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【#WJ51】週刊少年ジャンプ2023年51号感想【寿司いくら】

アンケ1:暗号学園 2:アスミカケル 3:ツーオン


ジャンプ歴20年Vtuber寿司いくらのジャンプ感想です。
毎週火・水曜22時からの配信でも感想を語ってますのでそちらもよろしければどうぞ!

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【#wj51】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ51号の感想を語り合おうぜ!前半戦!【アオハコアニメ化!呪術ボーボボ化!!】

【#wj51】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ51号の感想を語り合おうぜ!後半戦!【周防先輩かわいすぎないか???】


●アオのハコ 126話

表紙
祝・TVアニメ化決定!!
ジャンプで言う超重大発表、99%アニメ化とは言ってたものの、アオハコなら1%どころじゃなく実写化も実はありえた。
キービジュや設定画もいい感じで期待が持てるね!
三浦先生の直筆お祝いコメント、字汚くなくてビックリした(失礼)。普段はデジタル作画だから字書きづらいってだけなのかな。
表紙絵、ロゴで青を一切使ってないのは制服が青いから?
巻頭カラー
前回のヒキ、やばい逢瀬がバレる…!という1P目。
からの主要キャラ全員集合扉絵!
ぶっちゃけ誰だっけってなるやつもまあまあいるな。
左上のユメカの彼氏とかここに描くほどのキャラか……!?
指で四角作ってるのはアオハコだから箱のポーズ?
本編
1P目で見つかりそう…!なヒキは早々に無かったことに。
それは流石にちょっと行儀が悪いんじゃない……!?
ヒキって「この次の話ではどうなるんだろう…!(≒この状況を主人公たちはどうやって乗り越えるんだろう…!)」っていうワクワクと期待で読者を引きつけてるわけで、描き手はそれをやったからには期待に応える必要があると思うんだよな。
「本日ビール1杯100円!!」って看板出しといて店入ったら「ごめんなさい今日もうビール切らしてるんですよ」は許されないでしょ。
読者からの信頼失うからマジで止めたほうがいい。
それはそれとして、いきなり積極的な千夏先輩いいねえ……
「カップルだぞ」って可愛い圧かけてハグ迫ってくるの、強ェ……
「あったかっ」とか「いい匂いもする…」とか五感でもイメージさせようとしてるのテクいわ。
ちょっとキスしそうになってたのオイオイオイってなったね。早い早い。まだ焦らせる。
後半はリレー。こっそり千夏を応援する大喜……「先輩」って言い回しだとバレないのなるほどだわ。
こういう隠れて二人だけの間で何かするの好きよね〜〜!
ティーンにはキュンキュンシチュエーションに見えるんだろうけど汚れた大人なのでやらしく見えてしまうよ……

●SAKAMOTO DAYS 144話

シンvs真冬に大佛乱入!!
「真冬の足を躊躇なく斬ろうとしやがった」って言ってるけど、手刀で普通に人体を切断できる前提なのに読者含め誰も疑いを持ってないの冷静におかしいよな。
大佛、パワーも並外れてるし、対話を試みようとしても通じないし人外とか災害とかに近い。
……と思ってたら今回のフィールドはジオラマコーナー。
人外か災害って言ってた大佛がジオラマに突っ込んだらそれもうゴジラやん……って思ってたら今回のサブタイトルは「かいじゅう」。全部意図された通りだった。
ビルに倒れ込んだと思いきやそのまま建物の中から拳浴びせてくるの最高にキマってる。その後の追撃も。
真冬がどんだけ策を巡らしてもシンプルな強さで全部ねじ伏せてくる大佛の格の高さ、見てて気持ち良いわ。

