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【#WJ11】週刊少年ジャンプ2024年11号感想【寿司いくら】

アンケ1:アスミカケル2:ツーオン3:超条先輩


ジャンプ歴20年Vtuber寿司いくらのジャンプ感想です。
毎週火・水曜22時からの配信でも感想を語ってますのでそちらもよろしければどうぞ!
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【#wj11】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ11号の感想を語り合おうぜ!前半戦!【沼駿先生帰還!超巡!超条先輩】

【#wj11】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ11号の感想を語り合おうぜ!後半戦!【アスミカケルも終わっちゃった……】


●超巡!超条先輩 1話

表紙
『左門くんはサモナー』の沼駿先生の帰還!ずっと待ってましたあああ
2023年21•22号掲載の同名タイトルのプロトタイプを経ての連載。
当時の感想で「このまま連載してくれても全然良い」って言ってたら本当に連載になってくれた。ありがたすぎる。
表紙は一発で警察で超能力っていうテーマが伝わり、持ち味の完成度高い綺麗な絵柄で目を引く仕上がり。いいね。
巻頭カラー
あらすじからの見開き扉絵。
扉絵はメイン2人のみのシンプルめなイラストだね。でもスカート抑えボンキュボンミニスカポリスヒロインがあまりにもえっちなので大満足です。
本編
新米警察官の一本木直と、超能力巡査長の超条巡によるポリスコメディ。
このメイン2人の設定は読切版からほぼ変更なし。超条先輩のコートの丈が短くなったくらいかな。
直ちゃんの真っ直ぐでお人好しなところ、超条先輩のひねくれてるけど本当はお人好しなところがしっかり発揮されて、読者にキャラと作品を覚えてもらう役割として満点の1話だったな。2人ともかわいいしかっこいいし変。
ギャグもテンポよくテンション高く、絵も綺麗で読みやすく、最近のジャンプ環境で重要さが増してきてる「新規参入のしやすさ」という点でも今後も強さを発揮しそう。
左門くんのときもそうだったけど小ネタが無数にぶちこまれてて拾い切れないレベルなのもイースターエッグ好きとしてはうれしいところ。
「何がまずい?言ってみろ」とか、ヨーヨーのガキがネス&リュカとか、トライピオとかその他にもちょこちょこ。
読切の時はメイントピックが 迷子の犬探し→装飾品目当てで攫おうとした窃盗団の撃退 だったのが今回はヤクザの撃退。連載版の方が撃退パートが派手で長めになってて、パワーをさらに上げつつ直ちゃんの掘り下げも丁寧にやろうという意図を感じる。正しい。
「ウィキペディアだけでも全然ルフィに感情移入できちまうタイプ」も伏線っぽくないところからの伏線回収で気持ち良い繋がり方だったな。
終わり方は読切とほぼ同じで、超能力による功績を押し付けられてのゴリラエンド。
この男女コンビの雰囲気とかドタバタコメディの温度感、完全に「沼駿先生帰ってきた〜!」って実感できるな。「前に食べたことのある懐かしい大好きなあの味」って感じ。
これから毎週これが味わえるの楽しみだ。

●SAKAMOTO DAYS 154話

南雲がスラーを刺したところから。
「ッ…ひどいことを……」
というセリフにも死なないことにも違和感。なんかでかい秘密があるなこれは。
坂本サイド。
「仲間を救いたいという気持ちは貴様らと同じだ!」
やっぱ愛嬌あるな鹿島。
「いくら楽とはいえ今日中に目覚めることはないでしょう」
フラグにしか聞こえんな……絶対どっかで起きるだろコレ。
そこに合流してくる神々廻と熊埜御&ハルマ。
熊埜御、ボロボロの楽見るなりバチ切れて、異常さすら感じる家族愛?見せてきた。怖い。
神々廻による提案。シンを借りる代わりに坂本を地下の特別収蔵庫に行かせる作戦。
……シン&神々廻というタッグでの戦い……!これは完全に予想外だったけどめっちゃワクワクする組み合わせだなあ。一生おもろいこの漫画。
「ちょ待って このレベルの任務は…?」「一度も……」「嘘やん」
でちょっとガッカリ?してからのラストで攻撃止めたシン見ての「!」は、やっぱコイツ出来るやつやん!って実感してそうでいいね。そもそもシン借りたのも第一印象でやるやんって思ったからだろうし。
シンがORDERクラスの隣でも足手纏いにならないレベルになってるのがなんかうれしいわ。

