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【#WJ50】週刊少年ジャンプ2023年50号感想【寿司いくら】

アンケ1:暗号学園 2:アスミカケル 3:鵺


ジャンプ歴20年Vtuber寿司いくらのジャンプ感想です。
毎週火・水曜22時からの配信でも感想を語ってますのでそちらもよろしければどうぞ!
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【#wj50】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ50号の感想を語り合おうぜ!前半戦!【くまの過去重すぎやりすぎ!!】

【#wj50】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ50号の感想を語り合おうぜ!後半戦!【アイギル終わったねぇ】


●あかね噺 86話

表紙
あかね、からし、ひかるのライバル揃い踏み表紙!
秋らしく紅葉が舞い散っているのが雰囲気あって良いね。
あかねも勇ましい良い表情してる……けど唇の塗りだけちょっと気になっちゃった。
てかアンデラ、カラーでもないのに表紙いるのすごいな!??
巻頭カラー
1P目はあらすじ、阿良川新風会。
一番よくわかってない阿良川遊全さんが一番でっかく映ってるのなんでや。
見開きはすごすぎるカラー扉絵。
みんなでキャンプしてるんだけど背景も人物もどんだけ描き込むねん。作画コスト高すぎるでしょ。
何気に右側は勉強会組、左側は新風会組で分かれてるんだな。
BBQに夢中でがっつくあかねかわいいし、帽子&セーターのひかる好みすぎる。
本編
巻頭1P目から続いて阿良川新風会。
客入りの規模はあかねたちの勉強会とは雲泥の差。
舞台裏でわーわー言うとるのはまだあんまり掘り下げされてなかった阿良川遊全さん。下唇すごすぎて作画崩れてるのかと思っちゃったよ。
やかましいけど、新風会メンバーどいつもこいつも物静かなのでラスト1人がやかましいキャラになるのはバランス的に必然だったのかもしれない。
主役を自称するだけ合って「嘉一さんの上位互換」となかなか格の高そうな評価。口だけ(Wミーニング)じゃないんだなあ。
遊全の高座の後は今回のメイン、こぐま兄さんの高座!
「こう見えて僕は 根に持つタイプでね」
や、見るからに根に持ちそうだよ…?
こぐま兄さんが演るネタは、ひかるはもちろん遊全も魁生も知らない珍しいもの。学問さん(「私にも分からんね…」のおじさん)は知ってはいるということでさすが評論家。
で、このあまりに知られていない話の正体は"こぐま兄さんが掘り起こした噺"。
読書とか勉強量とか、こぐま兄さんの本領はこうやって昇華されるのか……!!
冷静に見えて意外とやる気満々だったっていうのもなんかアツくてカッコいいし、こぐま兄さんやるねえ!!
ひかるの出番がさらっと1コマで流されてたことからも、やはり二ツ目との格の違いを感じさせられる……けど、やっぱここから魁生はさらに格が違う描写になっていくんだろうか。