●呪術廻戦 242話

高羽vs羂索。
1P目から「特級叛霊って何!??」って思ってたらいきなり轢き殺されてて笑った。多分疑問の答えは金輪際出ない。
ほんで今週はもうずっとこのペースでハジケ続けてて、本当にボーボボをやろうとしてた。
次のコマではもう全然違うことやってて1コマ1コマにギャグぶち込んでるのかなりボーボボ力高い。チャゲチャより高い。
あんまり言われてないけどボーボボも実は普通にめちゃくちゃパロディやるのでその辺もナチュラルに芥見先生と相性良さそう。
「中の金魚が死んだら検挙だから」
カグラバチが急に掲載順低くなったことで妙な文脈が生まれてて面白い。
電撃で「やなかんじ!!?」はロケット団だし、FFX-Ⅱといい、ジャカジャカジャンケンといい、全体的にネタが90年代生まれすぎる。若い子着いてこれねえって。
ちなみにナース服羂索に性癖を攻撃された読者もいるそうで。可哀想………
「ごりんのじゅうでございやしたね」は、オードリーの若林の父親が亡くなった時に春日が送ったLINEが元ネタだとか。厳密には言い回し違うみたいだけど。
羂索の顔芸もいちいち面白くて困るんだよな。鼻にチョキ突っ込まれてるのとか「お前の父ちゃん目医者〜」とか。あとにゃんこも。
ギャグの中で一番好きだったのは「自己推薦」「指定校推薦」「楽勝!!」「答えが分かっても楽勝とか言わない方がいい問題だということは分からないようです!!」かな。自分がそういうの無しでの進学だったから詳しいことは全然分からないんだけど、ぶっ込んでるブラックジョークなのはなんとなく分かる。
んで、海での水のかけあいね。なんでこんな爽やかな青春の1ページみたいになってんだ。アニメでやるとき絶対ここで青のすみか流してくれな。
「あぁ 楽しいな 何百年ぶりだろう こんなに心踊るのは」「やってよかった 死滅回游!!」
かなり満足しかけちゃってんじゃん!!
でも考えてみれば高羽の術式および今回の戦い、羂索が欲してた「私の手を離れた混沌」そのものだからそう思うのもやむなしなんだよな。
どうせやってもおもんないだろうけど……って半分諦めてたところからここまでのオモロが出てきたらそりゃウキウキよ。
ちなみにこの2コマは幽白最終回が元ネタらしい。思ったより多いな小ネタ!
あと「ファンタだー!!」はシンプルに絵面もテンションもファンタというチョイスもめちゃくちゃボーボボっぽい。
というかずっとボーボボボーボボ言ってたけど、「ギャグで敵の攻撃は無効化、こちらの攻撃は有効」をやるのってマジでボーボボのバトルシステムと同じで、このハジケ空間が維持される限りシリアスなバトルを仕掛けたところで絶対勝てない仕組みになってるんだよね。
だから羂索がこのハジケ空間を終わらせるために高羽のお笑い欲を満たすアプローチに切り替えたのが最後。
高羽だけじゃなく羂索のイメージも反映されるというのを逆手にとってお笑いライブの舞台をねじ込んだって感じだね。
こんな丸々1話ふざけておいてちゃんと的確に対策を打ってきてるあたり羂索マジで老獪というか、やっぱり格が高いな。
ただ見方によってはオモロに飢えてたのを満たしてもらえた羂索が今度は高羽の誰かを笑わせたい気持ちを満たしてあげるために一肌脱いだとも捉えることができて、互いに噛み合って飢えを満たし合っているという点において宿儺五条戦との対比になっているのかもしれない
………ほんまか??
てか同じ誌面でほぼほぼボーボボをやられたの、ボーボボの元アシスタントだった松井先生はどういう気持ちで見てたんだろうってのも地味に気になるな。どっかで教えてくれないかな。

