皆さんよく頑張っててエライ話(だから皆さん色々とあきらめましょう！)

皆さん、ホント～によく頑張っててエライわけです。

我々ヒトって、チンパンジーと共通の祖先から枝分かれしたわけです。
それがおよそ600万年前。600万年前から我々ヒトは、ず～っと狩猟採集生活をして生きてきました。
で、ようやっと1万年前くらいに農耕牧畜生活をし始めました。それまではず～っと狩猟採集生活をしてきたわけです。

ではここで、600万年前と1万年前を捉えやすくする為に、それらの数字を24時間で表してみます。我々ヒトの歴史600万年を24時間にして表します。これは、我々ヒトの生物としての歴史を身近な数字で捉えようという試みです。

1日=24時間=86400秒です。
でもって、ヒトが農耕牧畜生活をしていた期間をxとしますと、

6000000:10000=86400:x
x=144
144秒=2分24秒、なわけです。

なので、我々ヒトが歩んできた生物としての歴史を24時間で表しますと、1日がスタートしてからは、ず～っとひたすらに狩猟採集生活をしてきたわけです。そして、1日がいよいよ終わろうとしている23時57分過ぎに、ようやく農耕牧畜生活をスタートさせるわけです。
農耕牧畜生活をした時間ってのは、24時間で考えればたったの2分半しかないわけです。

では、このことから、一体どのようなことが言えるのでしょうか。
これはヒトの体や脳は狩猟採集生活に適するようにず～っと進化してきたのだということを表せるわけです。
これは俺が言っているのではありません。学者さんが言っていることなのです。

ということは、我々ヒトは狩猟採集生活に適するように形作られた体や脳を使って現代社会を生きていることになるわけです。
これは大変なことです。因みに、ここから先は俺の意見になります。

狩猟採集生活に適する形で進化した脳で現代社会を生きるわけです。疲れます。ストレス溜まります。上手くいかなくて当然です。

例えば、育児の真っ最中のお母さん方。
ここでは、1番分かりやすく大変な例として、令和に生きる育児真っ最中のお母さん方を取り上げたいと思います。
この令和の時代に、ほぼお一人で育児をされている方もいらっしゃるかと思います。
これは、我々ヒトの生物としての歴史から考えれば、かなり無茶なことをしています。
その昔、狩猟採集時代は子供は共同体で育てていました。お母さん一人で子供を育てるなんてことをしだしたのは、核家族化が進んだここ最近の話です。
たかだか50年程度のことでしょう。ついこの前の大家族時代までは、お母さん一人で子供を育てるなんてことはありませんでした。お母さんだけでなく、おばあちゃん、子供の兄弟姉妹、場合によっては、ご近所を含め、多くのヒトで育てていたのです。

お母さん一人で子供を育てるなんてことは、せいぜい直近の50年くらいのことなのです。
50年という数字を、先程の24時間で表してみましょう。0.72秒です。1秒もありません。
我々ヒトの生物としての歴史では、1日がスタートしてから、23時59分59秒までは、子供はお母さん一人で育ててはいません。
従って、今の令和に生きる育児真っ最中のお母さん方はかなり無茶なことをしているわけです。
子育てを一人で抱え込み精神を病んでしまうお母さんが世の中にいらっしゃるのも当然のことと言えます。

では、お父さん方は頑張っていないのでしょうか。
いいえ、そんなことはありません。
また、子育てしている、していないに関わらず、今、この令和を生きている人は、皆さんよく頑張っているわけです。
なぜならば、我々ヒトは、狩猟採集生活に適した形でず～っと進化してきたのにも関わらず、1日が終わろうとしている23時57分を過ぎた頃から急に農耕牧畜生活をし始めて、23時59分59秒過ぎてからもっと世の中がバタバタと目まぐるしく変化した現代社会に生きることになったからです。

我々ヒトの歴史を、生物としての歴史として長いタイムスパンで捉えてみて下さい。
600万年という生物の歴史で我々ヒトを捉えた場合、今、我々の住む現代社会は進化的に見たらば非常～に異様なことなわけです。
社会の変化が急激過ぎて、生物として追い付いていないことがあるのです。
様々なところでミスマッチがあって当然なのです。
現代社会と上手く折り合いをつけることが出来ない方がいらっしゃるのも当然です。
だから皆さん色々とあきらめましょう！俺なんてあきらめまくりです！
そんな中、皆さんホント～によく頑張っていてエライと思います。
そんな中でも、特に現代社会の育児真っ最中のお母さん方はエライと思います。

とにもかくにも、おじいさんも、おばあさんも、おじさんも、おばさんも、お姉さんも、お兄さんも、子供達も、皆さん、ホント～によく頑張っていてエライと思います。皆さんエライ！そして、その中でも、現代社会の育児真っ最中のお母さん方はとりわけエライということでよろしいのかなと思います。