●呪術廻戦 250話

乙骨の領域の解説から。
「術式が刀にランダムに宿っているし乙骨にもどれがどれか分からない」は思ったより不便というか、無駄にコピればコピるほどハズレ率が上がるの、なんかカードゲームっぽいバランスに見える。
まあでもいうて一つは確実に選択して結界に付与できるからいいのか?今回は天使の「邪去侮の梯子」。
宿儺側は領域×反転△呪力総量△世界を断つ斬撃×となってるらしく、かなり弱体化してるのにそれでも3対1を捌いてるのはさすがの格の高さだ。
そこに投擲されてくる虎杖。
身体畳んで投げてもらいやすくしてるの、何も間違ってないんだけど絵面が面白いのでちょっと笑っちゃった。
虎杖の攻撃は魂に干渉する力があるらしく一撃一撃が結構なデバフになるっぽい。「良かったなぁ 役割が与えられて」とか余裕こいて煽ってる場合じゃなかったんちゃうかこれ。
さらに激しい戦闘。呪言からの「宇守羅彈」で吹っ飛ばし……たら遠距離から斬撃で反撃。いかんよ乙骨く〜ん!吹っ飛ばして余裕作らせたら。(何様?)
てか宇守羅彈のところコマ割りから不規則に割れてて空間叩き割ってる感じするな。
「このひと月何をした?」
「努力と根性」「ズルしました」「「あ」」
ちょっと和んだ。まあでも何かここまで強くなったカラクリがあるみたいね。
他の人の考察だと、三代(相撲の河童)の術式が「1000を超える取組の間結界の外では1分も経過していない」なので実質精神と時の部屋として使えるのではってのがあってあり得そ〜って思った。
これだと努力と根性でもありズルでもあるから2人の発言に矛盾が出ないしね。
それ以外でも「五条先生にやられた後遺症」ってのも気になるワード。
戦闘再開。
「既に条件(インク)は満たされている!!」といい、その後の「結界の中はどうなっているんだ!!」といい、未来予知は秤と戦った漫画家術師のシャルルの術式。
「今のは…予知?」って言われてるけど正直予知によって何がどうなったのかは分かりにくいな。
さらにその後は宿儺に有効打を入れるべく「アレ」を求める乙骨。
最後の最後に発揮される「アレ」とは……なんと宿儺の術式……!!
よくよく考えたら領域に持ち込んでる時点でコピーできない方がおかしいまであるんだけど完全にその発想は抜けてたわ。気持ち良い意外性。
実際宿儺も切れ込みがたくさん入ってダメージ自体はあるみたいだけど、いうて全然致命傷に至ってる感じは無いな。
てか乙骨、虎杖より先に宿儺の術式使ってて笑った。虎杖の身体にはいずれ宿儺の術式が刻まれるって言われてたのに乙骨がやるんかい!

●キルアオ 40話

新章開始。
副部長の山岡さんがキーパーソンになりそうで冒頭から賭け花札で印象付け。
で、次々現れる幻獣組。
天馬と部長の「どこかで見たことある立ち姿」は単行本3巻の表紙みたいだね。セルフパロかい!
チビ姫はほんのり前章のその後描写って感じ。
そして今回の本題風紀委員……東雲さんと幻獣組の十文字獅童!
天馬(ペガサス)、乙姫(人魚)と来て獅童(獅子)って幻獣じゃなくね?と思って調べたところ、獅子という言葉は中国ではライオンだけじゃなくライオンを元に作られた幻獣を指すこともあるらしい。へー。麒麟みたいなもんか。
獅童、いきなり十三を疑ってきてるんけだけど読者視点十三は本当に元殺し屋だったことを知っているのでちゃんと勘が当たってることがわかるんだよな。能力の確かさが伝わる。
「獅童が十三のことを探るから正体がバレないようにする」というのが新章の趣旨みたいね。山岡さんはどう絡んでくるのかな。
さらに最後には「(獅童には)警察官と同じ権限が与えられてる」とかいうトンデモ情報が。今までの幻獣組と違って切り抜けられなかったらマジで"終わり“やん……!
てか元々コナンと設定似てるって言われてたけどこういう話になったら余計それっぽいな。コナンと黒の組織の関係性で(社会通念的な)正義側と悪側を反転させたみたいな構造。

●読切 人と龍

ヒロアカ休載の代原。
作者は2022年8号『にゃにゃころびにゃお吉』の波風凪先生。
前作はポップめな絵柄の作品だったのに対し今回はリアルめで硬派な雰囲気。
本作は疫病から世界を救うべく龍の逆鱗を探す男のお話。
龍とのやりとりで読みやすさを出しつつ、度重なる苦難にも負けない男の信念の強さやカッコよさを描けてて良かった。
ただ、最後を龍が美少女化して一緒に暮らすことになるというオチにしたことで一気に陳腐化してテーマがブレてしまったのが個人的には大失点でもったいなかった。
竜頭蛇尾というか画竜点睛を欠くというか。