●暗号学園のいろは 49話

1周年記念特大センターカラー!
岩崎先生が特特大くらいあるって言ってたのでどんなもんかと思ってたけどマジで特特大だった……
作画専門とはいえ週刊連載しながら描けるカロリーじゃねえって……
ただでさえキャラ多い漫画なのに登場した生徒+溺愛ちゃん&シィジィとかいうエッグい人数。見開きがA組+凍で1P目はそれ以外って感じかな。教師陣以外全キャラ出てるんじゃない?みんな自分が出題した暗号持ってるし厚いファンサービスだな〜。
あのキャラもこのキャラも配色が分かるのありがたいね。
ページを摘んでる匿名希望(やっぱりメタい)となぜかめちゃくちゃ最前列にいる遂七不思議ピケが面白かった。
本編
地下250階できょらりん裁判。
溺愛ちゃん、個体によってほっぺの模様と髪型がちょっとずつ違って可愛い。
でも享楽を糾弾する時はみんなスペードになる。怖い。
享楽の宣誓と弁護人たち。
弁護人席…まぁこの並び順以外あり得ないだろうな〜。ダントツ歳下なのにバランサーのアンヴァリッドちゃん。
で、享楽の開発した兵器についての話。
「銃眼」……弾丸は砂利でOKで手入れ不要で無限に撃てる拳銃とは……
そらそんなもんばら撒いたら革命も起きますわな。というか起こさせるためにばら撒いたのかな?享楽がそこまで意図していたのかは結構言い回し的に微妙なところがあるよね。
銃眼のせいで50万人が被害を受けた……死んだって言い回しじゃないのは何か意味があるのかな。
ここで享楽を尋問するのが縊梨さん。
えっ貴女なの…!?って思ってたけど、たゆたんは「今の「友人」って暗にアタシのことを仄めかしたんだと思う?」とか言ってて使い物にならないのでやむなし。享楽が絡むとポンコツになるの可愛いな。
「え?どうでしょう 絶対違うんじゃないですかね…」困惑してオブラートに包みきれてないアンヴァーも笑う。
そしてスクールバスの問題。☆6。
これもまあ一様に答えを出せない問題ってことなんだろうなぁ。
「一人です。」
「その国の子供達には「名」こそあっても「人権」がありませんでした」
なるほどそういう………
なんかこの作品の世界、もしかして我々読者の世界と違って世紀末的最悪治安世界なのか……?
「人権の有無」を争点に、銃眼によって被害者よりも多くの人間が生まれたとする縊梨。
後々享楽が言う通り詭弁ではあるんだけど、溺愛ちゃんがあくまでAIで人間的倫理や感情よりも合理性を重んじると仮定すると実はかなり理に適った有効な切り口だったのかもしれないな。
「子供を奴隷化して維持されていた治安なんて 撃ち抜かれて当然だと思いますがいかがですか?」
ここの縊梨さんちょっと温度感高めなの、過去になんかあったのかなって思っちゃうな。
享楽に言い渡された判決は無罪。
縊梨さんいなかったら真面目にヤバかったよねコレ。こういう乗り越え方は享楽にもたゆたんにもできないだろうから。
そして語られる享楽の真の目的…!
「世界中に拡散したすべての「銃眼」を処分する廃丁令を暗号皇帝への即位と同時に発令するわ」
暗号皇帝ってそんなことする権限あんの…!?って思ったけど莫大なモルグがあればそれも可能ってことなのか。
たゆたんが指摘する通り、いろはの戦略とも並び立つ最終目標なの良いね。
てかそうか、どのフロアも皆いずれは通るってことはいろはもこのフロアで裁判にかけられるってことか……
いろは自体の罪はいくらでも情状酌量の言い逃れができるだろうけど、日車戦の虎杖みたいに自分で罪を認めそうだし、そもそもその過去と正面から向き合わなければいけないということ自体が嫌すぎるな……


●ウィッチウォッチ 133話

モイちゃんの子育て奮闘記。
「全部オレ一人でやるから口出すな」
わ〜〜モイちゃんの悪いとこ〜〜!
まあやる気の裏返しではあるんだけども。
前半はそんな感じで現況と距離感を説明しつつ、後半は蝶の回収。
ビッグーンの"魔法使い"出てきた時の昭和ズッコケ大好き。
前半の「ニコはウルトラマン好き」が地味に伏線になってたのね。
ご丁寧にモヒカンメガネで限りなくウルトラマンぽいのもジワる。
結局魔法に取り憑かれて暴走した一般人によるしょうもない寄りのトラブルだったけど、岩を砕くモイちゃんを見て初対面を思い出す→「もいひと」→呼んでもらえなかった名前をやっと呼ばれる──は普通にかなりグッときた。そりゃモイちゃんも泣くわ。
てか初対面の再話ってすんごい節目の見せ場のシーンとかでバーンとやってもよさそうなもんなのに、こんなとこでこんなあっさりやっちゃうんだ!?

○僕のヒーローアカデミア 407話

AFOと初代OFAの生い立ち、全ての始まりの話。
AFO、いきなり個性を奪う能力は持ってたし、母から奪った個性が普通に殺傷向けだった…っていうのがどんどん悪い方向に加速させた感あるな。
母の死体を吸うAFO、ここまで赤子をおぞましく描けるのすごい。
それを止めようとする初代……役に立たないけど自分のものなので手放さずずっと持ってたって、なんか分からんけど良いな。
コミックを読んで、ヒーローに憧れたのがOFAで魔王に憧れたのがAFO──想像の範疇ではあるけれど、それだけにビタッとハマってる感じがある。
てか発光する赤子、AFOじゃなかったんだ&成長後も活動してたんだって感じだ。
AFOが光ってたのは発光する個性を奪ってたからだったのね。
時系列的に母親の疣(いぼ)が最初の"個性"で、ねずみを介して因子が拡散したと思うんだけど、だとしてもじゃあ母親はなんで個性持ってたん?って話なんだよな。

