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これからのアステリズム

 始発終点駅にて全景
 わくら葉脈は後退する、封緘にある
 不老不死として飽きることなく

 どうしたわけか咲き揃う遊歩道で、そのなにかの
 ささくれに躓いて反発して 告白したとしよう
 しらじらしい勲章のような銀のひかりは当然
 胸やけ染みた真っ赤にある、浮かぶ瀬になって

 アノニマスの化学変化を見届ける

   無何有/沈睡

 濁った雨水に奇麗にうつりこんだ、
 朝霧の内側に峰に光が、むしゃぶりつく夢を、
 見てはよからぬ、ヨウキではない

 初恋の味とクリームソーダを頼んで適当にカクテルする
 役不足を身籠る二対のダイスは机上に留め苗床に天体を置く
 ストームグラスは手のひらを返す、白い羽は積もらせていた

 誰か、
 仕業か、
 泣かせに架かるのは。

 薄っぺらい歌姫と星屑の夜叉へ、衝動へ駆られて
 愚僧と才女は据えた臭いを置き換えることが出来る一物として
 ただふらふらと漂わせるドグマとカルマに応ずる
 取り乱された絶唱から、胸に刺さるナイフをサインに寓する

 幅広く抽出し売れ残った 夢の一部に選ばれたのだ

 傷を深く抉る夕時雨と正常に仕上げた二重架け橋のさじ加減に
 際立ったシーツを手解く厄介な悲報と遊離する小切手の図録に

 燐と 桶が 浮いている
 ヒトとしてひらかれた、文泌家のミサとする

   唯、幕間(まくあい)

 持ち越された祟りの 増殖していく習慣に
 潜航する概念を刻みつけたその見てくれ達
 劣弱な読み合わせで見取図を描き出しては
 衰退した言語を解読するお偉方もまた怪傑

 ただあなたの腕の中、光が刺している
 咆号が未然に交差し刺繍されていた
 自己増殖を繰り返す、蜈蚣のひとつ 

 多分、母船にある聖職者は喪章をつけ
   満汐と足を浸し蜘蛛の糸を掴んで傷んだ
 大分、言い返すことはないだろう手綱は
   嵩を上げ去れ土は肥え栄え吐露沁まえば

 将来の漕手は ほぞえむ、鮮明に 口堅い平伏を千年
 道楽者の薬瓶に絞まって朝に吹く風和やかに、幻滅する
 化身の文筆と白檀は幸。明日はケセラセラに隠戸腐れ

   これからのアステリズム

 桜狩りの露天における模擬店の謳い文句に、
 君のせいだと言わんばかりに、糸を吐き出している
 なだらかに愛し飼育されている雑然と陳ぶ

   僕らの 404 not foundの奏上

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