今ひとりでがんばっているあなたへ #アートとコピー

「アートとコピー2021」ゴールと、2022のキックオフ

⁡2021年10月、記念すべき第1期、ゴールしました。

デザイナー/アートディレクターがコピーライターとコンビを組んで広告をつくり、競い合う宣伝会議の連続講座「アートとコピー」の第1期が終了しました。一区切りとリスタートのためにも書きます。

⁡最終回。アートとコピー生の皆さんから頂いた花束。アートディレクターの副田高行さんと記念撮影。ゴールを切った安堵と充実で胸がいっぱいでした。

思い返せば……

⁡「阿部さん、専門クラスやりませんか?」

⁡宣伝会議さんからオファーを頂いた時、戸惑いがありました。以前からライフワークのようにやっている連続講座「企画でメシを食っていく」「言葉の企画」で既にしていることを繰り返しても……と思いました。

⁡ただ、恩があります。

若手の頃、週末、宣伝会議さんの講座に通ったことで、自分の現在地を知れたこと。そこで成果を残せなかったことで、さらに奮起することができたこと。恩返しというと大げさですが、何とかして気持ちに応えられたと思っていました。

⁡「僕に出来ることは何だろう?」

そう思って考えた企画が「コピーライターだけで学ぶのをやめる」ことでした。

コピーライター養成講座は、コピーライターが集まり、学び、切磋琢磨する。そこには間違いなく意義があります。

でも実際の仕事で、コピーだけ出して終わり、なんて仕事は僕の経験上1割にも満たない。9割は、デザイナーや、アートディレクターの方と、ともに練り上げ、つくりあげていきます。

⁡どうしてコピーライターは、コピーライターだけで学んでいるんだろう?

⁡コピーライターは、デザイナー・アートディレクターとの出会いで運命が変わっていく。もしかしたらそれは、デザイナー・アートディレクターの方もそうかもしれない。

であれば、そんな場をつくることができたら。コピーライター講座/アートディレクター講座で学んだ、その先があったら……

その思いで2021年スタートしたのが「アートとコピー」でした。

⁡初の試みなのもあり、あの手この手で発信をしました。もしかしたら、この企てに静かに興奮しているのは自分だけで、共感してくれる人がどれだけいるかはわかりませんでした。

⁡開講前、質問に答える体験イベントで、「相手の実力がプロじゃなかったらどうするんですか?」この質問が来てもやもやしたのをよく覚えています。

⁡組むということは、相手に何とかしてもらうことではない。相手から貰うのではなく、お互いを引き出し合うために出会ってほしい。あなたの真剣が鍵になります、としかその時は伝えようがありませんでした。

登壇を依頼した⁡アートディレクターのゲスト講師の方に「やりましょう」と言ってもらえたのが救いでした。僕という若造の思いに応えてくださった副田高行さん。また一緒に仕事をしたいと思っている小杉幸一さん。信頼するCMプランナーの鈴木智也さん。

その結果、2021年は、アート生20名、コピー生20名が集まりました。

⁡「このコピーと、デザインはこうしよう」と手取り足取り伝える講座ではありません。

コンビでつくる、その後、全コンビの制作物を見る。何が良いのかを考え、選択する。解釈を共有する。そして、選ぶことで一人立ちしていく、そんな半年間でした。

⁡そして最初と最後は、アートディレクターの副田高行さんからの講義があります。すごかったです。ハンパなかったです。鉄人のごとく走り続けている人の「気迫」と「本気」。気づいたらビルが閉まる時間になっていました。熱いお土産がずっと心にあります。

⁡卒業課題は「この講座、アートとコピーの広告をつくる」。副田高行さんと、みんなで審査会を行い、最優秀賞は雑誌「ブレーン」に掲載する。

票を投じていった先にある最後の結果発表。一番になったコンビの涙も、二番だったコンビの涙も、くらいました。目頭がぐっと熱くなった。本気で悔しいからまた次にいける。これは本当にそうだなと感じました。

⁡開催中、そしてその後において、この場で出会ったコンビの活躍も驚くものでした。

⁡「販促コンペ」でゴールドや協賛企業賞を受賞するコンビがいたり、作品や展示の制作に携わるコンビがいたり、ヤングカンヌのプリント部門でGOLDを獲るコンビがいたり。僕が叶えられなかったことを次々と実現している。

いやーかなり羨ましいです笑。ただただ、もうただただ、驚いています。もう、どんどん超えていってほしいです。

相方を探しているあなたへ

デザイナー・アートディレクター、もしくはコピーライターをしていて、今、もし同じ志の相方、仲間を探している人がいるあなたへ。

今ひとりでがんばっているあなたへ。

ぜひ、「アートとコピー」。概要を見ていただけたら幸いです。

ポートフォリオの締切は、2022年2月17日(木)23:59。

「最強コンビ」というのは名ばかりではなく、その可能性を感じる半年間が待ち受けているように感じます。

⁡この場を主宰するのは最高におせっかいだなと思いつつ、もうしばらくふんばろうと思います。

⁡第1期。「アートとコピー」の広告をつくってくださいという卒業課題で最優秀賞を獲得した、コピーライターの飯島夢さんと、デザイナーの木村ちひろ さんのコンビ。ふたりがつくってくれた広告を最後、紹介します。

ふたりで、つよくなる。

第2期、どうなるか。ドキドキです。

寒い日がつづきます。コーヒーにホットティー。あたたかくすごしましょう!


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