●アンデッドアンラック 183話

掲載順高っけえ!!
実はこの位置に来るのは初めてではないんだけど、それでも普段は真ん中やや下くらいなのでここにいるとビビる。アニメ化効果……!?
本編はリップの結婚式!
こないだのアニデラ同時視聴配信で、アニメのスポイル編結婚式に合わせて本編も結婚式やるんじゃないかって予想してた人いたけどピタリ正解。合わせてきたんだねえ。
冒頭から「どっちを選ぶんだろうね」と今回のメイントピックを提示。
からのリップと風子。
風子のイカれ具合がアンディに似てきてるってのは先週の感想でも書いてたので、認識合ってたんだなあと嬉しくなった。
アンディの活躍ぶりを興奮気味に語るリップ、とても真っ直ぐキラキラした目をしていて、闇落ちしないで済んでよかったね……となる。
「いい恋だな」
と締めくくり、風子たちの悠久の苦労を労ってくれるのもええ男や。
で、ドレスに身を包んだライラの登場……からすかさずリップとラトラも登場。ブレードランナーくっつけて無理やり引きずって来るの、合体する仕様の活かし方上手いな〜。
ラトラも花嫁衣装に身を包んでいて……つまり、花嫁が二人!!
「みんな!!オレ達三人で結婚するよ!!」
ラトラのリアクション、「ギャアアア」は笑う。ライラは全く驚いてないあたり事前に聞いてた説あるな。
みんな「!?」ってなってる中、ジーナはともかくチカラもフェミニンなポーズなのおもろい。ショーンは一生メシ食ってる。
ラトラはうまいことやられてドレスを着させられたようで。今週の海苔答え合わせ漫画でこの辺ちょっと詳しく描かれてたね。ニコイチ乾杯して楽しそうで良い。次はお前らだぞ。
からの真剣に怒鳴るラトラ。
妹のためにとっくに諦める覚悟を決めていたのにこういうことされたら気持ちも揺らぐしやめてくれと言いたくもなるわな。
でもリップは一切諦めてなかったのよ。三人でいるのが一番自然で一番幸せ、じゃあそうすればいいじゃないっていう言ってしまえばすごくシンプルな話なんだよな。
ただ結婚ってワードが絡むと世間は許してくれゃっせんよってなるところを……
「オレはそんなルール否定する!」
なるほど"ルールの否定"をここに持ってくるのか……!!否定者はルールを否定してナンボだもんな……!
否定者(組織)に出会えたこと、否定者に目覚めたことも逆にこの三人の在り方を肯定しているようでめちゃくちゃグッときた。これ言われたら個人的には納得せざるを得ない。
まあそもそもフランスだと3人婚は法的にアリらしいんだけどね。
「ずっと三人で笑い合おう」「それがオレ達の最高の幸せじゃないか」
「はい!」「…ったく後悔するわよ?100%」
プロポーズとその返事としてもこの3人ならではのやりとりでいいな〜。
ラトラのいつもの言い回しも、めちゃくちゃな選択に対してのちょっとした憎まれ口でありつつも喜びが隠しきれてないことを感じさせるし、何よりラトラがこういう風に言ったことは絶対外れるのでつまり………っていうね。めっちゃ綺麗な締めくくり方だ……
その後はリプラトからの風子への感謝と、組織への加入。
「オレも組織にいれてくれ!!」
前ループアンディ戦後のセリフの再回収だね。「俺たち…でしょ」とラトラ&ライラも参戦してリプラト編一件落着!!腰に手を当ててドヤ顔してるライラめちゃくちゃかわいい。ラトラは春編といい小説2巻といい、いつもめちゃくちゃ呑んでめちゃくちゃ酔ってるイメージある。とんでもないことになっちゃって呑まなきゃやってられねえ!の気持ちと、これからも3人一緒で嬉しい!!の気持ちで呑みまくっちゃったんやろなあ。
そして最後は次の章の話!
次は不燃編かあ…!正直シェンやリプラトっていうヒキの強い前ループ人気キャラの救済やった後に不燃残してて大丈夫か!?と思っていたけど、アンディ救出のために必須の能力って考えるとモチベーションも高くなるな。円陣くんがいるところ、なんとなく神保町っぽく見えるけどどうだろう。屋台を引いてるから、弟妹たちを養うためにやってた屋台が不燃で続行不可能になっちゃったとか?ちょっと悲劇としては弱いか?
あと日本が舞台だとついでにくるるも回収したりするのかしら。

●ONE PIECE 1098話

引き続きくまの過去編。
ジニーが攫われた先……まさかと思ってたけど天竜人か……
「"妻"に」って話だけど、天竜人が下界から連れてきた人間をそんな良い扱いにするわけがないんだよな。病気になって捨てられてるところからもそれが伺える。これでも殺処分にされてないだけまだマシという地獄っぷり。
ソルベ王国の教会に帰ると、病により変わり果てた姿のジニーが……
子供も産んでるし、点と点が最悪の繋がり方するんだけどこれ天竜人に感染させられた性病……としか思えないよな……
苦楽を共にした女性が寝取られて性病移されて死に至らしめられた……ってあまりにも最悪すぎる。
そんな中ほんのわずかに残った希望としての、ジニーの娘のボニー。
くまと血繋がらない親子だったか……
てか天竜人の血を引いてることになるよねボニー。
で、そこからボニーとくまの日常。
ダイジェスト形式だけど、くまのお労しさもあいまって余計に沁み渡る。ちゃんと寝る時檻に入れてるの笑った。
ただそんな日常にもたちまち影が。ボニーが例の病気を発症……
くまが革命軍やめるってなった時のドラゴン良い人すぎる。引き止めるどころか背中押して医者探しまでやってくれんのかよ。
近所のクソガキに顔の石についてバカにされるボニー。に対して"宝石"だって言ってネガティブな印象持たないようにするくま、本当に優しいな……誰よりもこの石を忌々しく思っているはずなのに……
そして現在のボニーが"ジュエリー"ボニーって言われてるのって、この時言われた"宝石"って言葉を今でも大事にしてるからってこと……??
あとくまの決め台詞「旅行するならどこに行きたい?」も"病気が治ったら"っていう文脈だったんだね。
色々な要素が回収されていくけど全部切ないのよ。
ほんでボニーの寿命は病気──青玉鱗によってあと5年と。くまがかわいそうすぎる……
さらに追い討ちをかけるようにラストにはベコリ王の悪政。くまがかわいそうすぎる……!!!
徹底しすぎだろくまいじめが………!!!

