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もうあの熱気は戻ってこないのか

3年ぶりに横浜スタジアム(通称ハマスタ)で野球観戦をした。以前のハマスタはファンの応援が選手を後押しして、相手チームを飲み込んでしまうような独特の威圧感があった。
だが、あの頃の熱気はもう感じられない。そこに一抹の寂しさを覚えた。

試合を見るだけならテレビでも十分だ。解説があってわかりやすいし、試合の流れもつかみやすい。選手のアップも見られる。
にもかかわらず、一度現地で観戦するとまた行きたくなってしまう。
それはなぜなのか?
そこにはチームとファンとの一体感と屋外球場ならではの開放感があったからだ。あの熱気は現地でしか味わえない。
プロ野球に限らず、ほかのスポーツでも同じことが言えるだろう。

実は、息子が野球に夢中になったのもハマスタでの野球観戦がきっかけだった。
(詳しくはこちらのnoteを参考に)

ところがコロナ禍に入り、応援スタイルが変わったせいか何かが違う…
外野席に応援団の姿はなく(旗は振られていたが)、選手の応援歌はどこからともなく流れてくるものの歌っている人はほとんどいない。響いてくるのはファンの手拍子だけ。それも全員がやるわけではなく、手拍子にも統一感がない。

観客同士のハイタッチもなければ、7回の攻撃前にジェット風船を飛ばすこともない。まぁヤジがなくなったのはいいことかもしれないが…
とにかくないない尽くしの観戦だった。現地で応援することの魅力が半減してしまった気がする。このままあの応援スタイルを続けていくのなら、現地観戦する意味も感じられないように思う。ファン離れが起こりそうな予感がした。

今のスタイルから入団した牧選手や森選手は、コロナ禍前の熱狂ぶりを知らない。ファンが応援する力というものを感じられたら、選手にとってももっともっと励みになるだろうに。
3年前までの熱気はもう戻ってはこないのだろうか。もう一度あの雰囲気の中で観戦がしたい。
そんなふうに思いながら現地で試合を観ていた。



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