言葉はその人
その人から発せられる言葉っていうのは、
その人自身を現していると思う。
「ありがとう」や「おかげさま」が出てくる人もいれば、口を開けば他人の噂話や陰口が出てくる人もいる。TVやネットニュースの話題に犯されている人もいる。
人は晩年になると言葉を忘れていく生き物だと思う。これまで大切に使ってきた言葉だけが残っていくのだ。
人への感謝の言葉が残る人もいれば、人への悪態をつく言葉だけしか残らない人もいる。どちらの人が幸せで豊かな晩年を迎えられるかは考えなくてもわかる。だから、今、使っている言葉に気をつけなくてはならないのだ。
高齢者と接していて、こんなことを考えていた。
僕は介護施設で清掃の仕事をしている。掃除していると利用者さんに声をかけられることがある。
「いつも綺麗にしてくれてありがとうね」
「掃除って大変でしょ」
「綺麗だと気持ちいいね」
ありがたい言葉をいただく。でも、中には。
「掃除して、1日、ナンボもらえるの?」
「男の人なのに掃除してんの?」
半笑いで、ちょっと小馬鹿にしたような感じで話しかけてくる、車椅子に乗った白髪のおばあちゃん。
なんで、給料、気になるんよ。笑
その人は、面白くてお茶目なおばあちゃんなのだ。
介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。