なんのため

日記帳を読みかえして 
昔の僕と会ってみた
ずっと孤独だった事
空笑いで話していた 

初めてギターを弾いたとき
心が軽くなったこと
初めて歌を歌ったときに
発言権に気づいた事

そんなくだらない事に気づいた
少年の僕はどこへ行ったのか

僕が歌を歌うのは
何のためなんだろう
僕が歌を歌う理由
探して記憶辿る

初めて歌を歌ったときには
下手だって笑われたり
初めて曲を書いたときには
ダサいって笑われていた

どうでもいいことを気にして
自分で自分を押し殺して
恥ずかしくて恥ずかしくて
カッコつけていた

僕が歌を唄うのは
誰かのためじゃなく
僕が歌を唄うのは
誰かと話したかったから

唄う理由はもうないから
唄うのをやめるのか
そんなくだらない事なら
最初から歌わなかった
僕が歌を唄うのは
あなたと話すため
あなたが言えなかった事
僕が吐き散らすから

僕が歌を唄うのは
僕のためだったけど
いつの間にか僕の声は
あなたのものになってゆくよ


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