○あかね噺 87話

引き続きこぐまの高座。
こぐまが掘り起こした演目は『擬宝珠』。
擬宝珠……こち亀でしか聞いたことなかったけど五重の塔のその部分だったんだ……勉強になるな……
「失われたのは今の道義に合わず淘汰された演目」
「演じ手が途絶えるのには理由がある」
先週の配信で言ってた話とまるまる同じ話が出てきて一人でテンション上がってた。
サンキュー、オモコロのかまどさん。
『擬宝珠』は一度廃れた噺ではあるんだけど、特殊なフェチで悩む人の話…ということで確かに多様性に寛容な今の時代だったら逆に普通にウケそうだなあ。
……っていう発想を持って掘り起こし、しっかりウケてるのはまさにこぐまの蓄えた"知識"の為せる技。
"外付けの自信"って言ってるけど、努力して培ったものを根拠にした自信だから実はかなり真っ当な"自信"な気はする。
どちらかというと、こういう言い回しにすることでこぐまに自分に自信を持つことを許せるようにした志ん太が実は兄さんとしてめちゃくちゃ良い仕事してるっていう話なのかも。

○アンデッドアンラック 184話

不燃編。
円陣がいるのニューヨークだったか。まあ背景の看板英語だったもんな。
今回同行するメンバーはいつものジーナ&ニコに前回仲間になったリップ。
アポちゃんの「腐ってねぇ」が今回のアニメとのリンク要素かな?若干無理矢理感あるので無理にやらなくってもええんやでってなっちゃったかな。
あと円陣まだ不燃に目覚めてないはずなんだけどシックの報酬で位置が分かったってのはどういうことだろ。
円陣は前回ラストで描写されてた通り屋台を営んでいるようで。ラーメンの屋台。
こういうのって正統派の醤油ラーメンとか味噌ラーメンとかになりがちだけど風子のコールから見るに二郎系なのか……!?2015年ならまあ時系列としてもおかしくはないけど……
ジーナ、「風子ちゃんと同じの!」って二郎初心者で全マシマシ大は死ぬど。
ニコに高ぇって言われてるけど二郎系だと1000円くらい普通だし海外価格であることを考えるとむしろ安いくらいな気がするな。
いざ着丼すると思わずニコが宇宙ニコになるくらいの美味さ。もともと小盛りだったのに大盛りにしてスープまで飲み切るってどんだけ食欲そそるんだ。てかイチコに血糖値で叱られてるニコ、夫婦すぎるだろ。はよくっつかんかい。
チンピラを撃退する腕っぷしと心情を見せながら登場したのは円陣。
(地味にチンピラのゲボが今週の海苔)
……に、前ループアンダー時代に食べた円陣のラーメンに比べて何かが足りない……と直談判する風子。
これには流石に円陣もムッとしてて、バッドコミュニケーションなのでは……?と思っていたら……
「ラーメン屋界隈で語り継がれた伝説の客…!!」「幸運の赤ニット!!」
風子の100年、なんでも生えてくるなあ!!?
そういえば天擂祭編冒頭とかでもラーメン食べてたね。
風子が幸運の象徴として語り継がれてるの、なんか良いなあ。
てか[本当に死線をくぐり抜けてきただけ]とかラストのラーメン対決とか、全体的にノリがコメディ寄りだしちょっと息抜き的な章なのかもしれない。
前ループ円陣は不燃に目覚めてせっかくのラーメンを自分で作れなくなった……と。そういえば不燃の所在が報酬になってるクエストって「イートの討伐」だったよね。イートを倒すことで、不燃でメシ作れなくなった円陣の所在が分かるの悪趣味なデザインだなあ。
てかリップのパンパンダエプロンあざて〜〜!!
円陣の悲劇、すでにかなり輪郭が見えてるし話だしそこまで尺が長くかかる章でもなさそうかな?


○読切フレイム・ブルー

2021年11月期JUMP新世界漫画賞『金曜ミッドナイト・トーキング』、23年18号『フォローミー、ゴースト』のヤマノエイ先生の新作。
関西弁大好きな作家さんってイメージだったから今回も主人公関西弁かなと思ってたけどそんなことなかったぜ。
今回のお話は、恋する者を石にする悪魔が出る学校でなんとか告白成功させようぜ!というもの。
主人公が悪魔に惚れることで惚れた腫れたの当事者にする…って撃退方法は良かったけど、それ以外は個人的にはイマイチだったかなあ。
主人公の相澤もヒロインの炭谷も、悪くはないんだけどそんなに好きになれる感じでもないというか。
悪魔もなんか一人だけリアリティラインおかしくない?とか、何人も石になってるのに主人公たち以外誰も何の対処もしてないの?とか、色々と気になってしまったな。
他にも分かりにくいところがちょいちょい気になって、例えば瀬戸くんが相澤たちに話しかけにくるシーンとかも、瀬戸くんが好きな女の子見つけてキュってなって走り出した……ってなったら普通好きな子のところに行くって思わない?ここで向かった先が相澤たちだったからちょっと混乱しちゃった。
なんとな〜くスッキリしなくて個人的にはあんまり好きな読切じゃなかったかなあ。