○アオのハコ 136話

センターカラー! 
とにかく扉絵がかわいすぎる。
バレンタインテーマのスイーツ作り千夏先輩なんだけど、謎メイド服と舌ペロと、何より片側だけ半目なのがよすぎ。最近気づいたけど片側だけ半目の表情めちゃくちゃ好きだわわたし。
あとピンクのギンガムチェックなページデザインもかわいい。
本編
菖蒲&メガネくんから。
新キャラの名前は金石咲季ちゃん。めっちゃかわいい。
お隣さんって言ってるしやっぱメガネがBSSの脳破壊された子か。
菖蒲ちゃん曰く「私に嫉妬している!」らしいし、彼氏いたってのはメガネの勘違い説あるか?
その後はあかり&千夏先輩。
千夏先輩敗北号泣のくだり、前回のアレでスパッと終わりなんだ……なんも解決してなかったけど……
お次は男子バド。
大喜だけじゃなく晴人も針生先輩もかける思いがあるわけで思ったより盛り上がりそう?
大喜の声出しに呼応して、雛ちゃんはじめ体育館中の他の部活の子も応援してくれるの、「ハコ」ならではのあったかさでいいね。
最後は猪俣家。応援来てくれる!ええやんええやん……って思ってたら突然ぶっ込まれる
「好きだよ」
つ、強ェ………
平然とこんなんやってくるの王者の風格だろ……

○ウィッチウォッチ 143話

大晦日回!……と見せかけて乙木家がみんな酔っ払っちゃう回。
「エビエビエビバディ」謎だけどかわいい。
で、本題の「アルコホリックスピリッツ」。
「お茶とかジュース飲むだけで気持ちが酔っぱらう魔法」……ホンワカキャップ(ドラえもん)だこれ!!
各々の酔っ払い方を見せるギャグだけで最後まで回し切ったね。
モイちゃんもケイゴもなんかこうなるの分かるわ……
モモチの二の腕ふっといし曲線の描き方に圧倒的な"癖“を感じた。
バンの目もヤバかったけど、表情見えない分どういう気持ちでやってんのか全くわからんカンちゃんもなんか怖いよ!
珍しく伏線回収とかうまいこと言うとかじゃないオチだけどたまにはこういう普通のもね。

○あかね噺 97話

いよいよあかねの高座。
今回のあかね、入場の瞬間から(あれ?いつもと違うぞ?)って感じだったんだよね。具体的には表情が柔らかい。
いつもは真剣にキリッとしてる印象なんだけど、今回は微笑みを湛えていて楽しげな雰囲気。
今までの高座でも表情豊かではあったんだけどそれはあくまで高座における演技の一環という印象だったというか。それが今回はちゃんとあかねの人柄から滲み出る表情に見えた。その違いを作画で表現できてるの冷静にすごいな。『狸賽』の絵と210Pの笑顔好き。
ラスト付近ではあかねの友人たちとのエピソード。
「フツーでいいんじゃない?」
「カッコよくなんかない そんな朱音だから友達になったんだぞ!!」
なるほどこれを受けて今回素のあかねの良さがバリバリ出る高座になったんだ。ちょう朝師匠の"江戸弁禁止“もこれが狙いだったんだろうな。
見事に"化けた“ねえ(これ来週あたり本編で言ってそう)。

