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濃紫陽花雨の匂ひに語りかけ

こあじさい あめのにおいに かたりかけ


自分のところに寄ってきた雨・・

紫陽花が話しかけているようにみえ それを詠みました。


梅雨時期

涼やかな気持ちにしてくれる
紫陽花(あじさい)



万葉時代には、「あじさい」と呼ばれていて、

その後この言葉は消えてしまったようで、

「七変化]「天麻裏(てまり)」さらに「よびら」と呼ばれていたそうです。




そして明治以後に「あじさい」と再びよばれ

今にいたるとのこと。




夏の季節のことばで「四葩(よひら)」という言葉もつかわれます。



あじさい
よひら

それぞれの言葉のリズムや響きによって代わってきます


「あじさい」という言葉の響き


花にある多くの情感と移り気な雰囲気をもっているようです。
じめっとした重々しさや、クールさ、寂しげ、凛とした表情・・・
万葉時代と変わらず同じ呼び名、日本語ならではの
奥ゆかしさと上品さが捉えられています。


それぞれの紫陽花のすがた

涼やかな花の色

うっとおしい時間を放ってくれます。



重みと涼やかさが行き交う香しさ
そしてすっきりとした6月の日陰の涼やかな余韻の香りがします。


数秒だけ紫陽花みつけてみませんか



私のなまえ香 調合師の詩ことば 288より


下鴨三井邸


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