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【#WJ28】週刊少年ジャンプ2024年28号感想【寿司いくら】

アンケ1:グググ2:鵺 3:極ネク


ジャンプ歴20年Vtuber寿司いくらのジャンプ感想です。
毎週火・水曜22時からの配信でも感想を語ってますのでそちらもよろしければどうぞ!
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【#wj28】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ28号の感想を語り合おうぜ!前半戦!【芥見先生体調大丈夫!!?】

 【#wj28】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ28号の感想を語り合おうぜ!後半戦!【グリーングリーングリーンズ…お疲れ様でした……!!】


●呪術廻戦 262話

表紙
黒閃を放つ虎杖と新宿編の各キャラたち!
かなり王道ど真ん中のジャンプ表紙って感じで真っ当にカッコいい。
気づきにくいけどよく見たら黒い閃光の中にもキャラがいるな。
黒地に赤は見づらいって!!
巻頭カラー
背中合わせの宿儺と乙骨。
宿儺、横から見るとこんな分厚いのか。ゴチゴチじゃん(ゴツいの意)。
「姿変わりて相対す──」
ほんとだよ。二人とも他人の身体を乗っ取ってるっていうね。
本編
宿儺と乙骨のW領域展開。
虎杖と東堂はしばらく蚊帳の外のよう。
乙骨は五条と入れ替え修行してたのね。
まあ考えてみれば乙骨が五条に入るプランも想定してるのなら入れ替えやっとかないとぶっつけで無下限使うのヤバすぎか。
互いに限界……時間制限が迫る中、3分間で主導権を握った者が勝つ!!という勝負。
領域展開したままの領域展延は本物五条との戦いでもやってた技術。
五条の記憶は肉体乗っ取った時に乙骨にも読み取れるようになってるんじゃないの?とは思ったけどその辺はライブ感か?
最後は抜け殻の乙骨を抱き涙するリカ。
てか今週短いな!?
……と思ったら作者急病とのことで。
通りで今週線も粗かったはずだわ。
体調不良なら仕方ないね。
むしろ減ページとはいえペン入れしてあるだけ凄いまである。
芥見先生、ご自愛ください……!

●夜桜さんちの大作戦 229話

辛三・嫌五vs一・龍・虎狼。
虎狼師匠やっぱ全身ラバースーツえっちだ……
先週からずっとショック受けて固まってると思ってた嫌五が実はもう切り替えてたってのは意表突かれたし良かったね。
本当は普通にめちゃめちゃショックなのを奮い立たせてるだけなんじゃ…?って思ったけど「でも大丈夫 強がりじゃなくてマジで」って言ってるし。
「夜桜よりずっと前から ずっとずっと大昔から 既に旦と繋がってた …そういうことだろ?」
これに気づいたからと言って「な~んだ!じゃあ良かった!」とは別にならないはずなんだけど、それでもへこたれてないのは嫌五の成長によるものなのかもしれない。
お師匠の真意を暴くための戦い……開花してる嫌五相変わらずビジュアルカッコよすぎるなあ!?
てかお師匠来てから一さんめっきり空気になったね。
後半は太陽と旦。
最後の話し合いとか言って一応はお互い穏便に着席してるけど、旦がそんな話通じるような相手じゃないってのは分かりきってるよなあ。
そもそも百を「便宜上「生存」させてある」とか言ってる時点で「コイツ……」ってなるんだけど旦は多分何が引っかかるのかすらマジでピンとこないだろうから「別の生き物」って感じなんだよな。
よく見たら今週太陽一言も発してないな。
むちゃくちゃにブチ切れてる……?

●SAKAMOTODAYS 169話

ORDERの人員もだいぶ欠けたので補充。
沖さんの紹介で新たに2人登場。
1人目はトーレスさん。
見るからにギャンブル中毒のダメ人間といった感じだ。借金が文字通りケタ違いだけど妙に強キャラの空気は出てるな……
2人目は七夕さん。
全然伝わってないミュージシャン……
音楽の方の才能は微妙だけど殺しの才能はある的な感じか?
大佛が被害にあったものの、即復帰して先輩マウントとってくるあたり大佛の格もちゃんと高いな。
新メンバー2人ともキャラにあった服装をしてるけど、ORDERは黒くてフォーマルなビジュアルの統一感がかっこいいので次出てくるときはスーツ着ててほしいぜ。
一方坂本さんサイド。
なんと今日は花ちゃんの誕生日……!
坂本さん的にはかなりの一大事だわなこれは。
ということでケーキを買って直接手渡すというミッション。
指名手配されてるので南雲印の変装……
……坂本・葵さんver.再登場アザーーース!!!
やっぱJCC編でのこの形態の人気高かったんかな。まさかの再登場に沸き立ったわ。
無事ケーキも買えてちょろいミッションだぜ……と思いきやいきなり新ORDER全員と遭遇……!!一気に緊張感出てきてヤバい。
シンの「ORDER…!?なんでここに…」、「上弦の…参?どうして今ここに…」を思い出しちゃった。緊張感的には実際それくらいあるかも。

