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2年越しの夢叶う、1人登山。

「自分で決めたことをやる」というのが決断でしょうか。

先日のnoteつづる。で私は今まで決断や覚悟をしたことがないと書いたら、それを読んでくれた友人たちが思ってもないメッセージをくれました。

「小さな覚悟(それでも他の人には真似しがたい覚悟)の連続が智子さんを形成していると思っています。今段階で、前向きに捉えて動こうとしている智子さんは、ちゃんとこれまで覚悟をしながら生活して、決断を繰り返してきているはずです!!!」

「全力で応援したい気持ち!」

自分が気づいていないところをちゃんと見ていてくれたり、恐る恐る本音を話すとそれを全力で応援してくれたり。

そんな友人たちのおかげで、私はちゃんと「自分で決めたことをやる」人間になりたいと思ったし、なれると思いました。

意識が変わると行動が変わるとは言ったもんで、私は今日、2年越しの夢をひとつ叶えました。

ひとり登山デビュー

2年前、フリコラの登山企画で初めて登山を経験しました。それ以来すっかりはまってしまって、フリコラ登山に参加するほかにも、この2年で自主企画登山を2回、登山婚活イベントを2回、親子登山を1回開催しました。ただ、どの企画もガイドさんにガイドをお願いし、仲間や同僚たちと行ったので、まだ一人で登山したことはありませんでした。

「いつかは1人で」とずーっと思っていたものの、なかなかできなかったのは、時間がなかったからでも、機会がなかったからでもなく、自分の中で「行きたい」が「行く」になってなかったからです。

でも、友人たちの後押しを受けて「自分で決めたことをやる人生」にしたいと思うようになって、「行きたい」が「行く」に変わり、今日とうとう「行き」ました。

一人登山デビューの場所は、2年前に登山デビューをした鋸山です。

駐車場や登山口の記憶もあやふやでちょっと不安でしたが、何とか登山口に到着。

第一関門突破!とばかりに、意気揚々と登り始めたものの、いきなりの急坂に面食らってしまいました。息は上がり、汗はぽたぽた。完全にペース配分を間違って急激に体力を消耗。

ガイドさんについて歩いているときは感じることのなかった身体への負荷を思いっきり味わって、この時点で「今日は頂上まで行けないかも」とあきらめモードになりました。

でも「息は吐くことを意識して」「ペースはゆっくり」といったアドバイスを思い出しながら必死に歩いていると、いつしかゆるやかな尾根に出ました。

ようやく自然を感じる余裕がでてきて、一人きりという孤独と自由を謳歌しながら、ふとどこら辺まできたかなぁとYAMAPを確認すると、頂上はもうすぐ。そこからは一気にテンションも上がって、間もなく鋸山山頂に到着しました。ヤッホー!

大岩の展望台からの眺めも最高!

諦めかけていた頂上に到達した達成感から、まだまだ行けるモードに切り替わり、さらに歩みを進めていくと今日一番会いたかった方が出迎えてくれました。

カタクリの花です。
群生とは聞いていたものの、ぽつんと一軒家状態でした。「まだ早かったかな、でもここで出迎えてありがとう」と写真に収めてまた歩き出すと、その先に群生が現れました。

山に登る人たちはよく「花を見に行く」といいます。花だったら里にもいっぱい咲いているのに、わざわざ大変な思いをして山に花を見に行くのはどうしてなんだろう?と思っていましたが、この花を見たときにその意味がわかりました。カタクリの花の美しさが、先ほどまでの苦しさを一瞬で忘れさせてくれてまさに心のオアシス!山の花のありがたみは格別でした。

登り始めの時点では「鋸山まで行けたら御の字」と思っていましたが、カタクリの花から元気をもらいながら歩いているうちに、目標が「七々木山」まで伸びました。

人工林と雑木林、それぞれの雰囲気の違いを楽しんだり、最後の急坂をゆっくりゆっくりがんばったり、山特融の緩急を味わいながら、なんとか七々木山に到着。

頂上からは私が暮らしているところからは見えない、高知側の山々が見えました。本当は、この先の「豊受山」までが今日の目標でしたが、「引き返す判断も重要」と、ガイドさんの声がどこからか聞こえてきて、今日はここで引き返すことにしました。無理せず、お楽しみは先にとっておくことに。

七々木山山頂でのランチも捨てがたかったのですが、蜂がいたことと、「休憩は風の当たらない場所で」というガイドさんのアドバイスを思い出し、少し戻ったところで昼食をとることにしました。

おにぎりを噛みしめながら「ツナおにぎりってこんなにおいしかったっけー!」と、断食明けの味噌汁を飲んだ時の感動がよみがえってきました。何よりのごちそうは、腹ペコとシチュエーション。カロリー補充とばかりによもぎあん蒸しパンもぱくり、アーモンドフィッシュもポリポリ、デザートはグミ。燃料が満タン(ややオーバー)になったところで、下りはすいすいと1時間もかからずに下山しました。

そして、記念すべき登山デビューの日のフィニッシュは、登山仲間のお店kinariさんでハーブティーを飲むと決めていたので、下山後に立ち寄ると「おつかれさま~」と出迎えてくれました。

「自分で決めたことをやる」って、今まであまりにもできてなかったけど、決めさえすれば案外できちゃうもんですね。

「信頼とは、自分との約束を守ること」と、どなたかがおっしゃっていましたが、決めたことを実行できたことも、1人で登山したことも、自分への信頼につながったように思います。

コツコツ自分への信頼を積み重ねて、人生をさぼらず生きていきたいでーす。

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