マガジンのカバー画像

ことほむの文化観光とAIとメタバースの雑多な記事

142
時代考証やデザインやITとかWordPressとかAIの雑多な思考のメモ。「ことほむ」のみんなで書いてます。記事内容は…割とディープで、思考の整理に役立つかもしれません。
運営しているクリエイター

#観光

古い町並みを再現するだけでは、観光資源にならない理由

イベントのときくらいは賑わいがあっても、普段は人通りが少ない景観を整えた観光地のお話です。 文化体験とはなにか?残念なことに、「文化」についてきちんと定義されずに、アトラクションを考える傾向にあります。 その前にマーケティングという話になるのですが、それを語っている本でも「文化」については再定義されていないケースが殆どで、そこがたまたま成功しているケース、うまくマッチしたケース、ハマらなかったケースに分かれているのかなと感じます。 文化を定義する 正解がどうとかではなく

観光とAIの関係について(受け身として考えておかなければいけないこと)

2024年もインバウンドサミットに参加してきました。 その中で気にしていたセッションが「AIはインバウンドをどう変えるのか?」です。 THE GULIDの深津さんの発言要約ですが、「対話型AIの普及で、イヤホン型のウェアラブルが一般的になったら、予約とかウェブサイトへ行かないで済む」と話されていました。 この事象は全体の中でも最初の方に触れられただけで、その後突っ込まれなかったネタですが、さらっと流して良いレベルの話じゃないので、僭越ながら補足しておこうと思います。 Go

文化観光とはストーリーテリングである

文化庁が推している文化観光。 詳しく書かれていることは読んでもらうとして、要するに文化財を見る・体験するにしても、すべて何らかのストーリーを語らなければ満足を与えられないことに気が付きます。 また文化庁では高付加価値を云々…ということをやたら推しているのですが、高付加価値と高単価をごっちゃにしている印象があって、そこはちゃうやろっ!とメッチャ思っている僕の心境は置いといて…。 わざわざ文化観光と書いてますが、世の中の観光資源はすべて文化観光に該当すると言っても過言ではないくら

文化観光のブランディング支援で行うペルソナの使い方について

https://note.com/wasetsuan_kthm/n/nbd58abea302c 前回AIでペルソナを作ったわけですが、そもそもペルソナってどう使うのか…ペルソナとは何か、なぜ必要かという疑問が大きいかもしれません。 文化観光でそれを使う事はまずないでしょうから。 そこで弊社で実際にペルソナをどう分析に役立てているのか、メモしておこうと思います。 基本的にはニーズや行動パターンを具体的にイメージすることで、効果的なマーケティングを行うためのツールとしての役割に

地域文化って何だ? 「その土地らしさ」の正体を模式図で説明する試み

某所の観光ブランディングを行ったときに、「その土地らしさ」を説明する必要があり、そのときに使った図です。ミーティングの席で盛んに「〇〇らしさ」という言葉が出るものの、漠然としていて具体的に何をどうすればよいかわからなくなるパターンに陥ることを防ぐためのものです。 図はかなり単順化してあります。しかしこれ以上単純化はできないとも思っています。図の見方は、下層から上層へ向かうにつれ、表面化(見える化)すると考えてください。 「〇〇らしい」という人は、この図で言うところの最上段と

AIを駆使したペルソナ分析(文化観光ブランディング支援)

20年前には考えられなかったことが今起こっていまして…。 既知知識からペルソナを作るには多くのメンバーが必要だったのだけど…20年ほど前…しこたま作りましたよ。ペルソナ。 ちょうどペルソナマーケティングの走りの頃でしたが、人物設定をするのに一人で想像するのは限界があって、作るだけで5人位あつまって、そのあと10人くらいに聞きまくって…それでも偏ることもしばしば。 最終的にはペルソナ自体を買うようなこともしていました。 最終的には、そんなやつおるんか?? な設定も…。 もっと

バーチャル富山を作る理由

距離が関係ない世界だからこそ気軽に来られる環境を作ることができ、また気軽に来られる雰囲気を演出することで、地域愛が醸成されるのです。 綺麗な言葉を並べるとこんな感じですが、ぶっちゃけ地方で暮らしていくのに仕事がなきゃ暮らしていけません。 では都市圏並みの多様な仕事があるのかと…、北陸では若干偏っていると言わざる得ない状況です。 富山県の場合、第二次産業が全国平均より多いことがわかっています。 ちなみに石川県も似た感じです。 こうした特性のおかげか工場勤務の求人は比較的多