●夜桜さんちの大作戦 202話

センターカラー!
直近の出番でカラーまだだった二人。
七悪は姿が2つあるから2人分描いてもらえてちょっとズルいな。
アニメの新ビジュアルも公開。なんか作画良さそうじゃな〜い?
二刃お姉ちゃんのポーズかっこよくて好き。七悪のスーパーヒーロー着地も。
本編
冒頭七悪。
お腹のラインから鼠蹊部からえっちすぎる。
もずの追跡・捕獲自体は意外すぎらくらいあっさりだったね。
「もう一回だけおめぇを解剖させてくれ♡」って、一回はさせてあげたんだ。
もずの研究テーマは「蘇り」。
こりゃもずにも蘇らせたい誰かがいて…みたいなドラマがあるのも想像に難くないな。
龍が旦サイドに回ったのも武美を蘇らせるため…と、割とシンプルだったね。本当にそのためなのかは終盤の刀奈ちゃんの言い方的にも疑問の余地があるけど。
中盤には旦サイドのメンバー紹介も。
みんなシンプルに数字の名前なの覚えやすい……ような、名前と見た目が結びつきづらいような。兄弟よりも人数少ないけど対応する数字同士の戦いにはならない、かな…?
みんなけっこうかわいい&かっこいいデザインでまとまってるね。でもニ(にい)はめっちゃヤニねこみたいだなって思ってしまった。
最後には旦サイド「収穫を始めよう」、夜桜家「夜桜が旦を狩る」とお互い臨戦体制。ここからがいよいよラストバトルって感じだね。

●SAKAMOTO DAYS 143話

引き続きシンvs真冬。
真冬がORDERにこだわる理由、ようやく突っ込まれたね。まだ引っ張るっぽいけども。
中盤は殺連会長こと麻樹。
すげ〜態度の悪いカスが圧倒的な権力を持っちゃっててめちゃくちゃタチが悪いので、コイツ殺されても別によくね?になっちゃいそうなんだけど大丈夫かな。
後半は再びシン真冬追いかけっこ。
エレベーター滑り込んだシンのヘソチラえっちだ。
そしてラストはそこに大佛参戦!!!
うおおここに大佛を投入すんのか……!!
なんだかんだ坂本商店組とはマッチアップしてなかった大佛。
ここでシンvsマフユvs大佛とかいう組み合わせになるのワクワクすぎる。面白くなりそ〜〜!!

○僕のヒーローアカデミア 406話

冒頭、現状の再確認。
何気に国立多古場競技場決着ついてないんだ。今更そっち描写するか…?しなそ〜
黒霧・相澤先生・マイクの話はさすがにやるだろうけど。
そこからはほぼ今週メインの爆豪の話。
何かを摑もうとしてる爆豪と勝負をかけるデク……からの「更に向こうへ」
ここの見開き絵うますぎない??
ヒロアカで毎週言ってる気がするけど、週刊連載の絵のクオリティじゃないのよ。画集とかの絵力だろこれ(休載しまくりだから実質隔週って言われたら何も言い返せないけど)。
で、まだAFOに相手にされない爆豪。
「まだ モブか…!」ってのはAFO視点でって話ね。一瞬混乱した。
"誘爆"、今摑んでる最中だから制御出来てないんだけどずっと笑ってる。アドレナリン出まくりでハイになってるよねこれ。ちょっとこの後が怖いな。
でもAFOも目が離せなくなってる。ずっと似てるって言ってたOFAの二代目、やっぱ似てんだな爆豪。
OFA初代に手を差し伸べた、AFOを倒すために立ち上がらせた2代目。
……にそっくりってことでAFOバチギレ、爆豪をぶちのめしたい理由ができた。
「俺ァ爆豪のかっちゃんだバァアカ!」
AFOを煽るためとはいえ、爆豪が自分のことを「かっちゃん」と名乗るとは……
爆豪に呼ばれてた「デク」を自ら名乗る緑谷出久と対になってる感じでエモいね……

