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会社案内の文章術「鉱業企業編」

会社案内の文章作成法を解説していきます。
今回は、鉱業関係の企業です。

【1】
当社グループは、豊かな社会づくりに貢献するという企業の方向性を示す「経営理念」、サステナビリティへの取り組みを推進するための指針であり、サステナビリティ に対して積極的に貢献していくという決意を示した「サステナビリティ憲章」を定めています。

⇒最初に要点を記したほうがわかりやすくなります。

<推敲後>
当社グループは、「経営理念」と「サステナビリティ憲章」を定めています。「経営理念」は豊かな社会づくりに貢献するという企業の方向性を示し、「サステナビリティ憲章」はサステナビリティへの取り組みを推進するための指針であり、サステナビリティ に対して積極的に貢献していくという決意を示しています。

【2】
私たちは、エネルギーの開発・生産・供給、持続可能な形で実現すること通じて、より豊かな社会づくりに貢献します。

⇒「を」の重複を避けましょう。

<推敲後>
私たちは、持続可能な形でエネルギーの開発・生産・供給実現し、より豊かな社会づくりに貢献します。

【3】
当社グループは、事業活動を通じて社会的責任を果たす信頼される企業であり続けるとともに、中長期的かつ持続的な企業価値の向上を図ります。

⇒二重に連体修飾節を使わないほうが読みやすくなります。

<推敲後>
当社グループは、事業活動を通じて社会的責任を果たし、信頼される企業であり続けるとともに、中長期的かつ持続的な企業価値の向上を図ります。

【4】
経営トップの率先垂範の下、実効あるガバナンス体制を構築して社内・グループ企業に周知徹底を図り、ステークホルダーの関心に配慮しつつ 、以下の原則に基づき、事業やバリューチェーンを通じてサステナビリティの課題に積極的に取り組んでいきます。

⇒1文が長いので、適度に区切ります。

<推敲後>
経営トップによる率先垂範の下、実効あるガバナンス体制を構築して社内・グループ企業に周知徹底を図ります。また、ステークホルダーの関心に配慮しつつ 、以下の原則に基づき、事業やバリューチェーンを通じてサステナビリティの課題に積極的に取り組んでいきます。

【5】
人権を含む各種の国際規範や操業地域における社会的規範に沿った良識ある行動をとります。

⇒二重に連体修飾節を使わないほうが読みやすくなります。

<推敲後>
人権を含め、各種の国際規範や操業地域における社会的規範に沿って、良識ある行動をとります。

【6】
ダイバーシティを尊重するとともに、働きやすい環境や人材の能力最大限に発揮する機会提供し、活力とイノベーションの創出につなげます。

⇒「を」の重複を避けましょう。

<推敲後>
ダイバーシティを尊重するとともに、働きやすい環境や人材の能力が最大限に発揮できる機会提供し、活力とイノベーションの創出につなげます。

【引用文献】
「INPEX経営理念・サステナビリティ憲章」<https://www.inpex.co.jp/company/philosophy.html>(2023年7月16日閲覧)

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