○僕とロボコ 162話

ロボコが暴走族と絡む回。
腹筋ローラーで爆走してる絵面でいきなり笑っちゃった。
基本的に暴走族くんたちが勝手に勘違いしてくれるおかげでモリモリ話が進んでいく形なんだけど、ちょいちょい噛み合っちゃってるところが真っ当に面白かったな。
「ちょっと"暴走"しちゃっただけよ」
「"ひき肉"にしよ」
この辺好き。
ずっとツッコミ不在で進んでたんだけど、後半からはボンドが参戦。
「そうは読まないだろ…」
とか読者も思ってたことをしっかりツッコんでくれてスッキリ。
やっぱツッコミって大事〜!!
そもそも2023年に暴走族ネタやるっつって東リベじゃなくて特攻の拓を擦ってくるの!?っていうね。
東リベネタ自体はこないだ全然関係ない流れでやってたけど。

●鵺の陰陽師 27話

センターカラー!
夏!!って感じがしてめちゃくちゃ良い扉絵だな……
普通に入道雲と周防先輩だけでも良いイラストだったろうに羽根を描くことでさらに目を惹くイラストになっている。
(存在しない)原作のパッケージだろって言われてて笑った。たしかに。
てかスカートの中暗すぎじゃない??本編でパンツ見えたのに。まあ流石に扉絵ではアカンか。
本編
周防先輩に自白の幻妖が!というところから。
1P目であらすじ説明してるのいいですね、ちゃんとしてます。
一回倒れてから起きるときの「ん…」ムク の周防先輩、デフォルメ効いてる上でおっぱいがでけぇのでめっちゃ好きな作画だ。
目覚めた先輩、一見なんともないと見せかけて男子の集団にめちゃくちゃ怯え始めるという。……男子苦手属性(ただし主人公だけは平気)だと……!?まだ盛るのか……!??
鵺さんに対しての「あ 嘘つきの人!」ってのも、(やっぱ鵺さんにも思うところあったけど社会性フィルターで押さえ込んでたんだ)ってのが分かって良かった。周防先輩、けっこう我慢してたんだなあ。
──とか思ってたら、
「なんで藤乃ちゃんと一緒に寝てるんだよ…!!夜島はさぁ…!」
と突然爆弾ぶち込んできて(や、やったッ!)ってなった。でも学郎に対しての恋愛感情を明確に表明するというよりはオカルト部の中で自分だけ仲間はずれにされてるのが嫌だみたいな表出の仕方だったのが、じっくりと関係性を育てていきたい⇔けどラブコメもやりたい の二律背反をうまく両立させてて上手いと思った。
「私が部長なんだぞ!!何で仲間外れにするんだよ!二人でばっかり仲良くするなよ!!」
「私も一緒に住ませろよ!!」
子供が駄々こねてるみたいで可愛い。
あとそれを受けてのバチギレ男子組も笑った。
「夜島…そりゃちょっと万死に値しねぇか……?」「いや…でも聞く限り邪な感じは一切無い…」「まぁ…それが減刑に影響する事も一切ないが…」
おバカ男子のバチバチの嫉妬って感じで良すぎる。Xだとバカとテストと召喚獣っぽいって結構言われてた。わかる。
ただこの場は鵺さんがゲームの話ってことにして解決。バカすぎる…!
そしてまさかの決闘に名乗りを上げる周防先輩。
謎のイケメンモブがいきなりルールを制定し始めてここも笑っちゃった。いきなり出てきて何だよてめーは。
決闘始まるときも「昨今の俗識をものともせず実現した男女の決闘」って文言で笑かされた。確かに普通は何か言われてもおかしくないもんな。
ある程度のダメージは覚悟して対話を試みようとする学郎だけど……まさかの周防先輩のフィジカルがクソ強くなってるという。
「だったら夜島が降参したらいいだろ!」
膳野また服弾けてて大爆笑しちゃった。ほぼパン1の露出度になってる。読者が膳野の裸体を求めてるのを完全に分かっててやってきてるな。勝てない……
てか何気に学郎も結構な露出になってるんだよな。後の方で再生しちゃってるけど。(作画ミス?)
謝罪から入る学郎。でも「それが嫌だって言ってるんだよ!!」と周防先輩。入りこそギャグっぽかったものの、"苦難に直面したとき、学郎は仲間を頼ることができるのか?"という、主人公の内面の育っていないところを指摘するかなり重要な問いになってるんだよな。
ただここで「夜島らしいぜ…そこで止まっちまうのはよ」って周防先輩より遥か高みから後方理解者面してる膳野はなんなんだよ。しかも多分ちゃんと理解してるし。
結局「すんません…今は…難しい気がします…!」と答えてしまう学郎。学郎はそうだよな〜!という納得感あるし、ここで正直に答えてしまうのが学郎の良い所でもある。
ただそれだと周防先輩は当然納得しないのでぶつかり合うことになるんだけど、攻撃を受け止めた上で「あと10日で成長しま"す 先輩を心から頼れ"るよ"うに」と期限付きで改善宣言をするのは、嘘ついて「できます!」って言うよりもむしろ男らしいと思う。
それを聞いた先輩、機嫌も治って
「やっぱりかわいいやつだな お前は」……
先輩ヒロインとしての魅力全開すぎる!!!
川江先生の大好きな見上げおっぱいも当然忘れない。
小さいコマだけど幻妖引き抜くために学郎が手を首に回したことでドキッとしてる先輩もかわいいし、何よりその後の「正気に戻ったけど記憶は消えてないからめちゃくちゃ恥ずかしい」はもうね……!!満点ですよ……!!あえて残す判断、マーベラス………
密着が男子どもにバレたからしれっと同棲も確定したし。
あと普通に追加隊員探しっていう縦軸も進んでる。
ヒロインの魅力、バカな男子たち、主人公の今後への意気込みも描きながらしっかりその辺も抜かりないのすごいな。どういう技術……?