ORDERなんて格的には上弦の鬼みたいなもんですからね

●アオのハコ 152話

いつもの場所で二人でイチャイチャ。
千夏先輩はインターハイ応援には来れないらしい。それは残念だな……
でもしょげてる千夏先輩かわいい。
さらにハグまでしてくる千夏先輩。
付き合ってからの距離感の近さいいよね。
「ちょっと触りたくなったの」
なんか「触る」って言い回しよく使うよな。ちょっと生々しくて嫌なのわたしだけ?
「…俺 結構 我慢してるんですけど わかってもらえてますか……?」
「へぇっ!?」
急にかわいすぎ……!!
千夏先輩あんまりこんな激しく感情出ることないから新鮮。
「切り替えていこう!」は照れ隠しもちょっと感じるね。
さらに帰りしなに「一本っ」
初期の頃になんか言ってた気がするな〜懐かしい!
それに対して大喜の
「ひゃくえ」
これもなんかそんなんあったな〜って感じで思い出せはしたんだけど(頭ぐりぐりするおまじないみたいなやつ)、にしても唐突じゃない?ってなった。なんかモヤっとするなあ……
最後はいよいよ大喜のインターハイ。
ここにきて大喜の両親にフォーカス。良い両親……なんだけど、「互いの両親に隠して恋人関係やってくぜ!」って話をしたタイミングでのコレはなんか逆に心が痛むだろ……!!
自覚的にやってる……ようにはあんまり見えないよなあ……

●僕のヒーローアカデミア 425話

卒業式!
ねじれちゃん先輩かわいすぎる。こんなんわたしだって泣き叫ぶわ。
ノリノリすぎる卒業式笑う。
チュクチュクチュク「いっけえええ!!」じゃないんよ。
ミリオの答辞もめちゃくちゃ真面目に良いこと言ってる中みんなズッコケたまんまなのがシュールでおもろい。
最後は絢爛崎美々美先輩の装甲車がド派手に突入。めちゃくちゃ盛り上がっとるけどあぶねえ!!
中盤はA組。
青山くんは自主退学。みんなは許してくれてるけど本人が納得できなくて……ってのはメタ的に言うとどの読者にもスッと飲み込める落とし所なんじゃなかろうか。本人が前向きで湿っぽくしないのが良いね。
さらに心操が正式にA組に編入。
そうなると2年のみんなもっと見てえんだが〜〜!?
葉隠の素顔を今見たら峰田のリアクション……これもある意味気になってはいたよね。電流走ってるコマ好き。
不和先輩は卒業式で送辞してたし2年トップなんだろうか。方言もデザインも勿体無いくらいかわいいな。
相澤先生の除籍のくだりについてまで回収するの真面目すぎるよ堀越先生!
ラストはなんだか不穏な感じ。
髪切ってる?人……誰……!?多分新キャラだよね……?
気合いを入れ直す轟くんと──車椅子のエンデヴァー。向き合うのは………ポッドで延命されてる荼毘かな……?
堀越先生……まだエンデヴァーで出汁取る気ですか………!!?


○願いのアストロ 8話

センターカラー!
彩度高めで目を引く扉絵。
かなり面白そうな雰囲気出てるイラストだな……
今週登場のヒロイン、黒幕みたいな感じで半透明で浮かんでるけどバリバリ味方。
本編
警官の気元さんによるタレコミ。
気元さん、一人称「本官」で語尾「〜であります」ってコテコテすぎる。
次なる敵は強盗チーム「亡霊強盗団(ゴーストシーブス)」。兄弟たちと違って心置きなくシバいて勧善懲悪できそう。
廃豪邸に凸する前に気元さん。
「警官の自分が銃を持っているからこそ市民はアストロを暴力として使わずに済む」
「銃を奪われてしまっては市民が傷つく不安と 傷つける不安の両方に苛まれます」
市民に傷つけさせたくなくて涙流すのすごい立派だなあ気元さん。黄金の精神の持ち主。めちゃめちゃ良い人なんだけど、同時にこの人にこんなに尺使って大丈夫!?という気持ちもある。
後半は廃豪邸。
THE・お化け屋敷といった趣で、天井からデカい顔が襲ってきたりテラスがゾンビ化したり………幻術か!?また幻術なのか!?(多分そうだよね)
ホラーっぽくしすぎないようになんだろうけど、ヒバルのリアクションがオーバーすぎてなんだかなーってなっちゃう。
最後らへんにはヒロインの夜華金羽登場!
おっぱいでっけ!!ありがとーーッ!!
ちゃんと可愛いじゃん……丈の短いセーラーもたすかる。
この子は世剣兄弟の一員ではないのね。
なんか色々知ってそうだけどなんでだろう。単独でここにいた理由も謎だ。

○ウィッチウォッチ 159話

翌檜高校新学期。
当たり前のようにすでにいるミハルに、ジキルとフランとラブカも無事入学。学校でやれる話の幅が広がりそうだ。
真桑先生モイちゃんたちのクラス外れちゃうのヤダーーッ!!って思ったけど、ミハルたちの担任なんだったら出番自体は学校でもありそうだし許容……か……?まあ同人活動回はクックとクラス一緒じゃなくても別に全然できそうだもんな。
モイちゃんたちの新たな担任の先生は新キャラ。
「なんか"前作主人公感"がある」とか言うからてっきりボッスン再登場かと思いきや全然そんなことなかった。
ひとつひとつの挙動が「過去になんかあったやつ」あるあるみたいな感じ……だけどそう見えるだけで別に何もない……という篠原作品によく出てくる「一人で世界観完成させてる何だコイツ系キャラ」。
名前は「不知火久遠」で主人公っぽい……というよりは儚げで女性人気高い仲間キャラっぽい気がするかな個人的には。
また変なヤツ出てきたな~って感じだけど、担任が変なヤツだと話回しにくくない?大丈夫?いうてそんなに学校の回多くないから大丈夫か。
ラストには「前作主人公っぽい厨二病キャラ」と見せかけてモイちゃんの親父とは本当に古くから付き合いがあるというズラし。
教師としての役割というよりは寿羅周りの縦軸関係での役割が大きいキャラなのかもしれないな。
モイちゃんパパが何か水面下で動いてるのも気になるね。

