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「生きる」

悲しみに打ちひしがれ胃が閉じたように食欲が失せても 体内活動は止まらない。

どんなに悲劇の主人公ぶって悲しみに耽溺していても 容赦なく尿意と便意はやって来るのだ。

そして、屁意にも容赦がない。
屁意って言葉があるのか知らんが、屁をしたくなる身体からの欲求をここでは屁意と呼ばせて貰う。

放屁には、間抜けな音が伴う事が多い。
愉快な音を鳴らしながら屁が出る開放感に身を委ねていると 悲しみに暮れる自分が、滑稽で馬鹿馬鹿しくなる。

生きるとは、悲しみ一つ満足には味あわせてはくれない。

厳しくも愉快な命の讃歌だ。


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