言葉が絵になる話しの途中「宮崎滞在制作記」⑩ 朗読で絵を描くこと7-①

最初に

宮崎県で、現代アーティストの小澤香奈子さんに呼ばれて滞在制作をしています。詳しくはこちらに。

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言葉が絵になる話し


詩を朗読をしている時間だけその作品を創っていくという「言葉が絵になる話し」という企画です。

最終的には一つの作品として完成・発表します。

1月15日~19日までの間は僕が宮崎でその日描いた詩を朗読している間、詩で湧いてきたイメージを小澤さんにドローイングしてもらっていました。

1月20日の前回から制作は次の段階に入って、詩で湧いたイメージで描いたドローイングから要素を抽出し、本番の作品を描く前の「下書き」第一弾の作業に入りました。

色をほとばしらせた中から、必要な線や形を拾っていく。

彼女曰はく「ここに小さい神様を宿らせるための下準備」だそうです。

その真意とは!?

言葉を聞いている間だけ、詩を聞いている間だけ筆を走らせるとどんな絵になるのでしょう。

言葉が絵になる瞬間には何が起こるのでしょう。

言葉が絵になる話しの途中をお楽しみくださいね。

ちなみに前回読んだ詩はここ。

https://note.com/kotobanohitoqz/n/nf2f0c38a1b83

出来た絵はここ

https://note.com/kotobanohitoqz/n/n85ef96731c83


一体どんな絵になるの?

この段階だと、どういう絵になるのか全く分かりませんwww

ただ、今は小澤さん曰く「小さい神様が来るための準備」なんだそうです。

こういう場を用意したから、どうか、この絵に特別なものが宿りますようにという願いを込めて、まずは場(下書き)を用意する。

小澤さんの絵の特徴の一つに、袋をかぶった人間のような妖精のようなかわいいキャラクターが居るのですが、これから下書きと向き合って、そのキャラクターがどこに居るのか、居たらいいのかをこれから感じていくそうです。

僕の音源KIND OF REDの為に描いていただいた作品含め、いくつか公開したいと思います。

このような絵になるのでしょうか。

このキャラクターたちはどこに配置されるのでしょうか。

神様は絵に宿ってくれるのでしょうか。

皆様!お楽しみに!

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スクリーンショット 2020-09-14 21.51.10 (1)


今日は一度朗読した詩を6個公開します。2つは無料で公開します。

実際に読んでいる様子も撮影してます。

そのうち編集してYOUTUBEにUPするのでお待ちください。

この施設はネット環境がほぼないので、2月後半くらいにUPします。

とりあえずの今日の模様はTwitterliveで中継します。

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それでは本日朗読する詩です

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身体を包む優しい沼

ふかふかの沼に包まれる感覚を知っているかな?

田んぼに足を突っ込んだことがあれば、それを思い出してもらえると助かる。

それがなければ海や川に全身浸かっている感覚が一番近いかな。

身体を包む優しい沼があってだな。


そこに全身を沈めるんだ。


水よりも密度のある沼の泥が全身を覆う。


わかるかな?1mmの隙間もなく、身体をふかふかと優しく覆ってくれるんだ。

自分の全ての場所が分け隔てなく覆われている気持の良さはいいようのないものなんだ。


覚えてないけど、母親のおなかの中にいるような安心感とでも言えばいいのだろうか。


その沼に入るとね。先端部分から少しずつ、
なんだか分からない生き物にたべられていくんだよ。

それが不思議と怖くないんだ。血は出てるのかわからないけど、痛くはないかな。

でも自分が減っていっているのがわかるからね。少しずつ。
たまに恐怖のようなものは身体をよぎることはあるよ。
でもふかふかの沼に身体が包まれているからあまり気にならないんだ。


少しずつ減る体を減っても泥が優しく覆ってくれる。

わかるんだよ。自分の身体がどれくらい減ったか。足はもう太ももくらいしかないな。

でも泥があるから自由だな。手はもう肩くらいまでしかないな。

でも泥があるから自由だな。


意思が伝達できるんだよ。
泥があることで、足や手の指があったころと同じように
泥が自分の意思を反映させて世界に伝えてくれるんだ。


頭だけになったら、そこでしばらく、身体は減らなくなるんだ。

頭だけになって、ふかふかの優しい泥に包まれて、身体が無くても困らなくなって。

むしろ前より密接に世界とつながっている感覚があって。

手を伸ばそうと頭が思ったら身体があるときは手だけ伸びるわけだけど。

今は地平線ごと星一つ分自分の身体になった気分でね。足もそうなんだ。

泥がね、血や内臓の代わりをしてくれるから死なないよ。

最後に頭も少しずつ食べられて自分の形はなくなるんだけど。

それは死ではなく世界との同化なんだ。

私はセカイになったんだ。ちゃんとそう思えるんだよ

そして空気になって、ここで、情報として浮かんでいるんだよ。

気楽なもんさ。


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大きな腕


大きな腕で撫でられた。

嫌な気持ちはしなかった

私はここで生きていく

離れようとは思わない

大きな腕に撫でられたとき、そのとき自分が死んでいた。

嫌な気持ちはしなかった

自分の命を生きなくても自分はここにいて。

それは大きな腕の祝福とそれにまつわる呪いの効果。

私はここで祝われて呪われてたらたらとやらやらと。

死ぬまで笑える気がするの。

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私は身体を緑にしてる

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