●キルアオ 30話

前回登場の幻獣組、乙姫舞の話。
マリンスポーツ全般に強い……なるほど、天馬は球技キャラだったけどこう差別化してくるのね。
まあでも寿司いくらはエラあるんでここはわたしの勝ちかな。
乙姫さん、前回の時点で想像はついてたけどやっぱり十三に惚れてて、それゆえに決闘してノレンと別れさせたいっちゅうわけね。
いきなり美少女からのキス&ハグ…!ってなってもガチで主人公がしおしおになるのこの漫画ならではの味わいだ。乙姫さんもちょっとショック受けてて笑う。
十三は丁重にお断りするけどまあそんなんじゃ諦めませんよと。十三の挙動を考えると十三に惚れてるキャラ出すならこういう造形になるよな。
正直女の子キャラとしてはそんな好みじゃないんだけど、「より良いと より優れていると 思った相手を選ぶだけのことじゃん オスもメスも」のコマとか「いいぜ!じゃあアタシが勝ったら十三はもらう!」のコマとかはちょっと可愛いなって思う。これ頭上のツノがいらない説あるか……?
結局十三でなく妙にムキになってしまったノレンが決闘することに。種目はサーフィンで完全に相手の土俵だし、天馬の時と違ってノレンが勝たなきゃいけないしでめちゃくちゃピンチじゃんこれ。
マリンスポーツ対策ということで次回は海合宿!センターカラーで水着回!……なんだけど、正直キルアオの女の子にはそういうセクシーさはあんまり求めてないかな。

●夜桜さんちの大作戦 203話

太陽と、お注射ぶっ挿したい双子との追いかけっこ。
太陽が逃げた先々で兄弟たちと絡んでいくまあいつものコメディ回みたいな感じ。
七悪はちゃんと匿ってくれたけど(というかもずの相手で忙しかっただけ?)、その他のみんなはむしろ双子側だったね。年中組はともかく辛三が買収されてたのは意外だった。
まあ辛三が~ってよりは殺香が買収されてるから付き合ってるみたいな風に見えるけど。
買収されてぐるぐる目の殺香かわいい。
七悪辛三周りの前の章の後の話を少し描いてるのも地味にちゃんとしてるわ。
そして満を持しての凶一郎登場。ミニゲームの凶一郎探し、なんだかんだ結構熱中して探しちゃったな~。全部初見で見つけられててニッコリ。昔からこういうの好きなんよ。
結局注射は凶一郎に。因果応報だけどまあ凶一郎も元気になるにこしたことはないからね。罰ゲーム扱いされてるけど実はいいやつだからこの注射。
てか辛三が3日間気絶したって言ってたのに凶一郎速攻で復活してて笑った。
考えてみたら昔の辛三と今の凶一郎だと比ぶべくもないって感じなのかもしれんけど。
ラストにはいよいよ旦のもとに行くぜッ!という展開。
ただし双子はスタンプまだ集まってないのでお留守番……
とは言うものの、それだとここまでの双子の頑張りわい!って感じなので、大急ぎで残り2つ取得してギリギリ同行って展開になるんじゃないかな。