○さいくるびより 5話

1P5コマ目、ブラジャー落ちてるように見えてビビった。スリッパだった……
ねむるとことねで服を買いに行く話。
ねむるはネクタイもつけたまま寝るらしいけど、ネクタイは輪っかの部分を維持したまま緩めて脱いでハンガーとかにかけとけば毎日結ばずに済むんだぜ(ワザップ)。
二人がやってきたお店は「ファッションしまうま」……この世界のしまむらかな?高校生が良い服買うために来る場所じゃあねえなあ!?
主題はねむるの寝間着だったはずなのにねむるのお着替えは半ページでまとめて、ガッツリことねのお着替えに尺割いてて笑っちゃった。
ねむるの時と同じ構図なのにサイズの違いすぎる2ページ見開き……からのめくりでダメ押しの1ページコスプレ集ズルいわ。一切取り繕わずにセクシーガン押しなの笑うって。でもそういうなりふり構わないのは好きだな。
あと正直読者に一番喜ばれるのは何かって言われたらコレだからねってのもある。正しい取捨選択。
わたしはバニーとライダースーツが特にセクシーで好きでした。
この作品、正直いまだにどういうスタンスで楽しめばいいのか測りかねてるけど、「超能力者たちのゆるい日常を楽しむコメディ(+ちょっとしたお色気)」ってことで腰据えちゃっていいのかな?

○読切 失せモノ探し

2022年10月期JUMP新世界漫画賞『0088(エイティエイト)』の無次ムジナ先生による読切。
前作は近未来が舞台のガールミーツガールSFだったんだけど今作はガラッと変わって和風バトル。幅すごい。
「失せモノ探し」を生業とする「探し屋」のヤカンが主人公。
淡々とした物腰とか最後の赤面とか、「女性ウケが良さそ〜」って感じで個人的にはあんまり好きななれなかったかな。
みっちり描き込まれた絵による世界観の表現や、「失くした人・探す人」というテーマにきちんと絡めたドラマ部分はかなりしっかりしていて、全体的なパラメータは高い漫画だなという印象。
戦闘シーンはパースが効いてたりして面白い絵面を見せようという意識が足りてたのを感じられたのはよかったけど、ややゴチャゴチャしてて見づらさを感じたのでそこも今後良くなってくれるとうれしいかもなー。

○僕とロボコ 188話

前回に続き釣り対決。
小学生チームは各々の得意を活かしてフィッシング。
ガチゴリラが竿振り回すとこ、意味なさすぎると思ったらちゃんと芹澤が突っ込んでて笑顔。
モツオもモツオらしい頭脳とテクニックでの釣りだったけどボンドの釣法が全然詳しく描かれてないのは次回に向けての伏線かな。
一方ロボコはちっさいロボコ、ロボコジュニアを水中に差し向けて直接魚を捕える方法でガッポガッポ。ズル!!
ドラえもんパロ的には名称をミニロボコとする選択もあっただろうけど今回はDBパロを優先。
ロボコがロボコジュニア嘗め回すところいちいち笑っちゃう。
ラストは圧倒的得点差をひっくり返すためボンドたちが猿喰岩魚を狙う展開に。
ロボコジュニア、明らかに何体かは猿喰岩魚に喰われてるっぽいし猿喰岩魚普通にかなり怖いな……(なんだかんだ生還しそうではあるけど)
てかまさかの3話構成かい!!!

●鵺の陰陽師 53話

無関係の100人を人質に取られタイマンを持ちかけられる学郎。
「戦う為だけに存在していると言った割にそういう手も使うんだな」
これ「武人気取りのくせにフェアさのカケラもなくてセコくないかお前?」って意味よな。しれっと煽っていくスタイル。
レベル4によって与えられた1分のシンキングタイム。これ決闘のための空間作るために1分時間取ってるってことだよね。ムスカが弾込めるために3分間待ってやるしたのと似たような感じ。
このあたりの周防先輩の表情、3コマとも怒り、悔しさ、無力感、絶望を感じられてすごく良い。表情の表現力すごくないこの漫画?モノローグでも何も有効な考えが浮かばずパニックになってるのが伺える。
ここで先輩の手を握って堂々と語りかける学郎、むちゃくちゃ頼れる主人公になったなお前……
しかも
「俺が戦っている間に先輩は人質の安全を確保してください」
「そして一刻も早く戻ってきて 俺を助けて下さい」
仲間に頼れるようになった学郎の成長と、ここ一番で責任持って踏ん張る学郎らしさが一体となって、これ以外無いとさえ思わせられる提案。
「先輩の"速さ"を信じています」
「だから代わりに俺のしぶとさと伸び代を先輩は信じてください」
凛とした良い表情だよここの学郎。強い決意を宿した瞳かっけ〜。
「何で夜島のだけ2つ信じないといけないんだよ バカ」
「だったら私の方ももう1つ信じろ 夜島を絶対守るっていう私の誓いを」
ここ学郎とのやりとりによって周防先輩が完全に立ち直ったのが感じられて良い。
「あの時私は 本当は 自信を持って背中を押したかったんだ」
もすごく良いよな。
本当は本気で止めなかったことじゃなく、何も言ってあげられなかったことを悔いていたんだ。
そして今はあの時言えなかったことを言えて、一緒に戦うこともできるっていう。
ぶ熱いじゃねぇか………
「調度1分 準備完了だ」
これはさすがに誤植だなあ(調度じゃなくて丁度)。
ということでいよいよ始まる決闘。
「覚えておけ 俺の名前は夜島学郎だ」
「先輩の許嫁は強かったから名前を聞いたんだろ?どうせ俺の名前も聞くことになる」