○アンデッドアンラック 194話

センターカラー!
うおカッコいい!
ビーストさん怖カッコよくて敵として良いデザインだよなー。映える。
否定者たちも全員キリッとしてていいねえ。
でもこれ絶対初見の人主人公トップだと勘違いするよなって思って笑った。
本編
引き続きvsUMAビースト。
この速度のビーストの拳モロに顔面に受けてまだピンピンしてる風子かなり人間やめてるな。
「誰を出す?」のところ、月をバックに跳ぶビーストの構図かっけえ。
誰が課題に参加するかの話。
「円卓にいなくても口頭でP(ポイント)の譲渡は可能」。
そうなの!??
じゃあポイントさえ与えれば円卓外の否定者を円卓にねじ込むことができて、入れ替わりのために殺す必要もないってことやんね。前ループボイドジーナ………
トップ一心のもとに降り立つビースト。無数の動物たちが襲いかかってくるの、正しくビーストを司ってるな。ヒト、魚介、虫以外の動物って考えたら実質手数無限じゃん。めちゃくちゃ強いなそれ。範囲攻撃無かったらラチがあかないんじゃない?
みんなを抱えて不停止で逃げるトップ。「お前らの 敵だ」のコマ、ジュリアだけ風でブサ顔になってて笑う。
そしてビースト本体も銃撃を歯で止めるのケレン味あっていいね。シンプルにフィジカルも鬼強くて格高い。
ビースト、口ぶり的に「獣」そのものも司ってるけど理としては「弱肉強食」も司ってる感じなのかな。
逃げた先、再び戦場へ戻ろうとする春歌。鼓膜破れてたかと思ったけど普通に会話できてるなこれ?
啖呵切って獣たちに一切怯まずズンズン進んでいくの男らしさ溢れててカッコいい。武士!!って感じの無骨なカッコよさだね。
それを見たトップは……?
……終盤は再び風子とビースト。
「アンビーストなんてのがいりゃよかったなぁ」
「いないでしょそんな奴」
「確認されるUMAの数に対して否定者の数が少なすぎる」
「UMAムーブと不動の様なセットは稀だ」
そうなの!??
散々考察で言われてたよね。理とその器って言うからにはUMAに対応する否定者がいるのではみたいな。いないやつもザラにいる、で確定だ。
いるやつといないやつにはどんな差があるんだろう……ってかやっぱり「器」の意味が気になる。
そして風子のコール!!
大蛇に化け風子に襲いかかってくるビースト……に華麗にかかと落としを決めるトップ……!!
「不停止!!トップ=B=スパークス!!」
名前読み上げるのめっちゃカッコいいしアツいな。
全然勝てる気してないし乗り気じゃなかったのに風子春歌に振り回されて助けに来させられてるトップよ。やっぱ根は人を助けてしまう善人なんよな。
てかこんなギュンギュン回転したら背負ってる一心ジュリア酔いまくるんちゃうか。
バトルも盛り上がりつつ円卓や否定者の新事実も明らかになってかなり満足度の高い回でした。カラーにちゃんと強い回持ってくるねえ!

○逃げ上手の若君 144話

vs土岐頼遠。
分厚い鉄の鎧を打ち破る破壊力をいかにして出すかが課題。
土岐の部下の異常さを描きつつ桃井の話も。
桃井、ようやく亜也子の年齢の真実について知ったようで大ショック……!!
分かりやすく凹んでorzになってるの、感情豊かで楽しいキャラだな。
なんか昔の日本って十代でも全然嫁に貰ってOKみたいな印象あるんだけど、この時代でも十歳はさすがにアウトなんだろうか(配信で聞いたところ嫁にもらうのはありえなくはないけど欲情までいくとちょっと…みたいな感じらしい)。
中盤は再びvs土岐頼遠。
「美濃骨霰」、上半身と下半身が引きちぎれるところモロに描写されててグロさをさらに更新してきたな……さすがにちょっとウッってなるわ。
逃げようの無い範囲攻撃で窮地に陥る時行……!
と、ここで突如鳴り響く雅楽!
派手な仕掛けでニョキニョキ伸びて、北畠顕家参上!!紅白の小林幸子???
絶体絶命のピンチに駆けつけて助ける……というのはついこのあいだ顕家ピンチの際に時行たちが駆けつけたのと綺麗に真逆の構図。
顕家と部下たちが互いに互いを……という関係性を強調するための意図的なリフレインって感じがするな。
最後、顕家が土岐頼遠のことを「天晴な武士」と賞賛してるの器の大きさ感じて格高い。
この後は時行たちの妨害で人間爆弾防ぎつつ顕家の狙撃で削り勝つ形になるのかな?顕家の課題の「人間爆弾対策」と逃若党の課題「破壊力不足」を補い合う形。
「お祭りのように楽しい世に」のところで徳寿丸の「?」も雅になってるの笑った。

