赤ちゃんが食い物を食らう姿

人間の赤ちゃんが食い物を食らう姿が好きだ。

赤ちゃんが食い物を食らう姿を見ていると、「かわいい」「微笑ましい」「面白い」「癒される」といった感情がまず湧く。

俺をそのような気持ちにさせるだけでも先ず以て素晴らしいのに、それに加えて赤ちゃんが食い物を食らう姿ってのは、何だか力強い生命力が感じられて、そこがまた良い。非常～に良い。

俺が特に好きな赤ちゃんが食い物を食らう姿は、手掴みで食い物を口に運び入れているものだ。
食い物を掴んだときに、食い物がブシャとかグシャとか潰されていたら尚良い。
そして、食い物を口に運び入れる際に、赤ちゃんの眉間とかに皺が出来て表情がブシャとかグシャとかなっていれば尚更良い。

赤ちゃんが自分の口の周りなどを食い物だらけにしながらブシャブシャグシャグシャと食い物を食らい続ける姿はたまらなく良い。
後片付けは物凄く大変だけれども。

後片付けは大変だし、育てている方からすればそんなことを思う余裕がない場合もあるだろう。
勿論、その辺りは俺も重々承知の上なのだが、それでもやはり、赤ちゃんが一生懸命に一心不乱に食い物を食らう姿は最高である。

その姿を見ていると、「あ～人間って生物だよな」と思えるし、もっと言うと、「あ～人間って、食い物を食らい、それにより生きることが出来て、そして排泄するよな」とか「人間って例外なく食って出す存在よな」とか思えるのだ。

「人間みんな同じ、お～んなじ」みたいなフレーズをたまに聞くことがあるが、「ホント、人間ってみんな同じ、人間って漏れ無く食い物を食らって排泄する生き物よな、お～んなじ」とか思えて、俺は妙な安心感を覚えるのである。
どんな人間に対しても「どうせお前も俺と同様に食って出す存在なんだろ？なら、いいじゃん。」みたいになる。何がいいのか俺もよく分からんが。

ま、とにもかくにも、赤ちゃんが食い物を食らう姿は、「食って出す！食って出す！」みたいな力強さが感じられて非常に良い。

でも、大人とかがブシャブシャグシャグシャと食べる姿はあまり見たくない。
何だか汚ならしいので。
大人とかがガツガツと沢山食べる姿は見ていて気持ち良いものだし俺は好きなのだが、大人とかの汚ならしい食べ方はやはり頂けないと思ってしまう。

では、赤ちゃんも大人も同じ人間であるはずなのに、どうして俺は片方は見るのが好きで、もう片方は見たくないのだろうか。
どうして俺は片方には強い生命力を感じて、もう片方は汚ならしいと思うのだろうか。

その理由は明確である。
所謂、生理的なものなのだ。
分かり易い例を挙げると、「赤ちゃんはかわいい」が「赤ちゃんプレイしている大人は気持ち悪い」ということに繋がる話なのである。
愛でる対象であるかどうかがポイントだということだ。
てか、そんな話はどうでもいい。
赤ちゃんプレイをしている大人の話など不愉快なだけなのでもう止めにする。

俺が書きたいことは、赤ちゃんが食い物を食らう姿についてなのだ。
で、それに近い話も少ししたい。

赤ちゃんはわりと何でも口に入れようとする。
てか、入れる。
だから、色々と注意が必要なのだが、ま～赤ちゃんは色々と口に運び入れようとする。
その理由は色々あるらしいのだが、その一つは口の筋肉や舌や口腔内が他の器官と比べて先に発達するので、それらを使って色々と探求しているのだとのことである。

赤ちゃんはその旺盛な好奇心を満たすべく、1番発達している口を使うと。
なるほど～、だからうちの娘も赤ちゃんだった頃に土を食おうとしたのか。その時はちょっと焦ったけれども。

俺のような大人とかは、土が食い物ではないことを当然に知っている。
でも、赤ちゃんの場合、土が食い物ではないことを知らなければ「ちょっと口の中入れて確認したろ」となるだろうし、「でもって美味かったらそのまま食ったろ」みたいにはなるだろうと思う。

でもって、その辺りの旺盛な好奇心も赤ちゃんの魅力だと思う。
逞しさや、強い生命力が感じられて良い。非常～に良い。