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しがらみを感じる年齢になってきたから

移住前も後も、宮崎でも、東京でも、バックグラウンドによっては海外でも、億劫だなと感じる「しがらみ」を感じることが増えてきた。
幸いにも、わたしは周りの人たちに恵まれていたので、強風に晒されることはなかったけれど。

年齢
性別
仕事
パートナーの有無
学歴
経歴
などなど

「(安定した会社を)退職する。」
「(退職して)カナダへ行く。」
「移住する/してきた。」
「カフェを開業したい。」
「宮崎・九州の魅力を広める活動をカフェを通して、したい。」

これらのことを相手に伝えて、聞かれることが、年齢から始まるこれらの事柄だ。

そして、
わたしのインフォメーションを知るや否や、
なんともいえない表情をされる。

まるで、
「そんな年で、結婚もしないで、安定した仕事を放り出して、なにを夢みたいなことを。」と言われているような。
ちなみに、年齢がある程度上の方からは、これの最後に「親不孝者め」がつく。
(※あくまでもイメージです。実際これらを直接言われたことはありません。)

***

最初は、正直、なんて面倒くさいのだろう、と感じていた。
 そんなことでしか人を見られないのかとか、
 そんなこと今の時代にそぐわないとか、
 なんてつまらない人たちなんだとか、
 応援してくれる人たちがいるから関係ないとか。

けれど、棘が刺さったみたいに、心が痛むのは事実で。

そうしたときに、「それ」が気になるのは、自分が気にしているからだと気づいた。(おんなじようなことを前々回書いたのに。)

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結局のところ、
自分が一番気にしていた。
今であれば、年齢も、アルバイトであることも、パートナーがいないことも。
そして、これからの夢や生活への不安も。

ぜんぶ。
全部が、図星というか、不安だから、そこに自信がないから、
だから、気になる。


それを認めたとき、
なるほど、と腑に落ちたと同時に、じゃあどうすれば…と落ち込んだ。

だって、年齢は変えられないし、やりたいことと生活のためを考えればアルバイトが一番時間効率いいし、パートナーはそもそも相手との関係だし。
物件が中々見つからないとか、コロナウイルスの影響とか、開業してからの不安とか、もうどうしようもないじゃないか。


じゃあ、諦めるか。
諦めて、東京に戻って、会社に就職して、婚活をする。
やりたいことはあるけれど、不安解消のためにはそれがいいか。

けれどその選択肢は、わたしにはなかった。


不安でたまらないし、気にしていること言われたらまた棘も刺さる。
でも、それでもやりたいし、できたときのことを考えたらわくわくするのだから、挑戦したいのだから、それはもう、努力をしよう。
そして、成功(の定義はわからないけれど)させて、笑おう。
それにどうせどの道選んでも違う不安が出てくる。

そう、思う。

***

こんなこと、子供の頃は思っていなかった。
ただ、何が好きとか、なりたいとか、やりたいとか、とてもシンプルで。
誰もそれに変な顔をすることも、言うこともなかった。
「ピーマンになりたい」なんてヘンテコなことを言っても、微笑まれていたし(わたしではないが)。

それが、大人になって、よくわからない「常識」というものに、周りも、そして自分も縛られ出す。知らず知らずのうちに。

その顕著なものが年齢だったり、仕事だったり、結婚だったり。
特に同年代の女性は感じることが多いのではないかと思う。

それでも。
それでも、大人は楽しいと思うし、そう胸を張って言えるようになりたい。
自分に甘くて、努力が得意ではないわたしだけれど、やりたいことにために、踏ん張る時期だ。

そうして、数年後、コーヒーを片手に、「あのころはね」って笑って話したい。



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