○読切 子羊虎を成す

22年20号『うぇあしば!』、21年32号『破壊された原スープ』、GIGA2021WINTER『匣詰のゾールシカ』等の遥川潤先生の新作。
過去作は正直気取った感じが強くてあまり好みではなかったのですが、今作は持ち味のダークな雰囲気は残したままとっつきやすい作りになってて、素直に良いじゃん!となれた。
まず窮姬さんがピアスバチバチセクシーお姉さんってだけでうれしいんだけど、小羊くんが振り回されポジションのショタかと思ったら本当にヤバいのはこっち……という裏切り方で、身体に良い厨二成分を摂れたな〜って感じ。
それでいて窮姬さんのノリが良いので厨二すぎダークすぎになりすぎない読み味のコントロールも上手い。
なによりメイン2人のキャラがどっちも好きになれる&性癖に刺さる造形になっているのは素晴らしいね。
「だから送られてきてンじゃないですか」とか「何より大事なのは 僕の目を通して読み手にどう映るかでしょ?」とか、惹き込まれるシーンを意識して定期的に入れているのも地力を感じた。ジャンプのページごとチョキチョキしてる演出すき。
鵺の陰陽師といい、過去作が合わなくてもその後に良くなってくることもあるんだな〜。
やっぱ読まず嫌いは損だね。

○アオのハコ 125話

扉絵、「玉入れは、得意です。」なんか全然そんなことないのにえっちなフレーズに聞こえるな……(聞こえるよね?)
本編は大喜が彼女いるか聞かれたところから。
先週は「どうせ他のキャラが介入してきてうやむやになるっしょ〜」とか言ってたけど、蓋開けてみたら大喜の口からきっぱり「ごめん 言えない」って答えてて予想を上回られた。
すまん大喜、正直舐めてたわ……
中盤は借り物競争。
メガネくんのことはあんまり好きじゃないんだけど、急に手を引かれて一緒に走るってシチュエーション自体は青春!!って感じでいいねえ。
「マネージャーがツインテールでちょうどよかった」
これが今のメガネくん精一杯の好意の表出かな?スカしてると思ってたけどなかなか初々しいじゃん。
終盤は大喜と千夏。
ハチマキ交換とかあったな〜!縁はなかったけど………
次に立ちはだかるのは親の承認という壁。まあ居候させた娘がその家の男子と付き合っちゃうのは居候を許した親もちょっと考え足りん感あるからそれで怒られても…ってなる気も。
てか「次号、超重大発表」!!?!?
ジャンプ語で超重大発表はアニメ化って意味なので99%アニメ化だこれ!
その表紙巻頭回で逢瀬がバレそう隠れなきゃはうまくタイミング合わせてきたね〜。
しつこいくらい背景に描かれてた跳び箱の中に隠れると予想。

○逃げ上手の若君 133話

亜也子‬と雫で時行山分けグフフ…から。2人ともスーパーラブコメオーラを放ちまくっててかわいい。ニコニコしてしまう。
「未来では二人以上と付き合ったのがバレた瞬間 消せない業火が国中から放たれて永久に炎上するの」
急にアンデラと交通事故起こしてて笑った。「次は不燃を仲間にします」まで含めてやりとりが成立してて笑う。松井先生も不確かな未来見えてる?
そこに突如現れた「東勝寺の小坊主だった者」。
……1話のアイツじゃん!!ってことは……?
小坊主くん、側室の息子ということで"父"についての話。
ここで時行の真っ直ぐで爽やかな面が小坊主くんに勇気を与えつつ、側室としての将来を考えていたヒロイン2人にも勇気を与える展開になってるの作りが上手いな〜。
最後南部党に勝ちを譲ったのは微妙によく分からなかったけど、雫が時行から勇気をもらって未来を恐れることがなくなったことの現れって感じなのかな。
そしてラスト!例の小坊主の正体は尊氏の息子の足利直冬……!!
これかなり前から配信のコメント欄で予想してる人いたな〜。綺麗に的中しててすごすぎる。お陰でわたしも読んでてちゃんとテンション上げられたわ。
尊氏と殺し合いを繰り広げる運命って書いてあるんだけど、そういえば今週時行のセリフ……
「拒絶するならその程度の父 そんな男は無責任で身勝手な人格破綻者だ!」
ほんとに無責任で身勝手な人格破綻者が父だったってオチかい!!

○キルアオ 29話

冒頭、ラーメン屋の店名「ニボボーボ・ボーボボ」で笑った。
先週言ってた通りラーメン作り回!
ノリノリで調子こきまくりのノレンと中華魂迸るシンがバチバチ。
言うてもノレンは大好きなラーメンの話なのでずっと楽しそうで、物語全体のテンションが高くてなんか楽しいね。ラーメン8杯でまだ余裕なのはバケモン。ほんとに死ぬで。
決戦当日はなんとどっちも0点。
ビャンビャン麺、実は最近コンビニとかでもたまに見かけるから見たことある人も全然いそう。
二郎系も別に適量ならちゃんとうまいので、シンもノレンも完全に気合い入れすぎの自滅でしかないんよな。……正直ノレンのは普通に美味そう。
てな感じのテンション高めドタバタコメディ回……と思っていたら最後はまさかの幻獣組登場!!こ、この流れで!?
轢かれそうな子を助けるくだり、いやに不自然だなとは思ってたけどまさかそう繋がるとは。
あの出会い方だと十三に惚れたとか言い出す可能性かなりありそうだよなー。正直見た目はそんなにタイプじゃないからそう来られても…ってなるかもしれん。

