Kotetsu Nakazato

フォトグラファーとエディターなノンバイナリーギャル。 雑誌「IWAKAN」の編集してい…

Kotetsu Nakazato

フォトグラファーとエディターなノンバイナリーギャル。 雑誌「IWAKAN」の編集しています。 They/Them IG:kotetsunakazato

マガジン

最近の記事

『IWAKAN』編集後記

 2020年10月、世の中の“当たり前”に違和感を問いかけるマガジン『IWAKAN』が創刊。今日までに「Volume01 女男」「Volume02 愛情」「Volume03 政自」「Volume04 多様性?」を刊行し、少しずつではあるが多くの人へ、地域へと広がっている。どの特集も既存のジェンダーやセクシュアリティにおける規範、不平等な社会構造に対し、違和感を問いかけながら、様々な選択肢を提案してきた。そんな『IWAKAN』を僕は4号目をもって編集部から退任する。今回は最初で

    • 「性差別と戦う女性たちと連帯するために、自分の持つ特権と加害性と向き合う日」

      今日(3月8日)は国際女性デー。年々企業やブランド、インフルエンサーがこの日に女性を讃えてSNSや広告で今日を支持している。 1904年、ニューヨークで婦人参政権(現 : 女性参政権)を求めたデモが起源となり、国連によって1975年に3月8日を「国際女性デー(International Women’s Day)」として制定されました。(引用:https://happywoman.online/festa/iwd/) SNSを見ていると、今日をセレブレイトし、女性たちの活躍

      • 「HIV感染症」、そう言われた僕は

        今年8月、ロケ撮影を終えた晩から頭痛と熱を引き起こし、一日中寝込む日々が続いていた。 時期も時期だったので、近くの病院でPCR検査を受け、解熱剤をもらい熱は少し下がったものの、陰性の結果を受けて2日後にはまた熱がではじめた。 頭痛がずっと続くものだから、熱中症かと思い、常に水分を取り休んでいたのだが、状態は一向に良くならず、約2週間続いた8月14日に大きめの病院の予約をなんとか取り(コロナの影響で熱が出てる人の受診がめちゃくちゃに大変、、)、2度目のPCR検査を受け、陰性結果

        • 大学を中退したクィアが雑誌を作った話

          世の中の当たり前に"違和感"を問いかける雑誌「IWAKAN」が2020年10月15日(木)にCreative Studio REINGより発売されます。 この雑誌は世に蔓延る歴史的、文化的に構築された目に見えない"当たり前"に違和を感じる人々に向けたもの。 5月から企画会議や制作を行い、遂にローンチすることが決定しました。 今日は僕がなぜこの雑誌を作ろうと思ったのか、少しお話したいなと思います。 編集者になりたいと夢見た15歳そもそも僕が雑誌の編集者になりたいと思い始め

        『IWAKAN』編集後記

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        • HIVとたたかう
          1本

        記事

          僕は男になりたかった

          僕の性自認と性的指向僕は生物学上男であるが、自分の性自認についてはノンバイナリージェンダーと定義づけている。ノンバイナリーとは、男女二元論におさまらず、自分を男でも女でもない、またどちらも持ち合わせている性別のことを言う。(これは身体的な話ではなく、自分を性別というカテゴライズにおいてどう位置づけているかという話)僕の場合は、男でも女でもないと感じている。 よく間違えられることが多いが、性自認とは自分の性別をどう認識しているかであって、性的指向(セクシュアリティ)とは別

          僕は男になりたかった

          Exhibition「Lights in the dark」-2019

          昨年の9月に茨城県土浦駅内 PLAY atre 土浦ステーションロビー Lapsにて行われたART JUNCTIONで展示した「Lights in the dark」をデジタル公開いたします。 「深夜1時07分。電柱や自動販売機の光が暗闇に飲み込まれた街を照らす。 僕たちは真夜中になっても暗闇を知らない。唯一感じる暗闇は未来。 訪れてもいない漠然とした未来に不安や絶望を抱いている。 だけど僕たちには生まれた時から持っている希望という光がある。 その光で暗闇を照らし続ければ、

          Exhibition「Lights in the dark」-2019

          變化是不可避免的 Change is Inevitable 201809-201912

          昨年末に製作した初の文章によるZINE「變化是不可避免的 Change is Inevitable 201809-201912」をフィジカル版には載っていない写真と共にデジタル公開いたします。 僕は昨年、失恋と共に不安障害と軽度の鬱を患いました。全ての色が抜けていき、彩度のない世界を彷徨い、ひたすらに自分の弱さや葛藤を文字におこしていた。誰にも見せるつもりもなかったし、自分で改めて見るのさえ怖かったその苦しみをどうにか成仏させてやりたかったんだ。愛しかったあなたを愛しい

          變化是不可避免的 Change is Inevitable 201809-201912