●カグラバチ 20話

チヒロと伯理との会話から。
「手伝ってほしいこと」の説明で伯理の生い立ちガッツリ掘り下げ。
伯理、漣家でありながら落ちこぼれで熱い正義漢……とすごくジャンプ主人公っぽいキャラだ。
「じゃあ目的もはちゃめちゃに一致してるじゃねえか!!」とかテンション高くて楽しいキャラなのも良いね。
対するチヒロ。
「妖刀のせいで……もし 罪のない人が犠牲になれば ……俺はもう耐えられない…」
双城トラウマになってんじゃん。そこまで思い詰めていたとは……
柴さんからの電話を挟み後半。
エレベーターが開いた先に現れたのは……香刈緋雪さん!!
ぶち抜き立ち絵、あまりにもスタイルが良すぎる。脚なっげ……!まつ毛バシバシでツラも良いし、力を纏った右腕も異質さが目立ってカッケェ〜!地面から浮き上がってくる骨が腕に纏わりついていくの映像的表現で最高にイカしてる。
"餓者の炎骨“という単語からしてがしゃどくろの力を使ってるのかな。「陸郎(りくお)」って呼んでるのがそれか?妖術妖刀に加え妖怪も出てくるとなるとかなり世界広がったな……!
力士の妖術によって勝負がつくまで脱出不可能に。セックスするまで出られない部屋?逃げもあらかじめ封じられてると。
力士、なぜか受付カウンターの奥側にいるのちょっとジワるな。
対話を試みるチヒロに対し問答無用で攻撃をしかけてくる緋雪さん。「一度だけ警告」って言ってたもんなあ。
「猩」で吸収し切れない火力なのさすがに格高い。
てか緋雪さん「そっそクレ雲!!」とか「折ったン!?」とか「おい!!ホラ吹いたか!?テメェ!!」とか、もしかしてこの人こんなクールそうなツラしといてアホちゃんなのか……?なんかかわいく見えてきたな。
再び戦闘。個人が妖刀を振るうと……という話、チヒロは六平国重の息子やねん、許したってや…!という気持ちになるけど、カザネの話を出されるとなんも言い返せないな……緋雪さんの言ってることの方が客観的に正しいような気さえしてくる。
実際チヒロもそう感じているようで戦いにも迷いが。
そこに割って入ったのが伯理!!
「俺は お前に 救われたんだ」
うお〜〜伯理マジで良いキャラ!!
ここで割って入れる根性もすごいし、二度もチヒロに救われた他ならぬコイツだからこそ響く言動だよな。
伯理の存在がチヒロが妖刀を握ることで救われる人だっているんだという何よりの証明。
少年漫画らしいアツさが出てきたな……!

●魔々勇々 21話

センターカラー!
アニメっぽい塗りで楽しそうで目を引く扉絵。
モニカ、全体的にこんなに白いんだってなった。
あとエリシアもこんなピンクピンクしてるんだ。いつも淡い金髪でイメージして読んでたから新鮮。
本編
扉絵の通りお化け屋敷。
エリシアは予想通り「ヨユーです!!」→「ひィィいィィッ」の即落ち2コマでニッコリ。
対してモニカはというと「タダの子供騙しなのよ」でアレ?意外と冷静?と思いきやへっぴり腰でコルレオにしがみつくという言行不一致。それぞれタイプの違う怖がり方で飽きないね。
小噺の後は無数の手形のホラー演出。口では強がってるけど椅子の下に収まってるモニカかわいい。
……ここでエリシア失踪&サディコからのメッセージ……!
サディコ、なんか思ってたよりノリが軽い……というかめちゃめちゃおじさん構文だな。ホラーテイストにミスマッチすぎてシリアスなシーンなのにちょっと笑っちゃう。
エリシア救出の前にモニカの世界の話。
「魔王が毎代10歳となる頃生贄へ捧げる事を条件に休戦を申し出た」
モニカ、想像してたよりもとんでもない境遇だった……
そのままだったらあと2年でなすすべなく生贄にされてたってことか……そんな絶望の人生だったら突如現れたグリシャにコロッと騙されてもおかしくないわなあ。思わず縋りついてしまうというか。
その後コルレオはポルターガイストの中を一気に駆け抜けてサディコのもとに到達。「良いアトラクションだったよ」ってオシャレでカッコいい煽りだね。
サディコがコルレオに持ち出してきたのは「モニカを殺したらエリシアは開放するしグリシャの降霊計画を阻止する方法も教える」という提案。
これを聞いて諦めの表情をしてしまうモニカ、これまでどれだけ希望のない人生を送ってきたのだろうか……。
だからこそここで即答で断るコルレオが見ていて気持ちいいね。それだけでかなりモニカは救われたんじゃないか。
取引の拒否に留まらずさらに観覧車の件の糾弾まで。言ってほしいことをバシッと言ってくれるカッコよさ、コルレオすっかり勇者だ。
そして最後には満を持してサディコ登場!
なッ……めちゃくちゃかわいい……!!
ぐるぐる目で巨乳で腋にホクロとはえっちすぎる。
60過ぎてるとか「スケベしようや!」とかから完全にエロジジイを想像してたから面食らったわ。
こうなってくるとスケベしようやはこっちのセリフなんだが???
まあサディコは美少女ボディに憑依してるエロジジイの可能性も相当高いけど。
ともあれ性癖刺しにくるかわいい女の子をドカドカ追加してくるの、自分の強みを理解している。いいぞいいぞ。
あとなんかしれっとエリシアがバニーガールの格好になってるのはサディコの趣味?