●カグラバチ 9話

冒頭柴さんと薊さんを挟んでの4P目からはチヒロvs双城。
扉絵からして絵面がカッコ良すぎる。
しかも直後の「目前の光景に支配される」も、ゴチャゴチャ考えてたのが「父さんの」一個になる演出オシャレだな〜。
その後のバトルもずーーっとカッコいい。
迫力、スピード感……空間の使い方がとにかく上手い。
脚本としても会話とバトルを交互に入れてるからどちらも飽きずに読める。
双城は「解釈を間違えてる過激派オタク」って感じみたいね。意外なキャラ付けだ。
「彼の理解者は俺しかいない」とか「何も分かってない」とか、六平国重エアプなのに分かったつもりになって息子にご高説垂れてるのめっちゃ恥ずかしくない……?
あらゆるコンテンツを知り尽くしたワンピースのオタクが尾田栄一郎の息子にマウント取ろうとするけど息子は世間に発表されてないラフとかボツ案を普段から見放題なんだ……みたいな。
「(妖刀は)命を奪う為に在るんだ」
つって一般市民を無差別放電で巻き込もうとしたところ……
これを防ぐチヒロ………!!
よく見たら「鳴」の直前のコマで「猩」使ってるね。ほんで受けきった大ゴマも構図がかっけえなあ。
刳雲の仕様を逆に利用して隙を作ってからの
「何も…分かってないな お前は」
という意趣返しもキマってるし、最後の「錦」もここからの反撃に対する期待感がすっごい。
一生絵面がイケててとにかくバトルの満足感がすごいな〜。
てか「それにもう直…神奈備も到着するだろう …それまでに」「それまでに」から
「こいつは俺が斬る」
に繋がるのすごくない?時間を稼ぐとかじゃなくて、神奈備が来る前に俺が殺すなんだ。つええ……!

●ツーオンアイス 8話

センターカラー!
やや粗い印象だけど、スケートらしい冷たい空気感とか透き通った感じとかが表現されている扉絵。めっちゃ"デジタル作画!"って感じだな〜。
本編
1コマ目の綺更なんかおかしくない!?特に右脚とか……
それはそれとして綺更の演技の終盤。
見開き、優雅で綺麗で余裕のある演技なのが伝わってくる良い絵。
久々の試合で女子1位なのエグいな。マジでクソ強いんだ。
そこから緊張する隼馬を挟んで後半は日本人男子No.2の冨士原ロランの演技。
直前に綺更の演技の描写があったおかげで、よりダイナミックでパワフルな演技であることが分かる。男子と女子の演技の差を明確に描き分けてるな。
大ゴマ連打で激しい動きを見せてからの「カッコいい…」で「静」になる緩急も良い見せ方だねえ。
以前よりも絵で演技の凄さに説得力を持たせられてるので、感動してる隼馬にちゃんと共感できる。
だからこそ、それを見た隼馬が「自分が進む先にこれがあるかもしれない」と感じ、改めて綺更の気持ちに向き合いながら真剣な面持ちで自分の演技に臨むヒキの期待感が高まる。
これを受けて隼馬はどんな演技するんだろうっていう。
や、しみじみ良いな……