学郎あんなに実力も態度もよわよわで頼りなかったのに今やこんなに自信満々でキレキレの煽りかましてくるんだもんな。キリッとした表情も合わせてまじでかっこいいよ……
「ならば束の間覚えておけ! 俺は輪入道 渇き爆ぜ奔る硝煙の車輪!」
「蛮勇清き少年兵よ その英血で俺の轍を潤してくれ!!」

こっちもかっけえ!!
ボス戦の入りとしてここまでカッコいいセリフなかなか無いぞ??
画面がギュワアアッって拡大してバトル画面に移行したの見えたわ。
レベル4さんの真名が「輪入道」であることが判明。めちゃくちゃメジャーな妖怪だった。
てか「怨烔紅蓮(おんぎょうぐれん)」って輪入道だから円環になってたのか。……輪入道モチーフであんなダークでイケてるデザインできんの!??どういう引き出し!?
しかもセリフ回しも「硝煙の車輪」とか「轍を潤す」とか輪入道ならではのワードチョイスなんだよな。この見開き全てがカッコいい。
「俺の轍を潤おしてくれ」、「お前も今までの敵のように轢き殺して、俺を束の間楽しませてくれたにすぎない存在にしてやるよ」みたいなニュアンスも宿ってるよな。戦闘前のアオリとしてキレキレだ。
輪入道の盡器の生み出す空間(ナチュラルに領域展開的なシステム導入されてるやん)では無数の爆発する小幻妖が。
これを学郎……一瞬で全て撃墜!!
ここもか"っ"こ"い"い"い"い"い"
修行1段階目、まさにこういう事態に備えた訓練してたもんな。そりゃ余裕ってなもんよ。
なんなら修行の時と違って撃ち落としたらダメなダミーとかも無いからね。
輪入道、周防先輩にも使おうとしていた左手をかざしての爆破。
爆豪みたいな能力〜〜って思ったけどキャラ性のせいか印象が違いすぎるな。
吹っ飛ばされた学郎の背後に回り込んでさらに追撃!
「もう一発!」のところ握りっ屁みたいでちょっと面白くなっちゃった。
とここで……
「柱刀骸街」「崩鉄(グラム)!」
派生技だあああああ
絵面としても響きとしてもめちゃくちゃカッコいい。
それに「グラム」というのは北欧神話に登場する石や鉄をも容易く切り裂いた剣の名前らしい。双師匠ネーミングセンス良すぎ。
ちなみにこないだアンデラに出てきたバルムンクのモデルだとか。
よく見たら輪入道には受け切られてるように見えるけど、盛り上がり的に最高の戦いの幕開けなんじゃないか。
鵺の陰陽師、成ったな……(n回目)


●超巡!超条先輩 17話

格ゲー回。
今回やるのは「スコティッシュヴァイパーⅡ」……まあ露骨にストリートファイターだわな。
ガキンチョいびってる時の超条マジで性格終わってて好き。てかこの時以外が想像以上にまともなんだよな。
「お?弾切れか?面ァ見せろガキィ」
「両替機に走る負け犬の面をよォ〜!?」
こんなん経験者じゃないと出ない語彙だろ!
その他にも
「ワンコインでガキの悲鳴がおかわり自由」
「そんな勝ち方で食うちゃんこが美味ぇのかよカス」
この漫画、カスの語彙がキレすぎてて最高なんよな。
と、ここでリリちゃんが出陣。
なんとリリちゃんまさかのガチ勢……!
家庭用機版のプレイヤーだからゲーセン通い否定してたのね。
1戦目で敗北を喫した超条は超能力でのレバー操作にシフト。手でやるより速く繊細に操作できるんだ。
「小足見てから超必(本来は昇竜)余裕」からのポンちゃんの「全然わからない とりあえず雰囲気で物を言っておこう」好き。本当に何もわからない顔してる。
てかこれ「ぜんぜんわからない 俺たちは雰囲気で株をやっている」のパロやん。コラ画像のパロディ!?
ベガ立ちに至っては解説放棄してて笑った。それ許されるなら全部それでいいじゃん!!
結局超条は本人のその性格により敗北という一番屈辱的な負け方に。
「角界追放〜ッ!! 今日のちゃんこはしょっぱそうでごわすなぁ〜ッ!?」
ガキの煽りもキレキレすぎる。
対戦後は互いの検討を称え合いGG!
「丸く収まったっぽいから「日本語喋れ」とは言わんとこ…」
今週の全然ついていけてないからこそ出るツッコミシリーズほんと好き。一つ一つ汎用性高い。
最後の最後はナーフ食らって弱キャラになって立場逆転オチ。
このオチのつき方も堂に入ったりという感じやね。まあ序盤の暴れっぷりを思えば因果応報すぎるな。


