見出し画像

この本を読めて良かった―潔く前に進むための20冊

書店員の方と出会えるよろこび。

書籍「待っていても、はじまらない。―潔く前に進め」を出版できて良かったことのひとつに、たくさんの本屋の書店員さんと出会えたことがあります。

本の感想をいただけたり、イベントをいっしょに企画したり、今どんな本が求められているのかを教えてもらったり。本が好きで、本を届けようとされている書店員さんと出会うと、やっぱり僕も本が好きだなあ…というあったかい気持ちを、改めて感じさせてもらっています。

中でも、表参道にある青山ブックセンターさんでは、選書棚をつくっていただきました。

潔く前に進むための20冊。

「やるぞ」と心に熱をくれる本
「ふう」とひと息つく余裕をくれる本
「ふむ」と未来を考えてみたくなる本
「よし」と働く力がみなぎる本
「そうか」と恋を大切にしようと思える本

5つのテーマをもうけて、一冊ずつ、「どうして推したいのか」コメントを書いていきました。

ぜひ、青山ブックセンターさんに伺って直接ご覧いただきたいところではあるのですが、遠方で来られないという方もいましたので、ここにまとめます!

全体はこんな感じ。

「この本を読めて良かった」と心から思えた本です。一冊でも心に響く本と出合えますように。

「やるぞ」と心に熱をくれる本

祐介(文藝春秋)尾崎世界観

無名という名の葛藤。

クリープハイプの尾崎世界観さんによる半自伝的小説。まだ世の中に見つけられてない時の、苦しさ、辛さ、もどかしさ、強烈な言葉が、「お前はどうなんだ?」「もがいているか?」と殴るように問い掛けてきます。

俺のがヤバイ(飛鳥新社)滝原勇斗

本気で生きる熱さ。

MOROHAのアフロ・滝原勇斗さんが綴るこれまでの日々。くだけた話も、笑える話もある。ただ何ひとつ諦めていない。本気で生きている。ちゃんと戦ってきたから滝原さんの言葉、歌詞は胸を熱く打つ。

③99%ありがとう ALSにも奪えないもの(ポプラ社)藤田正裕

ALSは治せる病気だと証明したい。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)と戦う、ヒロこと藤田正裕さんの本。ずっとずっと戦いはつづいている。広告の力を使って、この病の理解を広めつづけています。ACC賞フィルム部門グランプリおめでとうございます。

「ふう」とひと息つく余裕をくれる本

④料理=高山なおみ(リトル・モア)高山なおみ

目の前で食べる人を大切にしたくなる。

レシピの間に綴られた、ストーリーがたまらない。景色。人物。匂い。食べることに、ここまでの物語があるとは。本を読みながら、いつの間にかふふふと笑みがこぼれてしまうのは僕だけではないと思います。

⑤毎日フテネコ(エムオン・エンタテインメント)芦沢ムネト

フテネコが見つけるもの。

僕らの日常にフテネコが入ってくると、日々は退屈ではなくなる。本を閉じて日常に戻っても、楽しいことも、笑えることも、自分次第でいくらでも見つけられることに気付きます。きっと、何にもない日なんてない。

⑥新装版 谷川俊太郎の問う言葉答える言葉(イースト・プレス)谷川俊太郎

自問自答が言葉を濃くする。

なぜ働くのか、なぜ生きるのか。いくつになっても人は自問自答する。その問いに、答えは出ないかもしれない、でも問答する時間に意味がある。その大切さを、谷川俊太郎さんが教えてくれています。

「ふむ」と未来を考えてみたくなる本

⑦未来に先回りする思考法(ディスカヴァー・トゥエンティワン)佐藤航陽

未来は楽しくするものだ。

自分のつくりたい未来を考え、逆算して今を生きる。そんなの難しいよと思うかもしれません。でも、本を読むと、むしろワクワクして、考えたくなっちゃう。未来は楽しくできるものなのだと思います。

⑧「まっすぐ」(Pヴァイン)橋口亮輔

振り返ればまっすぐの道。

どうしてこんなことが起こるのと、曲がりくねる日々はつづく。でも、自分の心に正直に、いろんな感情にぶつかりながら、傷ついたり、喜んだりして生きれば、それはまっすぐの道なんだと橋口さんは教えてくれます。

⑨保育園義務教育化(小学館)古市憲寿

子育ては、未来を育てること。

僕に子どもはいない。でも、友人にパパやママはたくさんいる。この本に書かれたことが実現すれば、どれだけ未来は明るくなるだろう。まずは知ること、そこから変わることがたくさんあるのだと思います。