●逃げ上手の若君 134話

顕家軍、再び出陣。
…の前に、ボロボロの泰家の話。
どう見ても戦に参加できる状態じゃないし、平和になった後の世でも役割があるんだから前線を退かせるのは賢明な判断。こういうのが考えられるのも時行すごく当主っぽくなったなあって。
で、美濃国に待ち受ける次なる強敵。
土岐党随一の怪力無双と評される五郎坊殿…が全身全霊を振り絞って持ち上げた鉞……を軽々と片手で扱う長山頼元……のさらに十倍の重さの大太刀をビュンビュン振り回す土岐頼遠。膂力のインフレがとんでもない勢いでなされていく。
見ている部下たちの感覚も完全に麻痺しているようで、五郎坊は褒めるけどボス二人についてはスン…って感じ。五郎坊を「人の限界に挑む人」と評したあたりボス二人はもはや人間を超えた何かだとナチュラルに認識してるんだろうな。
巻末作者コメントでは「大谷選手に十日ぐらいHRが出ないと「一体どうしちゃったの?」って思うアレ」と例えられてた。めちゃくちゃ分かりやすい。
後半は再び泰家の話。母の覚海尼による叱咤と労い、時行による意志の継承……と、やらねばという気持ちを砕かれ、ずっと抱えていた死にたくないという気持ちを素直に吐き出した泰家。
顔に出ていた「やるぞ」が割れて本当の気持ちが浮かび上がってくるのこのキャラでしかできない表現で良い。
そして何より今週はラストの締め方が粋すぎるよな。
「北条泰家は歴史の隙間に消えていった」「文献は」「彼の最期を伝えていない」
ただ記録に残っていないことをここまでグッとくる表現に昇華できるかね!?
読者としても素直に「ようやった!お疲れ様!」って感じて涙すら出てくる。
仲間たちに抱かれながら戦いを終える泰家、陰から見守る顕家……最後のページ、全てが良すぎるな……

●カグラバチ 10話

チヒロvs双城。
よく分かってなかった「錦」、シンプルな玄力による身体バフっぽい。それだけに身体への負担も大きいと。
一段ギアが上がったスピード感の戦闘、「結」での動きの制限、互いに首を狙い合う剣戟とやっぱアクションつええ…!
ただそうしているうちに攫われてるシャル…!
ここで憎悪と天秤にかけてシャルの救出に走れるうちは主人公やれるなって感じ。
その間双城は到着した神奈備の手で足止め。
土遁の人は出番ありそうだけど他の人は微妙だな〜〜。
薊さんと柴さんは中でもやっぱ別格なんだね。
で、シャルを追いかけたチヒロ。
敵の車両に突っ込むと……シャルだと思っていたものはシャルから切除した脚……!!
え、えぐ……!ここまでやるのかこの作品……!
シャル、そもそも可哀想な生い立ちだったけどここにきて可哀想度が急激にハネ上がった。むごい……
ここまでの姿を見せられたら読者としても助けなきゃって気持ちにはなるな。でも人によっては許容値超えてるかも。
しれっとヒナオもやられてんのシビアすぎる。死んでは……いないよね……?
結局チヒロは妖刀も取り返せずシャルも連れ去られで苦い結果なんだけど、だから格が下がるかと言われるとそんなことはなくて、より深く復讐の炎を燃やしてる姿がカッコよくすらあるんだよな。双城も神奈備もカッコよかったし。いい感じに全キャラ印象づけたなって感じのバトルでした。

