームメイトとの距離感については課題があると話すものの少しづつ良くなっているとも話す

昨季から風間兄弟、知念の移籍もある。昨季8アシストを記録した田中恵太や新戦力との融合が図れれば勝ち点を積み上げる事もできるはず。まずは今季初勝利を目指してアウェイの地で山口と戦う

過去の対戦戦績(山口5勝・琉球3勝・引き分け1つ)

昨季は第2節に琉球のホームで戦い、結果は2-1で琉球が勝利(琉球:阿部、田中恵太 山口:草野)開始早々に阿部のゴールで先制した琉球が前半だけで2点のリードを奪う。後半に草野が1点を返して山口もゴールに迫るも、琉球がホームで勝利を収めた

琉球は昨季開幕から5連勝を飾る素晴らしいスタートを切った。そして、樋口監督から喜名監督に代わり迎えたのが37節のホーム山口戦。山口は得意のセットプレーから高井とヘナンのゴールで得点を奪い、2-0と名塚体制で初勝利を挙げた

昨季喜名監督はシーズンで8試合指揮を執り3勝4分1敗と唯一の敗戦がこの山口戦でもあった。そういった意味ではチームとして浮上のきっかけを掴みたいタイミングで勝利を飾りチームに自信をつける勝ち点を積み上げたい

一方の山口は昨季ホームでの勝利は8節の群馬戦。勝利も5節の磐田戦まで我慢のシーズン序盤でもあった

今季は高井、川井、草野、田中陸、楠本などが移籍をしたがベテランと若手の融合がシーズン序盤の中ではうまくかみ合っている。あとはその精度や更なる上積みを目指してホーム戦連勝を狙いたい

今シーズン(2022年シーズン前節まで)の成績

★レノファ山口FC 1勝2分0敗で勝ち点5(4得点2失点)

先制試合:3試合 1勝2分0敗 
先制された試合:0試合
スコアレスドロー:0試合

ホーム:   1勝1分0敗 勝ち点4    3得点  1失点 得失点+2
アウェイ: 0勝1分0敗 勝ち点1     1得点  1失点 得失点0
昨季は10勝の内ホームで6勝。昨季はホーム戦で連勝はなし

複数得点:1試合 
複数失点:0試合 
無失点:1試合(秋田戦が2-0の勝利)
無得点:0試合(3試合連続得点中)

<得点>前半に1得点 後半に3得点
<失点>前半は無失点 後半は2失点

今季は4得点中セットプレーでの得点は1点のみ
昨季は37得点中実に16得点(43.2%)がセットプレーでの得点だった
この部分の精度をより上げていきたい

また、昨季は51失点中前半の失点が23失点と約4割
特に試合の立ち上がりが課題だったが今季は前半無失点と集中力高く試合に臨めている

★FC琉球 0勝1分2敗で勝ち点1(2得点4失点)

先制試合:1試合 0勝0分1敗(3節の岩手戦で悔しい逆転負け) 
先制された試合:1試合
スコアレスドロー:1試合(開幕節の町田戦)

ホーム:   0勝0分2敗 勝ち点0    2得点  4失点 得失点-2
アウェイ: 0勝1分0敗 勝ち点1     0得点  0失点 得失点0
昨季は90分換算での得点平均は1.36だったが今季はここまで0.67と攻撃面で苦しむ部分も
見ていて楽しいサッカーをチーム全体でどのように表現していくか注目したい

複数得点:0試合 
複数失点:2試合 
無失点:1試合(開幕節の町田戦)
無得点:1試合(2試合連続得点中)中野が2得点

<得点>前半に1得点 後半に1得点
<失点>前半に1失点 後半に3失点

昨季は特に後半に得点を量産(57点中36点が後半での得点)
セットプレーからも17点と特にCKからチャンスをつくってきた印象も

昨季9アシストの風間宏矢移籍。8アシストの田中恵太は昨季のケガの影響もあってか、まだ今季出場は叶っていない
十分な伸びしろがあるだけに勝利でチームに自信をつけ巻き返しを図りたい

個人的な見どころ

山口はサイドの攻撃面だけではなく、中央からのクオリティをより上げて全方位からの攻撃が活性化できるかどうか。今季も佐藤謙介をアンカーポジションに置く布陣が予想されるが、この脇の部分や攻守の切り替えのところでどれだけ粘り強く戦えるか注目をしていきたい

そして昨季得意としたセットプレーで得点を奪いたい。高さ強さのある選手がいる中で、意図を持った攻撃を結果に結びつけることができるか楽しみでもある

琉球は自分たちの良さを消すことなく、90分間のマネジメントをどのように改善していくか?前節は終盤に運動量が落ち、なかなか自分たちのペースでサッカーができない時間帯があった

リードをしていてもそうでなくても、特に後半30分以降のクオリティを高く表現できるかどうか?その点は昨季からプレーする選手と、今季から戦う選手との融合も非常に重要になる。今季は後半30分以降にここまで4失点中3失点を記録

両チームに言えることだが、最後まで勝利のために走り切れるか。そしてそれを誰がけん引していくのか?注目していきたい

個人的な注目選手


レノファ山口FC #19 沼田駿也(ぬまた・たかや)
今季から大卒ルーキーとして加入するとすでに主力として1ゴール、1アシストと結果を残している

持ち前のスピードを生かした突破でサイドからチャンスをつくる。シュートの精度も高い選手なので、チャンスメイクだけでなく味方との連携の中で自らがフィニッシャーとしてチームを勝たせるパフォーマンスが発揮できるか楽しみにしたい

FC琉球 #19 草野侑己(くさの・ゆうき)
一方のFC琉球は今季から加入した草野に注目したい。昨季は山口で戦い、キャリアハイの5得点を記録。山口の戦い方や選手の特徴も分かっている中で自らの良さを生かして今季初ゴールを記録し勝利に貢献したい

前線での裏抜けは彼の大きな特徴。前節はクロスでアシストも記録したが、やはり狙うは自らの得点

古巣相手に気持ちを高めて臨む草野のパフォーマンスに注目していきたい


ここまでのスタートという点では好対照の両チームだがJ2はご存じの通り非常にタフなリーグでシーズンも始まったばかり

積み上げる事ができている点と、課題点を見つめながらまずは今季どんな戦いでチームを創り上げていくのか?シーズン序盤ならではの楽しみを一緒に体感しましょう!

このあと14時から維新みらいふスタジアムでKO!スタジアム、またはDAZNにてお会いしましょう!




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