●鵺の陰陽師 26話

単行本2巻の書影が公開。
周防先輩の表紙なんだけど……エッチ すぎんだろ…!!って感じなのでまだ見てない人は見たほうがいいかも。おっぱいがでかすぎる。
2巻収録の話ではほとんど活躍しないのに……
本編
オカルト部部室に向かう周防先輩から。
前回学郎への恋心を自覚した先輩……の前に現れたのは、学校で寝泊まりして真隣で一緒に寝てる学郎と代葉!!!
ページめくった瞬間お茶噴きそうになったわ。そういやそうだった。てか見られたらマズすぎるんだし鍵くらいかけときな!??
先輩、一旦座って飯食って平静を装うのなんかリアルな挙動だな。
起きた学郎にも「まぁ隣で寝ないといけない理由はわからないけど」とちょっと刺々しい。嫉妬しちゃってま〜可愛いんだから。
ほんで「三人の秘密ね!」からの「夜島…!!おまっ 藤乃さんとシェアハウスで暮らしてるってマジの話か…!!?」で笑った。即バレしとる。あとひさびさの膳野本編登場にも沸いちゃった
なんとかごまかしたのに「あの…今日の夜やっぱりカレーにしてもらってもいい?」で結局バレるのも笑ったし。教室で言うな代葉ちゃん…!
でも鵺さんがシェアハウスの入居者を探しているとアピることで学郎への妬みより"じゃあ自分にもワンチャン……!?"に意識をスライドさせてるの上手いな。まあ噂を流したのも鵺さんなんだけど……(周防先輩の腹いせじゃなくて良かった)
鵺さんがこんなことしたのは、いまだ姿を現さない第六支部の新たな隊員を炙り出すため。
鵺さんと鶤狩隊長、友達みたいな気安い距離感で通話してる。鶤狩隊長も最早文句言ったりしないくらいそれが自然になってんだね。
目的のためには学郎の羞恥プレイが必要ということでシェアハウス説明会。
成功させるために学郎が助けを求めたのは周防先輩。でも先輩はめちゃくちゃ拗ねてるので協力してくれず。子供みたいな拗ね方してるのかわい〜〜!
学郎に助け舟出してくれる友人のくだりもいいね。
「夜島女子と同棲の噂聞き周防嫉妬」
「親友①友達②おもれー女③」
すぐ友人じゃなくなっちゃったけど。てかギャグのキレ良いな。独特のワードセンスがハマってる。
その後の周防先輩も、ぐちぐち言いすぎて反省し始めたところで学郎が「俺頑張ってみます」で宙ぶらりんに行き場を無くしちゃうの微曇らせって感じで…ええね…
からの「夜島学郎を倒してシェアハウスの入居権を奪い取れ選手権」!!
出た〜〜〜!!鵺の陰陽師特有のバカすぎる男子校のノリ〜〜〜!!!
学郎は学郎で「全然殴られる方が適性がある」「藤乃さんとの戦いで耐性も上がってるし…いけるぜ!!」となんかむしろノってきてるし。お前もおかしいんかい。
そこにさらにおかしいモブ登場。二人で一人……大概ノリの良いモブ達も流石に非難轟々。これはダメなんだ。
そして不正とあっちゃあ黙っていられないのがこの男、膳野忍八!!
戦い自体がノーゲームになるんじゃなくて2対2で盛り上がり始めるの面白すぎる。ぶ熱いじゃねぇか…
しかも既に1回ノーゲームにしようとしてシバかれ済みなんかい。外さねえなコイツ…!
結局乱闘が始まりカオス。
探知用の幻妖もこぼれてしまい、ラストではそれを取ってくれた周防先輩が幻妖の餌食に……!!
「この幻妖は憑いた人間に本音しか話さなくさせるんだ しかも実力者ほど強く効く変わった幻妖でね」
こんなん言い出したら二次創作やり放題やないですか……!!?
素直じゃない周防先輩がどんな本音を出してくるのか気になるし、それがみんなの前でっていうのもなかなかヤバそうだよなー。
モブたちの反応含め楽しみ。

●ウィッチウォッチ 132話

休載明けて、幼児化ニコとの暮らしが本格スタート。
漫画とかで幼児を作中でかわいいって言われてるとなんとなく抗いたい気持ちになるんだけど、幼児化ニコは流石にかわいいな………
で、光の蝶についての話。
「八割はこの街にいるみたい」
だいぶご都合の力業にしてきたな〜って感じだけど、旅とかを求められてる作品じゃないしまあいいか。残りの二割のために小旅行に行くくらいでちょうど良いよ。
後半は実際に街に繰り出して蝶探し。
そこにパンチ伍長がペラペランコを引っ提げて登場。
初期装備のプリーズブロウズで解決可能なあたりすごいチュートリアル感あったね。
名前がちゃんと書けるようになることで成長を表現するのも、まっすぐグッとくる描写で良かった。この辺の幼児描写はやっぱ篠原先生の実体験に基づいてるんだろうな。
最後には明確に第二部と銘打ってきた。
やっぱりここからは魔法が適当な人物の手に渡って発生するトラブルを解決していく話を中心に回っていきそう。
今までに登場した魔法をもう一度フィーチャーすることができるし、かなり面白くなりそうな予感。考えたなあ。

