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言葉の企画2019

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言葉って何だろう?企画って何だろう?半年間、考え続ける。形にしてみる。BUKATSUDO連続講座「言葉の企画」にまつわるnoteです。
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#言葉

お願いだから、もう少しだけ。

「真夏のピークが去った 天気予報士がテレビで言ってた」 フジファブリックが歌うこの曲が、9月に入ってから頭を離れない。 先週の土曜日の最高気温は33℃。去ったと思った夏は、意外としぶとく居座っている。まだまだ終わりたくないらしい。 この日のみなとみらいは、アカペラを歌う大学生や、よさこいの衣装を身にまとった人たちがたくさんいて、にぎやかだった。先月来たときは、ピカチュウがたくさんいた。月に一度来るだけだけど、この街はいつも楽しそうだ。 いつも通り崎陽軒の炒飯弁当を買い

#言葉の企画 特別報告会でもらった次の 『→』

 2019年8月31日午後2時、私は下北沢の本屋B&Bにいた。言葉の企画2019の特別報告会に参加するためだ。きっかけはしんみはるなさんと阿部広太郎さんであり、その二人との出会いの場は、1年前に通っていた明日のライターゼミ2期だった。  しんみさんが、今、言葉の企画2019の企画生であり、このイベントのライターをするとTwitterで知り、そもそも阿部さんが言葉の企画の募集をされているときに、少し参加したいなと思っていた気持ちを思い出し、しんみさんのツイートにリアクションす

わたしは、何に怯えているのだろう。

「素敵な人」がわからなくなってしまった。 素敵だなと思う人はたくさんいるはずなのに、「素敵な人」は誰かと聞かれると、さっきまで浮かんでいた顔たちはぼんやりと霞み、思うように言葉が出ない。 胸がざわざわとして不安になる。 わたしはいったい、何に怯えているのだろう。 ◆ ◆ ◆ 第4回目の「言葉の企画」の課題で、「あなたの素敵な人について書いてください」というお題が出たとき、思い浮かんだ人は何人かいるのに、いざ書こうとすると誰についてどう書いたらいいかわからなくなってしま

自分のいちばんのお客さんは過去の自分だと思うから。

えらそうにしている大御所はさっさとどいてくれ。 気合だけは一丁前で、そんなことを思っていた。コピーライターとして働きはじめた、駆け出しの頃の話だ。 そして、その頃の自分と向き合う気持ちで学びの場をつくってる。 僕が好きでいつも聴いていて、そして、プロデュースを担当した映画「アイスと雨音」でも密に過ごした、アコギ ✕ ラップの二人組・MOROHAの「三文銭」という曲にこんなフレーズがある。 順番待ちにチャンスは来ない あぐらかく大御所はちゃっちゃと消えろ みんなに向け

いつか、とびきりスペシャルな名前をあげる。

もうすぐ、梅雨明けだ。雨のにおいから、すこしずつ夏のにおいに移り変わっていくのを感じる。 帰宅後、昼間にたまった部屋の生ぬるい空気に耐えられず、エアコンをつけて涼んでいたら、だんだん寒くなってきて電源を消した。するとたちまちむわんとした空気が身体にまとまりついてきて、また電源をつけた。でもまた寒い。 つけては消して、消してはつけて…… 小一時間、そんなことをもう何度も繰り返しているのだけど、この現象に名前を付けるとしたら、いったい何だろう。 ◇ ◇ ◇ 先日、みなと

世界は、輝きで満ちている。

この世の中には、まだまだ、スポットライトを浴びていない原石で溢れていると思う。 原石とは、“加工の施されていない宝石”。 私は”人間みな宝石”だと思ってる。 スポットライトを浴びていなくても、どれだけ平凡な人生だと思っていても、この世に生まれるという奇跡を実現したその命自体が既に宝石のように貴重で素晴らしく、そんな命を持つ人は必ずどこかにその人にしかない魅力や個性を持っている。 更に、生きづらさをも感じるこの時代に、諦めず生きているのだ。 私はそんな、今を捨てず生きて