●あかね噺 113話

引き続きまいける兄さんの高座。
前回ラストからガラッと雰囲気が変わって先ほどまでお気楽にふざけてたのが嘘のようなシリアス展開。
番頭の「着替えお手伝い致しましょうか?」が凄みがあって怖いし、それだけにその後の
「乞食になるのは嫌だ!!」
も真に迫る迫力がある。
元々まいける兄さんはバリバリの技巧派だった……のになぜ最近はずっと愉快な芸風だったのか。
やはりここで関わってくるのは志ん太の話か。
ただ、志ん太の破門にまいける兄さんも並々ならぬ想いを抱いていたのはわかるもののそれがなぜずっと我慢をしてたのかってところに繋がらないんだよな。なんでなんだろう。
己を殺して周りのために8年半尽くしてきたまいける兄さん。
長い時間を蔵住まいで耐え忍んだ若旦那と、滅私の心で耐え忍んだまいける兄さんが重なる。
元放蕩息子の若旦那と、かつてじゃじゃ馬だったまいける兄さんの姿も重なる。
高座に興味のなかった観客もいつしかみんな見入ってしまって、じわじわとクライマックスに向けて盛り上がってるのを感じる……!
でも「成りますよ真打 アニキが得意だった 人情噺で」はなんか負けフラグっぽいようにも聞こえてちょっと怖いかも!!
演目の内容からこの後の展開を予想すると、志ん太の最後の高座を見に行かなかった自分を悔やむ……とかそういう形になるんじゃなかろうか。
次回はセンターカラー。まいける兄さんの高座が終わって結果発表寸前でヒキになりそうかな? 

●極東ネクロマンス 7話

冒頭、鵺の陰陽師みたいなモブ。
翠ちゃん、「界隈で人気上昇中」とのことで、なんかわかるかもな〜それ。代葉ちゃんに負けず劣らず「この子の魅力に気づいてるの俺だけ」と思わせる雰囲気があるよね。普通に美少女ではあるんだけど。
放課後は翠ちゃんによる修行。
翠ちゃん、動いてるとこ見ると想像以上に普通に良い子で可愛いな。
この感じで出てくるキャラって大体高飛車で主人公を小馬鹿にしてくるツンデレキャラなのに普通に素直っていうズラしで余計可愛く見える。
「翠ちゃんの死霊術講座を始めまーす!」とかプンスカとか「かわゆすかわゆす」とか、思ってたより幼くて感情豊かな感じだ。
修行内容は「200kgある霊石(サクちゃん)を持ち上げる」というもの。
薫のトレーニングを普通に後ろから応援してくれてるシシ。得体のしれない奴かと思ったら普通に良い奴やんけ!翠ちゃんと同じズラしを感じる。
応援ワードが全部脳筋でちょっとかわいい。
薫がやる気出してる理由も「翠が自分の時間を削って付き合ってくれてるから」ってのが心底良いやつで良いね。薫やっぱ好きだわ。
で、無理がたたって倒れた薫。
「霊的な事は肉体の先を志す その精神性が大切」
ここの翠ちゃんめちゃくちゃ可愛い。
作画もしっかり気合い入ってるな。
最後には敵の死霊が襲来。
これを迎え撃つことで翠ちゃんの実力を示してくれるみたいね。
見開き、翠ちゃんと死霊師団カシマシかっこよ!!
死霊の複数持ち……そういうのもあるのか。
こまいのを何体も操って戦うスタイル、シャーマンキングのシルバ思い出した。それで言うとカシマシたちも合体して大砲になったりしないかな。

●アンデッドアンラック 209話

ニコ「まじでパラドックスなのか?」
アオリ「歴史を変えてしまった影響(タイムパラドックス)なのか…?」
ここ「また幻術なのか!?」みたいで面白かった。

まじでタイムパラドックスなのか!?