●鵺の陰陽師 37話

学郎の決意と"淤刀(おとう)“の説明から。
淤刀……「レベル3の剥き出しの弱点」……
ほぼちんちんだと思っていいですか?
それはともかくレベル3の討伐はここからが本番らしい。
四衲との戦闘。腕の切断面に飛び散った石を……痛そう。こういうセコい小技を使ってくる知能があるのも嫌〜なところなんだよな。
そこで学郎参戦!!
「木に落ちる影が 無くなっている」
の演出、(くるぞ……!)の演出としてすごくカッコよくキマってて良いよね。
そこから突如出現して攻撃。烏天狗優秀。先週沈黙してたのは単純に出番がなかったかららしい。
そこからレベル3は移動。「影を吸って打ち出す」に気づいて開けた場所に向かってるのしっかり賢くて厄介だな〜。
影が無くなるの、多分読者が思ってるより作中キャラからすると気付きやすいと思うのでそこは難点なのかも。手の内がバレやすい。
学郎から烏天狗を渡された四衲は気配消えてるならそのまま殺す!と突っ込んでったところを返り討ちに。もがれた腕のせいで気配消しが効きにくかったと。逆に意表を突かれる結果になったな。
影の無い開けた場所、四衲と烏天狗は拘束……影バフ無しの素の学郎単体でレベル3と戦わなきゃいけない。これはかなり厳しい……!
なんとか凌いでいるところで四衲によるサポート。木を倒して影を作ってくれて、この影を吸収できるか否か……
期せずして今週最初の方に学郎が言ってた「四衲は後ろからサポートしてくれ!ここは俺が前に出る!」の通りになったな。
最後は無理矢理影まで到達→今度こそ烏天狗による気配消しで「いけるか……!?」なヒキ。
ただ「待てガー助!」だったり、学郎の腹部からの出血だったり色々と不穏な空気が出てて失敗しそう感強いんだよな。でも次回センターカラーだし決着つくのかな……うーん全く読めない……
失敗して大ピンチ!のところに鶤狩兵一現着!!もかなりありそう。
──今週は「"影“をめぐる攻防」を中心に戦闘が描かれていたんだけど、敵が何を妨害してきて、主人公たちが何を狙っているかが分かりやすくなる良い能力だなあと改めて実感。
白黒での表現もしやすく漫画媒体においてビジュアルとしても映える。影をどうこうする能力ってのは能力バトルではよく聞くけど、吸い込んで打ち出す(ので辺りは明るくなる)ってのは意外と聞いたことないし、うまいこと考えたな〜。

●夜桜さんちの大作戦 213話

半分開花したひふみ。
二と凶一郎のもとに現れたのはひふみでも二刃でもなく一(かず)。
持ってるのは炎の剣?旦の子供達はみんな炎統一なのかな。
頭に岩のお面つけてステルスできてる気になってるの、天然さと兄弟愛を同時に描写してて無駄がない。
そこにさらに合流するはひふみ。
二はひふみ殺す気なかったから良かったけど一は二と違って殺せるからいきなり狙い撃ちしてきていかん危ない危ない。
二刃も凶一郎もみすみす殺らせるわけないので阻止されるのは仕方ないんだけど、その後の
「双子は殺す」
これは完全に失言だったな〜。
あるふぁを狙う悪意に反応して完全開花するひふみ……!!
ひふみが狙われてるだけだったらここまではならなかっただろうに、一さんがわざわざ「次は夜桜あるふぁだ」とか言っちゃうから……!!
それにしてももう完全開花が来るとは予想外だったな。もう少し寝かせると思ってた。
髪の先が大きな火球のようになっていて得体が知れないんだけど……なんか旦の子供たちの能力とちょっと似てない?
旦がわざわざ消そうとしてきたというのも意味深に見えてきてすごく不穏だ。

