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今持っているものを見つめ直す



先日仕事でとある展示会に行ってました。そこで前の会社時代から旧知の方と久々にお会いして、私の近況など話していたときのことです。
その人から「それにしてもよく50歳でこの会社に入れましたね、すごいなあ」と言われたのです。
彼は私よりも年上で、会社は違いましたけど何社か転職を経たあとに、独立されて現在に至っています。そんな様々な経験をされているので、年齢がいってからの就職がいかに難しいか理解してのコメントだと思います。

また同じような感想は、私の6歳上の兄からも言われました。先も決めずに会社を辞めて、その歳でよく次が見つかったよな、と。

私が今の会社に入れたのは、それはもうタイミングとか人のご縁とか、いくつかの運が重なっての結果でした。なので幸運というべきものなのですが、一方でそうなるように準備はしていたよなとも思います。それは仕事をする上で、いつ今の会社がなくなっても大丈夫なスキルを身に付けておく、ということでした。結果としては、会社がなくなるのではなくて、自分から辞めちゃったんですけどね。

思い返すと二番目の会社は外資系でしたので、マネージャークラスの社員がクビになる場面を何回かみました。そして三番目の会社は日本でしたが、小さなベンチャー企業でしたので、いつ会社がなくなるか分からない。そんな環境だったので、自分の中で「フリーになった時、他社からウチに来いよ。と誘ってもらえるようなビジネスパーソンになる」というのが至上命題になったのです。

またその三番目の会社へ転職活動してた時、転職サイトに登録したり自分でネットで探して応募したりしました。ところがそこでなかなか良い会社が見つからなくて、その時に気付いたのです。本当にデキる人材は転職マーケットには出て来ないよなと。先ほど書いたように、在職中から、良かったらうちの会社に来ないか?と誘われてるんですよ。

なので、三番目の会社に入ったときから、それを意識して仕事することにしました。

具体的には、営業やコミュニケーションスキルなど、どの業界どの会社でも通用するスキルを身に付けること。社外での知り合いや仕事仲間を増やすこと。です。
そして最も大切なことは、今いる会社だけのモノサシで動かない、ということです。

会社員の方ならわかると思いますが、その会社や業界でしか通用しない仕事のやり方とか常識ってありますよね。それにできるだけ染まらないこと、を意識しました。

例えば自社の製品が明らかにあるお客さんに合わないとき、あえて勧めません。他社製品や、または他の加工装置が相応しいと思ったら、そちらを勧めたりしてました。まあ、積極的に売り込みはしませんけどね笑

また商談相手が大手かどうか、や国籍がどうか、などもできるだけ差別せず、フラットに接するようにしてました。もちろん会社の方向性として、大切にすべき取引先とか販売地域はあります。そこは優先順位は付けていましたが、それでも自分のなかでは公平に見てました。

それより商談先のひとの人間性とか、仕事じゃなくても付き合えるような性格・相性なのか、といった要素を大切にしてました。

そうやって10年以上働いてた結果として、今の会社からオファーを頂くということに繋がったのだと思います。また実際に働き始めて10ヶ月ほど経ちましたが、そうやって身に付けたスキルや考え方は、今の会社内でも十分に通用しています。だから自分にとっての財産になっているのだと、改めて感じました。

もうさすがに転職は考えていませんけど、これからもその意識だけは持ち続けて仕事したいです。そしていま一緒に仕事してる若い仲間たちにも、伝わるといいなと思っています。

以上が「今持っているものを見つめ直す」というテーマで考えたことです。きっかけをくれたVerdeさん、どうもありがとうございました!


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