ショーンの表情的にショーンによる演出……?とも思ったけど触れてない時も目開けてる時も透けてるしさすがに違うか。
冒頭はさらに楓の掘り下げ。
遊園地でのライブ……ガラガラすぎる……!びっくりするほど売れてねえ……!!
こんだけ人がいないってことは告知とか拡散不足が問題なんじゃ……?と思ってたら
ボ エ 〰︎︎
ああ……これは仕方ないかも………
歌上手くないアイドルも一応いるにはいるけどね…中居くんとか……
不可視付与しないといけないから耳塞げないショーンかわいそう。
楓、クビ。
「ヒュッ」の音と引きつった表情が痛ましい。
でも突然クビ言い渡されてすぐ「今までありがとうございました」と言えるあたり良い子……というのと、自分でも薄々いずれクビになるかもというのは勘付いてたってことなのかな。
トボトボと帰宅する楓。
帰りの着替えも無いし踏んだり蹴ったりだ。
でも街の人には好かれているようでみんなからちょっとずつ物を貰う楓。なんかロッキーみたいだね。
ちなみに「あらかせぎ商店街」というのは読切『超重課金バンガード』で出てきた地名らしい。こないだの定期購読者特典で読み損なった……クッ……!
お宅訪問する風子。
父親の名前、雷太って言うんだ。風子に対する雷太で風神雷神が由来かな。
部屋に招かれフェスについて詳しく聞いたところ、楓が出演できるのはくるるのおかげ……しかもくるると楓は元々一緒のグループというまさかの新情報!見た感じ2人組だったっぽいからグループというよりユニットじゃ?というのはまあいいか。
くるるはヘッドハンティング、楓はくるるのことを思い一人残留……これどう見てもすれ違い起きてるやつじゃん!!
楓はくるるが自分には到底叶わない最強のアイドルだと思って足手纏いにならないよう一人で送り出したけど、くるるはくるるで楓のアイドルとしての力を誰よりも認めててずっと一緒に切磋琢磨して行きたいと思ってた……みたいな。
「運がいいんです 私はここぞって時いつも なのに…」
「その運に私が ついていけてない」
むむ……
歌も事実下手っぴではあったけど、どちらかというと自己肯定感の低さに起因するメンタルに問題の根幹がありそうな。
で、自信がないならどうするかってーといっぱい練習するしかないんだわな!
というわけで終盤はいざ練習。
「そーいう人ってのはいつの時代も 決める時は決めるもんです」
11人目編(28話)で言ってたやつだね。
受け売りって言ってるけどあの時は「他人(ヒト)のために命をかけて動ける奴ら」って言ってたから全然違くない!??
まあそんなこと言うのも野暮か。
で、組織。
「不忘を他対象にできっかの実験」とはいえ絵面ヤバすぎて笑う。何も知らずに見たらマッドな何かが行われてるとしか思えないだろこれ!
被験体のリップビリーテラーも「タスケテ」しか言わなくなってるし。ようこれでやる言うたな楓も。
ここまで楓に干渉したらパラドックスとかやばくない?大丈夫?ってのは風子的には「まあ細かいことはええやん」って感じなのかな?
「要はフェスが成功すればいい」
えらいざっくりしとるで。下手したら自分が消えるかもだしそうなると世界も終わりだぞ!?
それとも何かに勘付いてたりすんのかな風子。
最後には雷太訪問につき家に戻される楓。
ショーンが「お前の父親が」って言ってるけど、父親だってハッキリ言及されるのは初かな?母親に比べて扱いがずいぶんアッサリだよね。
雷太を迎える楓。
汗だくで息も乱れて急いで出迎え……ってめちゃくちゃ寝取られっぽいな……
そう思うと雷太も寝取られる夫って感じに急に見えてきた……
てか不忘ってやっぱクマとセットなのかな。

○キルアオ 56話

地下の「入っちゃいけない場所」。
忍び寄る気配は───
なんか不気味な雰囲気出してたけどオコメ(炊飯器ロボット)だった。ゆるかわいい。けもフレのラッキーさんみある。
1.5合とはいえ10分で米炊けるって確かに普通にちょっと欲しいな……
施設内は、みんなが認証無しで侵入しちゃったせいで外敵排除状態になってるとのことで、先に進んで試練を突破していく展開に。
最初はモロSASUKE。
ここまでの道と雰囲気急に違いすぎて笑う。
挑戦するのはもちろん天馬。
みんなの心配をよそに普通に瞬殺してレコード出してんのも笑った。
お次の試練は要は素潜り。ここはギャル姫の出番。
予想はできてたけど心配→余裕すぎ の天丼やっぱり笑っちゃう。ギャグのキレいいな今回。
そして3つ目の試練はうっかり部長が挑戦するハメに。
運動神経赤ちゃんなのにレーザー避けめちゃめちゃ頑張っててえらい。
最後の弾幕は部長の小柄さ故の安全地帯でクリア。
役立たずと思われた部長だったけどこの試練に関しては部長だからこそ突破できたというのはここまでの試練との違いがあって楽しいね。
てかよく考えたら外敵排除状態になってるはずなのになんでオコメは手助けしてくれるんだろう。
オコメ……何者……?
勝手にAIとかかと思ってたけど一言もそんなこと言ってないし誰かが操作してるんじゃないかこれ……?

○カグラバチ 36話

冒頭は妖術の仕様の説明。
ここでまさか円法炸再登場とは。予想外過ぎて笑った。なにその優遇。
意識を"内側"に集中させ、完全に"蔵"の能力を自覚したことで……
伯理に仮面、発現………!!
むっっっちゃくちゃカッコええ~~~!!!
ビジュアルキマりすぎだろ………!!
しかも"威葬"と"蔵"の両方を宿しているということはまさに「初代以来の天才」。
伯理の無能っぷりをこそ愛していた宗也からすると許しがたいだろうな~これは。
しかも宗也にとっては兄弟の中で最も優れていることがアイデンティティの大きな一部であっただろうからそういう意味でも絶対認めるわけにはいかない事実。
「嘘だ…お前は……何もできない……」
「お前は何にも!!成れないんだ!!」
このあたりはもう「そうでなくては困る」「そうであってくれ」という気持ちが滲み出ているのすら感じるな。
動揺して焦って取り乱して、格が下がりに下がってる。
対して伯理は氷の肌の女との思い出とそこからの決意で完全に覚悟完了。
あの日見て憧れたヒーロー……チヒロと同じ踏み込みで、初めてのフルパワーでの「威葬」!!
宗也の土手っ腹にクリーンヒットで決着………!!
伯理、やりおったなこやつ………!!
終盤はチヒロvs天理。
トドメをさすのを天理の「……父さん」で一瞬躊躇した瞬間……
雫天石のタイムリミットで破裂する天理。
天理の死に方、思ってたよりグロくて悲しくなるな……
ただ父に褒めてもらいたかっただけの少年………
てかその父が雫天石使わせたんだが??許せねぇな???
ラストにはチヒロのもとに伯理が合流。
京羅ぎゃふんと言わしたってくれ!!!(って感じじゃないしっとり悲壮感ある雰囲気だけど)