●グリーングリーングリーンズ 10話

弟との距離を縮めたいオリバー。
ポケカで頭抱えるあたりほんとゴルフ以外はからっきしなんだなあ。弱点が見えて親しみやすくなった感じある。
で、早々にオリバーの弟、ジョアン参戦。
ネガティブで生意気で(く、クソガキ……!)ってなるんだけど、そう思わされてる時点でかなりオリバーのことを応援してる自分に気づく。手のひらの上だ。
あと取り付く島のない生意気さはなんやかんや兄弟っぽさあるね。
後半、珀とジョアンの対話。
「ボクの運動会は誰も来ませんでした」
一気に悲哀が伝わる。寂しさと嫉妬と劣等感と……そら多少オリバーへの当たりが強くなっても仕方ないかもなあ。
そこに寄り添ってあげられるのは珀という主人公ならではの良さ。周りと比べて何もない自分を嫌悪する描写は繰り返されてきていたわけで説得力がある。
さらにそこからあえて意地悪を言って本音を引き出したのもめちゃくちゃ良かったね。ジョアンも色々思うところはあるけど、同時にゴルフやってるオリバーをかっこいいとも思ってる。こういう矛盾を抱えてるところに「ただのキャラ」から抜きん出る「人間らしさ」をしっかり感じられた。
そんなジョアンとオリバーを慮って自然に気を回せる珀、めっちゃカッコいいわ。号泣するオリバーも素直にジーンときた。
ラストはそんなオリバーから感謝を告げられる珀。「勝手にやったことよ」とか言ってカッコつけてるかと思いきや
「礼をしなきゃな パターかコンペ参加か」「いいのに」「そう言うな」
「両方」「遠慮しろよ」
このオチもめっちゃ好き。
珀のナチュラルマイルドクズな部分と、オリバーと少し仲良くなった感じが現れてるこの2人ならではのやりとりがすごく良い。
あと珀が昔の自分の画像を消してるのが、オリバージョアンとのやりとりを経て珀自身も一歩精神的に踏み出した感じがして良かった。悩みを解決してあげただけで終わりではなく本人にも得るものがあったっていう。
今までのグググの中で一番好きな回だったかも。

○僕とロボコ 172話

またロボコのパクリ漫画回……?(最近やったばっかでは)と思ってたら本質はクリスタによるデジタル作画の話。
『百足のネバーフット』、「原作 平ロボコ 作画 平ロボコ」で笑った。一人で描いてる時はあんま分けて書かないよそこ。
今回は漫画の内容自体は実はどうでもいいので「設定はシンプルにパクりましたよね」とか「もうエマとレイって言っちゃうんだ」とかいつもより一歩踏み込んだ開き直りが見られて笑っちゃった。
クリスタの便利さを紹介するかと思いきやガンガン失敗していくのも「案件だったらこうはなってないんだろうな」みたいな変な面白さを感じてしまった。なんて悪い読み方なんだ。
最後の最後に「ちなみに今週はフルデジタルで作画してみました」ってのが明かされたけど、1ページ目の時点で(今週の作画なんか線太くね?)って違和感覚えてたので意外とわかるもんだなあと。
でも連載中にいきなり作画体制変更して1話作ってみるのすごいな宮崎先生。チャレンジ精神というか胆力というか。

○累々戦記 9話

冒頭弥宵。
マヨイガによるシールド展開ができるようになったと(そもそもマヨイガって何なのかもよく分かってないんだけど)。やっぱ絵面はかなりかっこいい……のにいかんせんこのキャラに興味が持てないからあんまり刺さらないな。
「規律に反したもの 全てから人々を護る」
なんでそんなにそうしたいんだろうっていう前提がわからん。キャラが立ってなさすぎる。
後半では凪斗と戸神!
上下に重なって足技と二丁拳銃で一掃!いいねえ……!
こっちはキャラ立ってて興味持てるから絵面のカッコよさがダイレクトに響くんだよな。今からでもこっちのコンビ主人公にしないか……?
最後の方では両チームが合流。
「こっちのシスコンは凪斗だよ!!」
シスコン……?妹がいるって話は出てたけどシスコンっぽい挙動は一切出てきてなくない?
なんかこういうピンと来ない話が多いというか、「作者の中では当たり前になってるんだろうけどそれ読者に伝わってないっすよ」ってのが多い作品だな……

○ツーオンアイス 19話

五輪の男子シングル、冨士原ロランの演技。
曲目の"I Write Sins Not Tragedies"は直訳すると「悲劇ではなく罪を記す」。
いきなり失敗して混乱し、そこから呑まれて取り返せず終わってしまうという展開に。競技者にかかるプレッシャー、本番の恐ろしさは見てるこっちまで胸がキュッてなる感じがする。
涙目で折れかけていたところからファンの拍手で奮起し、最後だけでも良いところ見せたのは、よく頑張った……!ってこっちも拍手したくなった。
「それを悲劇と呼ぶのはあまりに勝手だろう」曲名とひっかけた言い回し。
通路でロランを慰める空天雪。この抱擁の真意が全く読めないな。真実のようにも偽りのようにも思える。でも自分と近い景色を見ている人にはちゃんと向き合いそうな気もするので心からの慰めっぽいか。
そして次回はその空天雪の演技。ラスボスの強さにどれだけ説得力を上乗せさせられるかという重要な話だな。
……てかここで同期組で唯一のセンターカラーなしか……しんどいな……

