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放課後等デイサービス増えてるけど、どーなの?


2022.11.4 音声配信より
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放課後等デイサービスの全国的増加

今回は放課後等デイサービスや児童発達支援事業所、最近増えてるけどどうなの?という話題。
これらの場所は最近、言語聴覚士を含む療法士の勤務先として急激に増えています。

コンビニエンスストアの空きテナントとか、ビルの一角とか、どんどん増えています。私がいる地方でも増えていますので、都市部の方は余計なのかなと思うんですよね。小学校や中学校の数というのも、その地域によって様々ですから、お子さんの人口、そしてそのお子さんのいる人口から発達障害などのお子さんの比率というのも、地域によって様々なんだなと思います。



放課後等デイサービスの概要

放課後等デイサービスというのは、児童福祉法という法律を根拠とした、障害のある学齢期の児童、小学校1年生から高校3年生までが、放課後や学校休業日(冬休みや夏休みのこと)、居場所機能を備えた福祉サービスのことです。そして施設の設備、目的、提供されるサービスは様々。
国と自治体から利用料の9割が給付されて、1割の自己負担でサービスを受けることができます。

私は今、会社さんが運営している4店舗を一通り回っています。A店舗、B店舗、C店舗は週に1回ずつ、そしてD店舗は月に1回という形。児童発達支援事業所が1箇所あるんですけれども、そこには私は行く時間があまりなくて、その月に1回D店舗さんに行っているときに、併設になっている児童発達支援事業所の未就学、また学校に入る前のお子さんを数人、時間をとって個別で見ているという感じなので、放課後デイの方が私は今主戦場というか、メインで働いているというところでしょうか。


療法士と放課後等デイサービス

今、放課後等デイサービスの方で理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、療法士加算が取れるようになっています。
それはその領域の質を上げていこうという施策なんだと思いますけれども、この児童福祉法という枠の中に、この放課後等デイサービスというのがございまして、我々、療法士というのは医療保険か介護保険の中で働いていることが多いので、児童福祉だったり、障害者福祉に関してはなかなかうとい、なかなか踏み入れたことが少ないという方がほとんどだと思います。

今、障害者福祉に関しても児童福祉の分野と、18歳以上の方々になりますと身体障害者手帳、そして精神障害者手帳、その前に知的障害が18歳の前からあれば療育手帳という形で、そこもまた分かれていくので、非常に分かりづらい分野にはなっていますね。

私は全くお子さんの経験もないし、児童福祉の分野で働いたこともない状況だったので、いろんな戸惑いがありました。
放課後等デイサービスに関しては、市町村に窓口に行って、受給者証をいただいて、あなたの障害の程度とか、親御さんの収入だとか、共働き世帯なのかどうなのかとか、その辺も見られるのかどうかわからないですけれども、申請をして、1ヶ月に何日は民間の療育施設を使うことができますよというふうに通知がご家庭それぞれに出されて、その受給者証に基づいて、親御さんたちが使える施設を見学して探しに行きます。
そしてそれぞれで、個人で契約をして、月に何日通い、ここに月何日通うということを決めて、予約を入れて利用するというような感じなんですね。なので、いろんな特色が放課後等デイサービスにはありますし、いわば人口が多いところはお客さんの取り合いになります。



放課後等デイサービスの形態

これは高齢者のデイサービスと同じで
送迎(お家に送っていく、学校に迎えに行く)そのサービスがあるのかないのか?よく預かり型と言われる、放課後お迎えに行って、みんなで1日で10人前後、定員が決まっているんですけれども、お子さんをお預かりして、小集団10人前後のお子さんをお預かりして、それぞれ帰っていくというような預かり方か?
個別療育と言われるような保護者さんが送って行って、学習塾みたいに送って行って、マンツーマンか小集団で活動領域をやって、そして親御さんに迎えに来ていただいて帰るというスタイルのところもありますし、運動がメインだよ、音楽に強いよ、療法士がいますよ、いろんな日替わりのプログラムをやっていますとか。



事業所のバリエーション

なので、合う合わないはありますし、お子さんの特性、持ち味、好きなもの、好きな環境というのもそれぞれあるでしょうから、試して、ちょっといまいちだな、今一つだな、他のところで新しいところで良さそうなところがあると思うと、そちらに繰り返すということはあります。

中には通われるお子さん同士の相性とか、年齢層とか、そういったもので今は中高生対象に放課後等デイサービスがあるというところもあったりして、非常に混沌としている現状があります。小学校1年生から高校3年生までを受け入れることができる施設になっているので、どこに的を絞るのかということもなかなか難しい部分もあります。

発達障害の方だけではないんですよね、放課後等デイサービスを使いたい方々って。
放課後の時間の使い方を選択したいというのは、発達障害があるお子さんだけではなくて、身体障害のあるお子さんとか、聞こえや、あとは視覚障害があるお子さんとか、あとは医療的ケアが必要なお子さん、中には吸引や人工呼吸器の使いながらとかですね、酸素を使いながらとか、そういったお子さんたちもいらっしゃるので、そういう医療的ケアに強い事業所さんもあったりしますし、本当にさまざまです。

放課後等デイサービスの利用児童

知的障害がちょっと重めのお子さんだったり、あとは本当に一見、本当に発達障害があるのかなと思われるような、しゃべれるし、動けるし、勉強もほどほどにできそうなんだけれども、ただちょっと困りごとが実際にはある。なかなか見えない部分での困りごとというのも、お子さんの中ではあったりします。

なので、障害も様々だし、年齢層は広いし、私はいつも頭をぐるぐる回っていて答えが出ないんですけど。
じゃあ、療育って何なんだっていう、何をもって療育とするんだろうっていう、その考え方とかスタイルというものも本当に様々です。

そして、良くも悪くも民間ですので、それに効果があるのかとか、それって本当に正しい情報なのっていう、そういったものも中には含まれているということが、あったりするので、本当に良質なケアだったり、お子さんに合った施設を選んでいくっていうのは、すごく悩ましいところなんだなって思います。

これは一言で言い表すことができない分野なんですね。そこに言語聴覚士や作業療法士、中には理学療法士が、どんな立場で携わっているのか、それは私も知りたいなって思っています。

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