○逃げ上手の若君 159話

初っ端は新田徳寿丸vs高師泰。
小ささと身軽で予測できない動きで師泰翻弄してるの気持ちいい。
アクションが分かりやすく痛快でいいな徳寿丸。
タマキン潰されたお馬さんはかわいそうだけど。
中盤は師直。
尊氏の唾液、最初は「狂信」の象徴としてのイメージなのかなと思ってたけど、今や普通に「そういうアイテム」として使われてるな。
洗脳されたモブたち、狂気的でめちゃめちゃ怖い。
師冬も同様に唾液を摂取。
明らかに狂っちゃってて見てられない……って感じなのに「にっこり」で笑っちゃったよ。
この絵と噛み合ってない効果音シリーズずるい。
最後には時行vs高師冬開始!!
「南北朝鬼ごっこ 氷鬼 高師冬」
「吹雪」「師冬」という名前から「氷鬼」に繋げるの唸った。
「鬼」の字に氷の結晶があしらわれてるのオシャレ。
そして何より真下から仰ぎ見るような構図がめちゃくちゃカッコいい……!
すごい戦いが来るぞ……!という予感を感じさせるヒキだ。

○Dear Anemone 16話

冒頭、埜色の覚醒。
やっぱりカメレオンだったか。
「3つの武器を持つ」ってカッコよくキマりそうだったけど、「ほぼ360度全ての視野を持つ"眼"」とか「不測の事態(こういうとき)の為に 備えは必須だよね」とか全然何が起きてるか分からなかったんだよな。
黒川さんと皆月さんの救援は普通なら「おおっ!」ってなれるような割り込み方なんだけど、悲しいかなそんな盛り上がれるほどこの2人への思い入れも育ってないかなあ……
後半はリエヴル周り。
ウサギ巨人倒す見開きはスケール大きくてかなり迫力あってよかった。鉢植とアネモネの息があってきてるのもなんか良いね!
最後には鉢植と善生の邂逅!
……この作品の初期からの目標だった善生との再会を果たしたはずなのにこの盛り上がらなさはなんなんだろうな……
正直「おー……それで?」ってなる感じ。
てかこの急激な話の進みよう、次号からの新連載ラッシュ……これは………

○グリーングリーングリーンズ 26話(最終話)

最終話単体の感想

グッ……「最終話」……ッ!!
一旦それは飲み込んで、本編は珀と王賀さんのお買い物。
グリップ交換してうれしそうな王賀さんかわいっ……!!普段のクールさとのギャップえぐい。
試し打ちでしっくりこない珀に
「これ」「多分これ」
と半ば確信めいてクラブを渡す王賀さん。
言った通り何の違和感もなくクラブを買っちゃった珀。なぜ珀に合うクラブが王賀さんにわかったのか。その理由は……?
購入後の帰路。
自分のクラブに加えて王賀さんのクラブも持つ珀。めちゃめちゃ傘が持ちづらそうなので……傘をさしてあげる王賀さん。
これ、「相合傘 濡れてる方が 惚れている」じゃん。
この作品は珀と王賀さんに恋愛的要素が無いのが特徴って言われてたしわたしもずっとそうだと思ってたけど、これはお互い全く自覚してない程度の淡さでは"ありうる"んじゃないか?
いつもの練習場で新品のクラブを開封。
めちゃくちゃ楽しそうで良いな〜!
「そのクラブはあなたの努力をきちんと形にしてくれる」「はい」
ここのやりとりと珀の晴れやかな表情よ。ここまでの集大成って感じだ。
で、王賀さんが珀にぴったりのクラブを選べた理由。
「私がもし300y飛ばせたら迷わず選ぶクラブ」
これも良いなあ……!
王賀さんに憧れて真似して上手くなった珀が、ここからは王賀さんのコピーから離れてどんどん自分だけのゴルフをやれるようになっていく……王賀さんは王賀さんでパワーが無くても珀に負けないゴルフをやり続ける……みたいな未来を想像しちゃった。
「夏終わるなぁ」
「ううん 始まるんだ 今から」
このやりとりも彼らのこれからを感じさせるね。
雨上がりの景色に飛ぶ一球、すごく爽やかな絵だ。
「上には上がいて 頑張った所で必ず報われたりはしない 苦しい時も上手くいかない時もたくさんあるだろう」
「いいじゃないか失敗して」
「なんだってやろう 挑んで傷ついて そうやって1歩ずつ成長していく」
この作品を締めくくる珀の思いでもあり、読者に向けられたメッセージでもあり、道半ば連載が終わってしまったもののまだ踠くぞという作者の姿勢を見たようでもあり、すごく良いモノローグだ。
ゆっくりとでも等身大の珀の成長を描き続けた本作。時間を飛ばしたりせず丁寧にこれまでの成長とこれからの未来を予感させる良い最終話でした。