○アスミカケル 22話

二兎勝利!!
一狼兄貴、誰よりも真っ直ぐ二兎の勝利喜んでて愛しいわもう。超力強くガッツポーズしちゃってるもん。
勝った二兎、義時さんを「父ちゃん」と呼んでハグ……まあマジでもう一人の親父みたいなもんだよな義時さん。
そこからは試合後のエピローグ的な。
太賀の危機にタオル投げててくれてた檻野さん、足折られたのに聖人すぎる厄島さん、ちゃんと謝罪して反省する太賀……と、ヘイトコントロールの上手さがやっぱり光る。なんだかんだみんな良いキャラだな…って感じになってしまう。
チャンピオンベルトつけてみんなで記念写真……爽やかな締めくくりで満足感あるわ。
そして後半はフキダマリトーナメントを見ていた何者か……
おいいきなり國崎きたぞ!!!
ついにガッツリ出てきたか〜〜!!
世界を獲った総合格闘家として日本の総合格闘技を盛り上げるみたいな目的なのかな。國崎出てきたってことは物語がまた一段ギア上がって加速していきそう。
さらに國崎の娘、オコメちゃんも登場!父親に似てワイルドだ。めちゃくちゃ口悪いぞ。
十中八九大牙さんと因縁があるのってこの子だよな〜。
二兎と太賀を商品として見ている篠木さんと金成さん、悪者っぽく見えるんだけどここに國崎がいるお陰で「ほな大丈夫か…」ってなってるところある。
最後は再び二兎。
そんなカッコいい啖呵切ったら動画で使うに決まってるだろ……!!
意図せず着々と有名になってて笑うわ。

○ツーオンアイス 9話

隼馬の演技。
ガンガン成功して才能を見せつけるのかと思いきや初っ端から転倒。
その後も夏日さんとの意思疎通は失敗してるし違反行為の後方宙返りキメるしで結構アチャチャチャって感じ。
競技としては減点だけど後方宙返りのコマ割りページ跨いだ凝った表現かつわかりやすくて良いな。
その後もちくちくと小さくミスりつつ最後のジャンプ。
ペアお披露目時の「私たちを見て!!」を踏まえての「俺を見てくれ!!」で3回転半成功は文脈も乗っけててアツいね〜!
ただこの3回転半成功で視界が開けた結果、シングルの道にめちゃくちゃ光が差してるんだよな。
メタ的にはペアに行くと思うんだけど、結構マジに「え、シングル行っちゃうの!?」ってなる演出。行かないよね……!?
結果、目標としてた100点越えは無事達成したということで隼馬の努力が実を結んだカタルシスはありつつ、3回転半以外ではミスしまくりだったのでまだまだ伸び代もあるよな〜と思わせられる良い1話だったな。
隼馬のルート選択という縦軸も読者に意識させてたし、物語の構成上手いな。

○魔々勇々 11話

いきなりマママ。冒頭だけの登場だけどたまにはこうして出てきてくれると嬉しいね。
今回は食い逃げ勇者の話。
ミネルヴァ、エリシアの恋路は応援してくれるスタンスっぽいけどやり方が下世話すぎるの良いキャラだ。ある意味魔王らしい。
コルレオ、エリシアは都合よく食い逃げ勇者と爆速で遭遇。
食い逃げ勇者、全然話聞かんし自分の正義を一切疑わないタイプだし今のところ好きになれないな〜。
姫が目の前で生首にされるという壮絶な過去を思えば魔王への憎しみについては納得できるんだけどね。
てかシルエット的にコイツの世界の魔王ってエスカバだったりする?
でもまあ勇者と魔王がみんな仲良しこよしってよりも一人くらいこういう過激派がいた方が面白くなるかもしれんな。

○読切 今日の私は毛穴まで可愛い!!

ジャンプ・ショート・フロンティア作品。
作者は、2021年2月期JUMP新世界漫画賞『SMOG TIPS』、2023年2月のジャンプ+読切『ユーアンロック』の槻滋ヨウ先生。
割とシンプルな恋愛ものという感じで、尖ったところもなく"普通"な読切という印象。
…だったけど、15ページ読切の恋愛ものということを考えると、むしろ逆に「こういうのでいいんだよ」感とも言えるのかもしれない。
過去作も合わせて、生き生きとしたキャラとドラマを作れる作家さんだと感じた。
個人的には女性作家特有のギャグのノリを感じてそこはあまり好きではなかったので次回作ではその辺が気にならなくなってくれてるとうれしいところ。

○次号
週刊少年ジャンプ52号

表紙&巻頭カラー
新連載 グリーングリーングリーンズ
『ビーストチルドレン』の寺坂先生帰還!
ぶっちゃけ既に死臭がしてるけど今の紙面だと逆にありがたいかもしれない…

センターカラー
僕とロボコ
ボンドと円のデート回!最近のジャンプ、ラブコメブーム来とる?

キルアオ
「学校生活に"トライバー"」は苦しすぎるだろ!

アスミカケル
良かったカラーもらえた…!予告の内容的にもまだ終わらなそうだ。

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