言葉の「意志」を考えられる人になる。

「なにかが言語化された時の感覚」がとても好きだ。 それは短い言葉でもいいし、文章でもいい。 なんとなく感じていたことをずばりと言い表してくれる言葉に出会えると、感動をおぼえる。 自分の頭の中でだけ、ふわふわと存在していたものが、くっきりとした形になる。 それは自分でそのものごとを意識できるということだし、人に伝えることができるということでもある。 短歌を読んでいると、その感動に出会えることが多い。 わたしの好きな短歌のひとつがこれだ。 「もういやだ死に

課題だからやるのではない。本気でやりたいから企画するんだ。

言葉の企画第2回の、振り返り。 1ヶ月なんてあっというまだ。 第2回の講義のあと、近くに座っていた企画生と部屋に残ってごはんを食べた。朝、崎陽軒のお弁当売り場を探す時間がなく、コンビニで適当に買ったちょっと佗しいごはん。 スリーエフってローソン系列なんだな、と思いながら手に取った「悪魔のおにぎり」をもそもそと食べながら、会話に参加する。 「企画生のレベル、高いですよね」「すごすぎて、焦る」「もう第2回まで終わっちゃいましたね」「全部の講義が終わるまでに、何かを自分のも

やまびこみたいに返ってくるから、僕は言葉を贈りつづける。

これは2019年の話。 マスクもせずに、当たり前のように、集合できていた時の話。 ※※※ 朝4時を過ぎた頃。 金曜日の深夜、といより土曜日の早朝。スライドの1枚目から、頭の中でしゃべりながら見直す。ここはいい流れだなぁ、とか小さく笑ったりしつつ、その日に話をする資料がほぼほぼ完成する。あとはみなとみらい駅まで行く電車の中で仕上げよう、と思って短めの睡眠をとる。 今年、全12回の連続講座「企画でメシを食っていく」に加えて、もうひとつ70名が参加する「言葉の企画」という

明日からできる、言葉の企画①

 初めまして。もりしです。私は今、会社の先輩である電通の阿部広太郎さん主催の連続講座「言葉の企画」に通いはじめました。これから半年間、横浜みなとみらいのシェアスペース「BUKATSUDO」(とても素敵な場所です)で、71人の同期たちと「言葉」「企画」について学びます。  そのこともあり、ずっとやろうとしていたけどもできていなかったnoteとやらをこのタイミングで始めたい(義務でもあるが)と思います。情報発信をやりたくてもできていない人にも向けて、考察もしてみたので是非最後ま

「言葉」に向き合うことは「自分」に向き合うことだと気づいた、人生28年目のある日。

わたしは悩んでいた。 社会人になってもう6年目。自分の好きな「本」にかかわる仕事ができていて、とても恵まれていると思う。 けれどすっかり日々の仕事にも慣れ、「予想の付く毎日」を送っている自分に物足りなさを正直、感じていた。 わたしはもっと、自分の好きな「言葉」「コンテンツの力」に向き合ったほうがいいんじゃないか。そこから何か見えるものがあるんじゃないか。 そんな漠然とした課題意識を持つ中で、阿部広太郎さん主催の「言葉の企画」という講座の存在を知り、参加を決めた。 「言

「一生忘れられない経験」にできるかどうかは、すべて準備次第

伝えることは、難しい。 伝わるように言葉を選ぶことは、もっと難しい。 けれど、伝えることを諦めたくない。 言語化をサボらない、そう決めた。 言葉の企画2019が始まった。 昨年、企画メシをやり終えた時、来年絶対に参加するぞ、と意気込んでいた講座。 主催の阿部さんから、4000字超に及ぶ招待状(メール)をいただき、熱量に感動し、わたしも自分の中で最善を尽くして企画を提出しよう、と決めた。 ▼阿部さんからの招待状全文が乗ったnoteはこちら 開口一番、阿部さんは「エントリ