Ⅰぞーん始動
4年ほど前から、生きづらさの自助グループという、言いっぱなし聞きっぱなしで自分の生きづらさや、そのとき話したいことを話す場を仲間と開いている
その中で、ギャンブル依存症と長く付き合っている一人が、依存症の自助グループを自分の暮らす地域で始めたいと言い出し、今月からスタートした
GAやAAのようにテキストを使うか、言いっぱなし聞きっぱなしにするか、型を決めるかどうか、来た人たちと話し合って決めようということにした
会の名前は、「Iぞーん」
依存 → いぞん → いぞーん → 愛ぞーん → 「I(あい)ぞーん」
依存先を増やすことが、自立になるという熊谷普一郎さんの言葉を借りて
キャッチフレーズは、「ねっ!依存先を増やしてみない? Iぞーん」でどうかと話している
まじめバージョンは「依存症を抱える人同士の道案内 Iぞーん」
うーん、増やしてみない?がいいな、やはり
人やモノに依存しやすい人は、総じてやさしい
まじめで、ぬかりなく、さっとお茶や毛布を差し出してくれる
気を利かせないことをモットーにしているわたしからしたら、気が利きすぎて心配になる
でも、彼らは疲れている顔を見せない
無理しているような素振りも見せない
そういう、めちゃ人当たりがよくて優しくて気が利く人だと認識されることが多い(と思う)
だから一人になって、お酒やパチンコ、女性やネット通販、ゲームなどを目の前にすると、そこでだけ目の色を変えられる
愚痴を言ったりもしないし隙が無いから、まさか何かを抱えているなんて周りは思いもしないのだ
だから「依存をやめる」のではなく、むしろ「依存先を増やそう」と呼びかけてみる
今、依存しているものは、その人にとっては無くてはならないもので、奪われたらどうやって生きていったらいいかわからないものかもしれない
それはそれで依存先の一つとしてそのままでいいから、もう一つ、二つ、依存先、作ってみようよと
そう呼びかけたとき、当事者の参加のハードルは下がるのではないか
誰もやめようとは言わない
やめることが称賛されることもない
依存先が増えることを喜び合う
そんな場がこれまであっただろうか
ふざけているわけじゃない
依存症という病気を舐めているわけでもない
お金も無くなり、家族もいなくなり、家も失い、仕事も信頼も無くなって、
それでも止められない人をたくさん見てきた
そう、見てきた
彼らとは出会ったという感覚が持てていない
なかなか心を開いた関係性を持てたというところまでかかわれていないからだ
根は深く、闇はブラックホールのようだけど
それでも出会うことをあきらめたくない
依存先を増やすための場、Iぞーん
どうなることやら
第一幕が開きました!
I(あい)ぞーん
日時:毎月第1土曜日18時半~20時頃
場所:佐久穂町 茂来(もらい)館 2階 学習室にて
申し込み:不要
対象:なにかに依存しているという自覚のある人もない人もどなたでも
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