バーチャル富山(県)製作プロジェクト(パラリアルワールド)

はじめに富山県は本州の中ほど、持ち手のような能登半島の東側から日本海と接する富山湾をかかえ、立山黒部アルペンルートを持つ日本アルプスまでの間にある北陸地方の一県です。 江戸期には富山前田家によって統治され、隣国加賀との関係も深く、現在でも続く置薬商で名を馳せました。 その薬売りの商家が明治32年に発電電灯事業を開始したことがきっかけで、電気王国富山と言われるほど発電所が多くできた歴史を持った地域です。 そうだ、バーチャル富山(県)、つくろう!標高3015メートルの立山山頂

メタバース系の気になったニュースまとめ(ブクマ)※時々追記あり

ハードの類SteamDec出荷開始。 SteamDecと組み合わせると良さげ。 中国メーカーなので今後、米国輸出規制との絡みでどうなるかがちょっと不透明なのが懸念材料。 mocopi発表。 モバイルモーションキャプチャーはスマホとバーチャルをこの先どう繋いでいくのか気になるガジェット。 座ってVRChat派には向いていない気がするけど… AR Glass系のプロジェクトが進む。 Meta Quest2 の対抗⁉ Pico4 Meta Quest3について。

メタバースと観光【メタバースの使い方】 ※観光行政系の方向け

はじめにVRChatは2022年10月現在世界最大のメタバースSNSですが、まだ開発中でありサービスは開始されていません。 いわゆるオープンβという扱いで、公開テストを行っている状態です。 それを踏まえた上で、現在のユーザー数やアクティブ数、日本人割合をまとめてくれているサイトが有りましたので、まずは開発中であることを踏まえて参考にしてください。 (その状態で20〜30万人ほど日本人ユーザーが居る) ハード面は方向性が見えてきた⁉ Meta Quest2などのHMDはMR

メタバースを加えたマーケティングは「アニメ聖地巡礼観光社会学」の構造を応用したものになるのではなかろうか?(仮説考察)

参考文献は「アニメ聖地巡礼の観光社会学」ゾンビ先生こと岡本 健氏の論文構造が基礎になりそうだと感じました。 そのため、基本的にその構造に沿って考えていきたいと思っています。 この思考実験は、アニメ聖地巡礼とメタバースとの関係を整理することで、メタバースに集まる人の行動パターンを予測し、商品企画などマーケティング企画の基礎的な考え方につなげようとする試みです。 ウェブマーケティングのメタバース版での基礎を組み立てられればとの狙いがあります。 まずは岡本 健氏(以下ゾンビ先生)

メタバース一次・三次産業開発をはじめよう…かなと。

メタバースというと、VRゴーグルのMeta Quest2(Oculus Quest2)やARグラスのNreal Airが注目されます。 弊社でもQuest2を購入してあれこれ実験していますが、ぶっちゃけ、これ思っている以上に普及しないのでは? と思えるようになってきました。 正確にはコンシューマには…ですが。コンテンツ開発には必要だと思うんですけど…。 なんといっても…On the MEGANEができんのですよ。両方とも。 メガネにメガネってのは想像以上に辛いンス。(笑)

Pure EV軽自動車の普及と観光への影響

航続距離180キロ! NISSAN SAKURAの航続距離。 日常使いにはほぼ不自由がないかと思われる航続距離なのですが、都市圏からの観光誘客を考えている観光地は、このことに対して少なくとも域内交通か、充電スポットインフラの地域住民との区別化など、今のうちから考えておかないとトラブルが目に見えています。 観光地に住んでいて、同じくSAKURAとかeKX-EV(三菱)を購入した人が、自宅以外で充電するケースは十分考えられる中で、観光客に充電スポットを占領されていれば…と。

あたらしいじゅもんをおぼえた

Web3.0。P2P処理のウンタラカンタラ…お、おう。 便利なんで言葉は使ってますしおすし。また動こうとしている方向は何となく分かる。JPステーブルコインとの親和性も高そうだから、とりま情報は追いかけてます。ただ言われているものが実現するか? てのはちょッと違うと考えてますが。 銀行が要らなくなる?Web3.0では端末同士が直接つながることでデータ(通過)の受け渡しが完了する…記録はブロックチェーンに残るから銀行いらなくなる。 などということは起こらないでしょうね。だってJ