●魔々勇々 10話

なんだこのサブタイ!?
それはそれとして、冒頭はパンネロとグリシャ。
「入る墓は決まってる?」「いや?あいにく健康なものでね」
どちらも強キャラっぽくてオシャレかっこいい問答だねえ。
さてその次はミネルヴァの腕の中で目覚めるコルレオ。
反応が童貞くさすぎてかなり好感が持てる。
パンネロさんの付き人みたいな人が「昨晩の話を聞きたいと上が」って言ってたのに直後でトレーニングしとるな。上との話はスキップしたってことでいいのだろうか。
ミネルヴァとのトレーニング。いいね…ミネルヴァちゃんの平たい胸を貸してもらってね……
”アイドル”について。「人気上位のアイドル同士で気絶するまでのタイマン勝負!!」
わたしが知ってるアイドルと全然違った……!!
まあでも愛してくれるファンのためにっていうのは一緒か。一緒か……?
「コルレオ お前 彼女いないだろ」「はァ!? いいいッ 今はいないが!?」
童貞くさすぎる。いいぞコルレオ。
からのラッキースケベも。ミネルヴァちゃんのπタッチしてる時の効果音「ドシッ」で笑った。音が堅そうすぎる。普通はムニッとかなのに……
コルレオとエリシアが互いの生きがいになろうとしてるのに関しては、まだそこまでの絆ではなくない…?とちょっと冷静に見ている自分がいるかな。
最後にはパンネロさんが帰還。マジで強えんだなこのおっさん……
そこでコルレオの仲間を増やすぜ宣言。さっそくラストには新しい勇者が出てきてるし、しばらくは新キャラガチャになりそうかな?
てかみんなが飛ばされた先が寒かったから敵の拠点は北パーシモットで確定、はさすがに早計なような。異世界から魔勇呼び寄せてる敵だし寒めの異世界の可能性とかも全然あると思うけど。

○僕とロボコ 161話

モツオ大好き千代子ちゃんで「君に届け」パロディ回。
えげつない地形に取り残されたモツオに対しての「好きです!」は今!?ってなったし、モツオの「ごめん聞こえない」で地味に難聴系ラブコメ主人公に鞘当てしてるのおもろ。
今週は最後まで"届け→届かない"一本だったんだけど、それだけに天丼の面白さというよりは個人的にはまたかよが来ちゃったかなあ。

○暗号学園のいろは 48話

引き続き軍法麻雀。
いきなり雁音さんの能力解説。
「手」が読める……なるほど?
前回いろはの手の内を完全に読み切っていたのも、リーチをかけるか迷った手の動きやフリテンで動揺してる手を読み取ったって感じだったのかな。
まさかの白(オールマイティ)を切るいろは。白を切ることでつけられる役が──とか言ってるけど、ここのいろはは雁音さんの能力を見破るためにでたらめにやってるだけなんで関係ないよね実は。にしてもよく雁音さんの親番でやったな。
その甲斐あって「手」にたどり着くいろは。
「おうちに帰る時間でしょう?」
「そーゆーのは帰るおうちがある人だけに言ったげて。」
重いって!!雁音さんも思わず素の謝罪。
からの「手を抜かず 勝ち切らせてもらう」「じゃあ見てもらえるんだ ボクの奥の手を。」
挑発的な笑顔のいろはかわい〜〜なんならちょっとえっち。
で、最後の1ゲームとなる東4局。
絶望してる縁ちゃんに声をかけるいろは。ツラがよすぎる。さっきはかわいかったのに今度はイケメンすぎ。
このツラを見て何かを読み取った縁ちゃん。人が変わったようにキリッとして鳴きまくり。
めちゃくちゃ目立って裸単騎でアガリまであと1手、縁ちゃんからの直撃を回避しようとした雁音さんに──いろはからのロン!
東1局でブチ当てられたのと同じだけの点数できっちりやり返し!!
ニッコニコの縁ちゃんかわいすぎ。
牌、「まさかまさかまさかここあのよ」になるの文章成立してておもろい。まあこれ食らって最下位フィニッシュだからあの世行きみたいなもんだわな。
縁ちゃんが囮になっていろはが雁音さんを仕留める複雑な作戦に関しては、「いろはは表情を読ませることもできる」ということで顔で伝達。縁ちゃんに声かけた時のイケメンフェイスもそういうことだったんだな。
軍法麻雀はこれにて終了。
……いろはの生存能力はカッコよかったけど、正直もっと言葉遊び要素がバシバシ効いてくると思ってたので若干物足りなさはあるな。
言葉を使った麻雀じゃなくて普通の麻雀でもできそうな話だった感。1周年にタイミング合わせるために色々カットしたのだろうか。巻末作者コメント見る限りただただ麻雀やりたかっただけの可能性もあるが……
あとどうやってこんな火力の高い手を揃えたのかも結局謎のまま……そこは単に運と麻雀力でいいのかな。
ラストでは地下250階、きょらりんを裁く軍事裁判の開廷……!
何気に追いついてるたゆたん縊梨アンヴァーも交えて……何するんだ……!?
 

