見出し画像

読書日記【成瀬は天下を取りにいく】

友人に借りた一冊です。
本屋大賞に輝いた本作品、やっと読みました。


はい、受賞が納得の面白さでした。

学園物では必ずと言っていいほど、「ああ〜わかる〜」な感情移入がありますが、そういう部分ではなく、むしろ「え??謎すぎる…」といった感じの、主人公成瀬の突っ走り感が、読者を引き込みます。
あまりにも無鉄砲すぎて、私は超凡人なので、羨ましいを通り越して、もはや神の所業を見ているような気持ち。

そんな突拍子も無いことが繰り広げられるの舞台が滋賀県というところが、また素晴らしい。
田舎だからこそのコミュニティ、田舎だからこそのおおらかさがあるから、この小説の世界があるのだと思わせてくれます。

夢は大きく。

そんなことを遠い昔に言われたけれど、実際には身の丈にあった夢(というより目標)しか見れなくなったまま、もう大人になって数十年。
夢の描き方を忘れてしまっていたけれど、
本作品を読んだら、何か「自分もまだなにかやれるかも!」という、根拠の無いポジティブな気持ちが生まれました。

素敵な物語をありがとうございます。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?