作品全体の振り返り

最終話振り返り冒頭でも触れたけど終わっちゃったかぁあ~~~という感じ。薄々予感はしてたけれども。
ここ最近は面白さ的には毎回クリティカル出してるみたいな輝きっぷりだったのでひとえに残念だ……世界でぶつかる珀オリバー王賀の三つ巴見たかった……
短期で終了しちゃう作品では「キャラの魅力不足」が原因としてあるあるなんだけど、この作品はむしろキャラの魅力はかなり足りてた方だと思う。
珀は序盤こそ怪しかったものの、空っぽのところからどんどんゴルフにのめり込んでいって、等身大の在り方ながらメキメキ成長していくのが見ていて楽しかったし、王賀さんは一見するとかわいらしいヒロインだけどその実ガチ勢としての真剣さと矜持を貫き通しためちゃくちゃカッコいいキャラで、珀の目標としての立ち位置にしっかり説得力があった。
そして何をおいてもとにかくオリバーがもうワケわからんくらい魅力的なキャラで、もっと早くにオリバーが出てきていれば話は違ったのかもと思わせられるほど。
主人公の友人であり、師匠であり、メンターであり、ライバルであり、ヒロインであり(?)……
オリバー登場以降はゴルフ漫画としても青春スポーツ漫画としてもかなりクオリティの高い回を途切れることなく連打していて、中堅作品たちと比肩してもヒケをとらない面白さだったように思う。
ではなぜ掲載順およびアンケートで伸び悩んだか……
やっぱりそれは「序盤のヒキの弱さ」だったのかなあと(これアスミ暗号ツーオンの時も似たようなこと言ってたような……)。
題材が少年漫画ではメジャーでないスポーツなので読者が多くなりにくそうな点でそもそも不利なんだけど、その中でも読んでくれていた読者を惹きつけ続けるだけのパワーを序盤では出せていなかった気がする。
特に萩尾との勝負がかな~~り余計だったなあ。萩尾自体そこまで魅力的なキャラにはなりきれていなかった上に尺もそこそこ取っていって、しかも勝負の中で珀のキャラブレ(王賀さんから貰ったグローブでの嫌がらせ)とかもあったし。ここで脱落したという人はそこそこ多そう。序盤の迷走は大きな敗因のひとつかもなあ。
その後は尻上がりに面白くなり続けていってたわけだけど、それに気づけるのは当然ながらそこまで読み続けてる読者だけなので、「面白いと思ってくれる人数/読んでくれている人数」の分母がそもそも大きくないと分子も大きくしようがない……というツーオンアイスの時と全く同じ話の流れだ。
そもそもスポーツ漫画って「知られているスポーツ」と「知られていないスポーツ」で分岐があって、「知られていない」の場合は"競技自体の魅力をそのままストレートに描くだけでも新鮮味があって楽しませられる"……という利点があるように思う。
この作品の場合は、ゴルフという競技を通じて「過去の自分を再現する」という珀の強みの面白さや、広い空間でボールをかっ飛ばす爽快感、コースを回ったりキャディとして同行したりでゴルフならではの空気感を伝えたりと、競技の魅力を伝える事にはかなり成功していた気がするな。
ただ「知られているスポーツ」の持つ"その競技をもともと好きな人にリーチしやすい"という利点が無い分、どうやって興味を持ってもらうかにもっと目を向けるべきだったのかもしれない。
アイシールド21とかはその点圧倒的画力やハッタリ効きまくった戦略・演出でフック作れてたのが強かったんだなあって。
良くも悪くも真面目すぎたのかもしれない。でもその真面目さ等身大さがこの作品の良いところでもあったわけだから難しいよな~~……!!
何はともあれ作品は完結。
これから珀もプロ目指して戦い始めるのかなという、作品のギアが上がりそうなタイミングでの終了なのがあまりに惜しいものの、寺坂先生が暗くなりすぎていなそうなのがせめてもの救いか。Twitterでもファン一人一人にリプ返してたしね。
正直もっとこの作品を見ていたかった気持ちがかなり強くてあまりにも残念だけど、その分ぜひまためちゃくちゃ面白い次回作を描いてほしいところです。
ひとまずは単行本最終巻の加筆を楽しみにして。
寺坂先生、お疲れ様でした……!!

◇次号
週刊少年ジャンプ29号

表紙&巻頭カラー
新連載 妖怪バスター村上
まさかの伊原大貴先生帰還。スパン短いな!?てかギャグじゃなくてバトルなの!?

センターカラー
鵺の陰陽師
本編がめちゃくちゃ盛り上がってるタイミングのカラー。いいねえ。

あかね噺
こちらも本編が良い所。別にあかねは四天王バスターではないだろ!!

夜桜さんちの大作戦
「繰り出す技は!?」とか言ってるけど本編話し合いちゃうんかい。先祖バスターは間違ってないけど響き面白すぎる。

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