○アスミカケル 32話(最終話)

一狼視点での回想。
獏じいちゃん、やべー人だとは思ってたけど想像以上だった。日常的に命狙われては返り討ちにして骨ヘシ折ってるの、本当に現代日本か……?
「俺も丸くなったものだ…」
この言い方は何人かは殺ってんな間違いなく……
でも目の前で鮮烈な強さを見て憧れてしまった一狼の気持ちもなんかわかる気がする。
強くてカッコよくて大好きなジジ……だからこそ黒帯のくだりでボケたのを確信した時の絶望の深さよ。現実から逃げてしまうのもわかるわ。5黒帯!
獏からパズルのピースが抜けて霧散していく描写キツいな……
それで荒れてた一狼をMMAに導いたのがチヒロだったと。アンデラのボイドがボクシング始めた流れとほぼ同じや。
回想明け。
風呂で水分を抜いて減量に励む一狼。
フラフラになりながら、そうまでして臨む「タイトルマッチより大事な試合」とはもちろん──
そこから再び回想で語られる経緯。
「もし僕が優勝したら 僕の我儘聞いてもらっていいですか」
──「青コーナー J未来杯優勝者── 明日見──二兎─!!」
そういうことだよね!!ついに実現したこのマッチ。
一狼もリングネームのKAZ-LOWではなく「明日見一狼」としての戦い。
家族が、獏じいちゃんが見守る中で……最後は見開き、1話冒頭のフレーズ「戦わずにはいられない」で兄弟対決開始で〆!!
どちらもお互いに対して並々ならぬ想いがあるだろうけど、見開きでは二人とも純粋に戦いを楽しむような笑顔を浮かべているのもすごく爽やかで良い終わり方だった。
そもそも最終話を一狼の視点で描くのが良かったね。二兎が駆け上がってくるのをどんな気持ちで待っていたのかっていう。明日見一狼、やっぱりめちゃくちゃ良いキャラだ。

作品全体の振り返り
ここ最近の展開や作者のコメントかららなんとなく予想はできていたけどやっぱり終わってしまったか……!!
暗号学園とWでアンケ固定枠にしていたのに同時に両方終わってしまったのはあまりにも悲しい。
アスミカケルという作品の話をすると、まず前提としてはめちゃくちゃ面白かったです。
川田先生の持ち味である人体および格闘描写の上手さが存分に発揮される試合では毎回舌を巻いていたし、獏をめぐる二兎と一狼のドラマ部分も視点の違いで見える風景が全く違ってくるのが面白かった。
最初スゲー最悪な奴として出てきた一狼がみるみるうちにヤンチャだけど弟想いの不器用な兄貴という愛せるキャラになっていったのとかも魔法を見てるような気持ちだった。
じゃあなんで打ち切られてしまったかというと、(先週の暗号学園最終回でもほぼ同じ話をしたけど)やっぱり「とっつきにくさ」だったのかなあと。
「MMA」って言ってピンと来る人は現状あまり多くないだろうし、主人公の設定や性格が地味、そして試合におけるフィニッシュの極め技も地味──なので新規読者を引き込みづらいという。
そこに関しては火ノ丸相撲は「相撲」はみんななんとなく知ってるし、小さいながらも暑苦しい真っ直ぐな主人公、試合のフィニッシュは派手な演出も出る豪快な投げ技ということで全体的に見栄えがかなり良くなってたんだよな(それでも単行本売り上げは芳しくなかったようなので火ノ丸がギリギリのラインだったのかもしれない)。
ただこの地味さ堅実さリアルさがこの作品の良いところとも言えるので難しいね漫画って……
あとフキダマリ編が敵の魅力に欠けてたのも大きかったかもな。新たな対戦相手にあんまりワクワクがなかった気がする。
……もっと二兎たちの戦いを見ていたかったので本当に残念……。単行本描きおろしに期待したいところ。
作者コメントを見る限り川田先生かなり凹んでらっしゃるように見えるんだけど、これで筆を折ったりせずいずれまた次回作を描いてほしいな。本当に川田先生の漫画が大好きなので……
何はともあれ、川田先生お疲れ様でした……!!

◇次号
週刊少年ジャンプ12号

表紙&巻頭カラー
新連載 Dear Anemone
2021年9号『BLACK MILK』の松井先生。どういう話なのか予告だけじゃあんま想像つかないな。

センターカラー
あかね噺
ひとつ次元の上がったあかねの高座!狸賽も区切りがつきそうで楽しみ。

鵺の陰陽師
対レベル3決着か……?
てかカラー多すぎない??大丈夫???

超巡!超条先輩
2話CC。早く読みたい。

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