発酵と腐敗
微生物がタンパク質や炭水化物などの成分を分解することを「発酵」という。
微生物がタンパク質や炭水化物などの成分を分解することを「腐敗」という。
え?同じじゃね?
そう、同じだ。「発酵」と「腐敗」は同じだ。
では、何が違うのか。
科学的な原理は一緒で、明確な線引きはない。
どちらも微生物の営みだ。
我々人間の価値判断で言い方を変えているだけだ。
我々人間にとって「有益なもの」を「発酵」と言い、「有害なもの」を「腐敗」と言っているに過ぎない。
【↑発酵と腐敗の分かり易い説明】
なので、納豆が嫌いな人間や外国人が「納豆って腐った豆じゃね~か!」と言うのは正しいと言える。
世界一臭いと言われる食い物、スウェーデンのニシンの缶詰「シュールストレミング」を代表に、日本の鮒寿司なんかも含めて、「それ腐ってね?」と言いたくなるような発酵食品は世の中に沢山ある。
「発酵し熟成した○○」なんて表現をされると何だか美味そうな感じもするのだが、ぶっちゃけ有機物が微生物だのカビだのの働きで分解されたとゆ~意味では「腐った」と一緒だ。
言葉のマジック恐るべし。
こ~ゆ~ことを考えると、我々人間の脳ってホント、テキト~だよなと思ってしまう。
テキト~というか、都合か良いというか。
このように発酵だの腐敗だのは我々サピエンスの主観で判断されているだけであり、例えば、ハエが発酵という概念を持っていれば、人間にとっての腐敗はハエにとってはその全てが発酵と言えるのだ。
我々サピエンスが「うわ~これ腐ってるわ。もう食えれん。」 というものであっても、ハエにとっては「ん~、いい具合に発酵し熟成されている」となるかも知れんわけだ。
ところで以前、俺は
今日のテーマ
他の生き物になって考えてみよう。
他の生き物になって、色々なものを見てみよう。
という内容の記事を書いたのだが、ここ最近の俺は少々ハエの思いにリンクし過ぎではないだろうか。
俺、アイツら汚いし嫌いなのに。
それとも、「陽の当たらないものに陽を当ててあげたい」という俺のnoteでの妙な使命感が妙にハエの思いにリンクさせるのだろうか。
俺、アイツらイヤなのに。
それとも、ちょっと前に映画「ザ・フライ」の話をしたからだろうか。
それとも、俺がいい歳こいて「うんこネタ」でゲラゲラ笑うからだろうか。
何だか情けないので、今度は美しい生き物の思いにリンクしてみたいと思う。
ええっ! ホント〜ですか。 非常〜に嬉しいです。