コーチングを受けてみて思ったこと

今年の6月くらいからコーチングのサービスを利用しています。
受けてみて、「なんとなくこうゆうものなのかな」というのが分かってきたので、まとめてみました。

受けてみようと思ったきっかけ

コーチングのサービスを受けてみようと思ったのは、メンタルが弱っていたからです。病んでいたというよりは、毎年、定期的にメンタルが弱る時季がありまして、これをなんとかしたいと思ったのが理由でした。

別な記事で書こうと思いますが、10年ほど前から5年日記をやっています。ここ数年の日記を見返すと、私は毎年夏の前後に気持ち年沈んでいるようでした。

気持ちが沈む理由は「いまやっていることが自分を効率的に成長させているのか」「このまま勉強を続けて果たしてどこに辿り着けるのか」と、漠然とした不安を感じるからです。

成長しているか不安を感じて勉強し、勉強してはどこにたどり着くのかを不安に感じ、ということを繰り返していました。

このブレブレな自分を叱咤激励し、時に優しく励ましてくれる(都合のいい?)相手が欲しくてコーチングのサービスに申し込みました。

申し込み後、性格診断があって、性格診断の結果や事前アンケートの結果を踏まえてコーチをマッチングしてもらいます。事前にコーチのプロフィールを見せてもらい、違和感なければ体験に進みます。

体験は通常の半額で、1回の飲み会代くらい。体験といってもその後の本番と大きな差はなく、飲み会よりもずっと気持ちが明るくなるので、体験自体すごくありがたいサービスでした。

こころの声を聞く

いざ、コーチチングを受け始めてみて意外だったのは、結構行き当たりばったりで話が進んでいくこと。

イメージしていたのは、目指す姿を定義して、現状とのギャップとそれを埋める方策を整理して、あとは毎月成果確認しながらひたすら実行していく、みたいな内容でした。

実際、「10年後どうなっていたいですか?」「現状の満足度は?」「満足度を上げるためにどんなことができると思いますか?」といった質問はありましたが、それよりも、「いまどんな風に感じるか?」「そのときどんな風に感じたか?」「そうなったときどう感じるか?」など、その時々の気持ちを聞かれるような質問が多いです。

すごいなと思ったのは、その時の気持ちを聞かれることで、今までの経験がさらに分解され、それまで気づかなかった新しい発見があったことです。

たとえば、先程の“毎年夏前に成長しているか不安を感じて勉強し、勉強してはどこにたどり着くのかを不安に感じる”といった私の経験について。
コーチを受ける前の私の認識はこんな感じでした。

<コーチを受ける前の認識>
(4月)
社内のプレゼン大会がうまくいかなかったことをきっかけに、仕事のやり方や持ってるスキルに対する需要に不安を覚える。
(5月)
SNSについて勉強し直し、SNSマネージャーの資格をとるも、資格を活用してすぐに結果を出せるのか不安を覚える。

コーチを受けた後は下記のように認識が変わりました。

<コーチを受けた後の認識>
(4月)
社内プレゼン大会に挑戦。(気持ち:事前準備と発表にワクワクした。)
残念な結果。(気持ち:焦りと何か新しいことをしたいという気持ち。)
SNSマーケの勉強準備(気持ち:他者の発表内容を振り返ると社内のニーズにSNSがあると分かった。SNSは今まで携わっていたので、勉強して磨けば返り咲くチャンスにつながるかもしれないとワクワクした。)
(5月)
SNSマーケの勉強開始(気持ち:やっぱり勉強するのは楽しい。)
SNSマーケの試験合格(気持ち:どやぁ。)
SNSマーケの試験合格後(気持ち:合格したものの、これをどう今後に役立てていこうかと不安。)

気持ちを確認することを通して、経験に対する認識が変わった結果、私の毎年夏前後に落ち込む経験は、自分の成長とワクワクするタイミングにつながっていて、決して悪いものではないことが分かりました。(むしろ、そもそもそんなに落ち込んでいなくて、ワクワクしてる方が多いくらいだった。というのも驚きでした。)

挑戦するから壁にぶつかる。
壁にぶつかるから勉強する。
勉強するから世界を広げたくなる。
と、我ながら悪くないサイクルを回せているのでは?とちょっと嬉しくなる発見でした。

現状を言葉にする

そんなこころの声を聞くセッションは、コーチングのはじめの1回目とかでのことだったと思います。その次にやったセッションは、現状を言葉にするというものでした。

特に難しいことではなく、「この1ヶ月何してましたか?」という質問に答えるだけのもの。

でも、これを言葉にして他者に聞いてもらえることは有意義でした。

というのも、「休みに動画見ちゃったんですよね。」とか、「新しくNPOで活動始めたんです。」とか、自分がサボるときとがんばろうとしたときの話に、「そのときどんなふうに思ったんですか?」とか「そのときどんな状況だったんですか?」といった質問をもらえたことで、自分がサボるきっかけやがんばろうとするきっかけを言語化できたのです。

私の場合、サボるスイッチはスマホを見ること。頑張ろうとするスイッチは読書でした。

残念ながらスマホを見ることはなかなかやめられないでいるのですが、その後、読書量は増やすことができました。結果、去年よりはいい夏が過ごせたのではないかなと思ってます。

目の前のやることをはっきりさせる

ところで、セッションは月に3〜4週間に1度のペースで行うのですが、終了時、次にお会いするまでの宿題をもらいます。

ゆるく、コーチングをとおしてなりたい姿をコーチとすり合わせているのですが、その回ごとにセッションのテーマを決めて話を聞いてもらい、話の内容を踏まえた宿題を出してもらえるのです。

例えば、サボるタイミングと頑張るタイミングの話をしたときの宿題は、“頑張る気持ちになる書籍の表紙を本棚の見えるところにおいて1ヶ月過ごしてみる”でした。無理なく取り組めるとても簡単な宿題です。

直近のセッションでは、「自分が売れるスキルを整理したい」というテーマで話をしましたが、思考の癖を指摘してもらい、何かを勉強したからこのスキルを使うべきだというようなべき論でなく、“何にワクワクするかを洗い出す”ところから始めることを目の前のやることに設定しています。

きっと去年であれば、夏に勉強したことや挑戦したことを振り返って、漠然とどこに向かうか分からずに不安になっていたと思いますが、おかげで今年はそれがまだありません。

今後のこと

こうして書いてみるといいコトが多く、まわしものみたいになってしまいました.....。あくまで私個人の体験です.....。(もちろん頼まれて書いているとかではありません。)

思っていること、やろうと思っていることを言葉にして誰かに聞いてもらえるだけで、前に進む原動力になるんだというのが、コーチングを受けてみた一番の感想でしょうか。

いままでは、“勉強する→挑戦する→勉強する...”を繰り返していましたが、これからは“勉強する→挑戦する→言葉にして気持ちと方向性を確かめる→勉強する”といった具合に、ブレずに安心して走っていけそうだと思っています。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。


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