「よし」と働く力がみなぎる本

⑩自分を捨てる仕事術(WAVE出版)石井朋彦

自分は、他人との間に見つかる。

自分探しをしたいなら、とにかく他人と接して、揉まれて、磨かれた方がいい。石井さんが、鈴木敏夫さんから教わった濃いメッセージがたくさん詰まっていて、とにかくやるぞと、腹の底から思える本です。

⑪田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」(講談社)渡邉格

信念は何があっても腐らない。

働く上での信念を見つけられたら、それはいつまでも燃え続ける。そのエネルギーは尽きない。この「腐る経済」という本は、目に見えるものだけに支配されない、新しい働き方のヒントをくれる。

⑫逆行(ミシマ社)尾原史和

誰もいないところに行けば、一番乗り。

たった二文字のタイトルに心を揺さぶられる。誰もいない方角へ、勇気を持って踏み出せば、待つのは孤独。でも、きっと何かがある。もし岐路に立ったら、「逆行」という言葉を思い出して欲しいです。

⑬スープで、いきます(新潮社)遠山正道

本気でやるか、やらないか。

脳裏に浮かんだアイデアは世界で3人は同時に思い付いているらしい。その先に差が出る。本気でやるか、やらないか。スープストックトーキョーもそうだ。職業に関係なく、本気の大切さを教えてくれます。

⑭魔法のコンパス 道なき道の歩き方(主婦と生活社)西野亮廣

魔法とは、行動力である。

西野亮廣さんは「この指とまれ!」の天才だと思う。きっと誰よりも考え、誰よりも行動してきたから、この本が書けたのだ。そして僕らもそれに続ける。行動を起こすことをやめなければ、魔法はつくれる。

⑮日本一「ふざけた」会社の - ギリギリセーフな仕事術(中公新書ラクレ)シモダテツヤ

真剣じゃなきゃ、ふざけられない。

何も考えずに、ふざけていたら、目も当てられない。ふざけて人を笑顔にできるのは、誰よりも真剣に考えているからだ。ギリギリセーフにできるのは、真剣勝負をしているからだ。そのことを教えてくれます。

⑯「やる気」を引き出す黄金ルール 動く人を育てる35の戦略(幻冬舎)沼田晶弘

人は、人に出会って、変わる。

今の自分があるのは、出会ってきた人に、やる気をもらうことが出来たから。もしも、自分がやる気を与える人になりたかったら、その分、優しさと強さを身に付けるしかない。この本はその方法を教えてくれます。

「そうか」と恋を大切にしようと思える本

⑰さあハイヒール折れろ(エクスナレッジ)松居大悟

心は折れてもいいじゃないか。

恥をかいても、ダサくても、うまくいかなくても、ちゃんと思いを伝えた方がいい。もう、後悔はしたくない。きっと、この本を読み終わった時、心が折れたとしても伝えてみようと感じると思います。

⑱未婚30(幻冬舎)白岩玄

30歳は、男も女もワケアリだ。

10代、20代と過ごしてきたら、何かある。傷ついたことも、傷つけたことも。言いたいことも、言えないことも。そんなふたりが出会って、それでもふたりでいる道を選ぶ時、ドラマが起きます。

⑲悲しきオンナたちの口癖(ぶんか社)犬山紙子

オンナ心を教えてください。

わからない、わかりたいけど、わからないのである、オトコはオンナのことを。犬山紙子さんが口癖を通じて、赤裸々にオンナ心を教えてくれる。オトコにこそ、読んでみてほしいと、僕は思いました。

⑳恋する日本語(幻冬舎文庫)小山薫堂

那由他を読んでみてください。

こんなことある訳ないじゃないか!そうは思いますよ。でもです。日本語という言語には、この物語を否定できないロマンチックが潜んでいるとも思うのです。僕に、恋と言葉の大切さを教えてくれた一冊です。

以上20冊。

潔く前に進むヒントが見つかりますように。

待っていても、はじまらない」については、
amazonのレビューを読んでもらえたらと思います。
上記のおすすめの本についても、
感想いただけますと本当にうれしいです。

ありがとうございます◎ 新刊『あの日、選ばれなかった君へ 新しい自分に生まれ変わるための7枚のメモ』(ダイヤモンド社)手にとってもらえたら嬉しいです🙏🏻 https://www.amazon.co.jp/dp/4478117683/