○アスミカケル 21話

二兎修羅の相から。
反則になる頭部への肘…!やばい…!ってところでいつもの二兎が復帰。
いきなり帰ってきたから大ピンチなんだけど、修羅状態の時の影響で二兎の動きも変わるし相手に打撃での圧力もかかってるってのは面白いね。ただ元に戻っただけじゃない。
それでいて弱点だった壁際を、得意分野である床に置き換えることで立ち回れるようになるのも納得感があって良い。
水のように流れ続けて技をかけ続けていくのが、これまでの人生で二兎が培ってきた経験が全て繋がって役に立っている感じがあるし、ここで初めて回想にハッキリ父ちゃんが出てくるってのも良い演出だね。
一回負けとくのもいいかもとか言ってた一狼さんいつの間にかめちゃくちゃ前のめりで応援しちゃってるし。可愛いなアンタ。
戦いの最後には太賀自ら降参するよう促して勝利。太賀が「折れよ」「ギブアップしない方が悪い」って言ってたのをそのまま本人に突きつけた形で、ギブアップしなければならない辛さとギブアップの選択肢すら与えられない酷さを味わわせる因果応報な決着のつき方。太賀がやらかしたこと考えたらなんならちょっと優しいまである。
前回修羅二兎出てきた時は、アツい展開だけどこのまま修羅二兎が勝っちゃうのは……いいのか……!?となっていたので、今回修羅二兎はあくまできっかけの一つにすぎず、勝利を決定づけたのはこれまでの二兎の経験の蓄積であるとしたのは納得感もカタルシスもありスタンディングオベーションだった。
しかも明日見流×MMAでアスミカケル…ってタイトル回収まで。
長編の締めとしてめちゃくちゃ火力の高い最高の回だったな……
これ、来週最終回とかにならないよね…?タイミング的に怖いんだけど……

○アイスヘッドギル 20話(最終話)

サナが昔話をしていたという形でのエピローグ。
王が自らを犠牲にして火の聖遺物を使おうとした漢気カッコよかったけど、ドレキの肉体がその代わりをやってくれたおかげで王生存。王、ちょっぴり恥ずかしいな。
でもギルが最後の最後にリッチと化したドレキではなく父としてのドレキに感謝を伝えられたのは良い展開だった。
その後はリッチも根絶、ずっと続いてた冬も明けてめでたしめでたし。
「ご飯はさ 皆で食べるもんだよ」
もともとあった独り飯恐怖症っていうギルの設定から、離れた所にいる王を輪に入れるセリフに転用したのはちょっと気が利いてていいなって思った。
そして新王の戴冠式。
直前までがサナの語りで戴冠式が現代ってのが分からなかったので、新王がギルってのが普通に分からなかった。最後の見開きが昔の姿なのもわかりにくさに拍車をかけてるな。ここで大人になったギルの姿だとまだ分かりやすかっただろうに。
まあでも最後の見開きはみんな楽しそうにしてて最終回最終ページの絵としては良いんじゃないかな。大半が名もなきキャラだけど。
てかスリズ普通に生きとったんかいワレ!あと女性だったんかいワレ!!!

全体の振り返り

キャラデザインや画力自体は一定のレベルにあったと個人的には思うけど、それ以外の全てがダメダメすぎだったなあ。
特に読んでて内容が全然頭に入ってこないのは、わざとやってもそうはならんやろレベルで逆にすごかった。
できていなかったことを挙げるとキリがないけど、ギルにとにかく主人公としての魅力が無かったのが特に良くなかったのかなー。
人間的魅力を感じられてないので共感も応援もできない、そうなると全てがどうでもよくなるので話が頭に入ってこない……という構造。全然知らん分野の歴史聞いてるみたいな。これを解決できないまま最後まで来てしまった感じ。
妙に凝ったセリフ回しや、魅せ方の悪いコマ割りなども分かりにくさに拍車をかけていた。
そもそも普通に面白くなかったんだけど、面白い面白くない以前に全然伝わってないっていうのがまずかった気がする。ここを改善しないと何を描いてもアイスヘッドギルのままだと思う。次回からはもう少し読者がどう感じながら読んでるか意識して描いてほしいところ。
てかGIGA2024春で新作読切載るんだ。速いな。
というわけで蜂矢先生、お疲れ様でした。

○次号
週刊少年ジャンプ51号

表紙&巻頭カラー
アオのハコ
超重大発表!流石にアニメ化でしょう!

センターカラー
暗号学園のいろは
1周年めでて〜…!岩崎先生曰く特特大くらいにはなってるらしい。

鵺の陰陽師
またカラー!もう出世ルートだね。
アオリが「センタカラー!」になってる誤植。てか同じとこで誤字ってるし296ページの予告の使い回しじゃん。

読切 フレイム・ブルー
23年18号『フォローミー・ゴースト』のヤマノエイ先生。また関西弁っぽい主人公だ。



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