マガジンのカバー画像

言葉の企画2019

269
言葉って何だろう?企画って何だろう?半年間、考え続ける。形にしてみる。BUKATSUDO連続講座「言葉の企画」にまつわるnoteです。
運営しているクリエイター

#素敵な人

「素敵」という言葉を使わず、素敵を語れ!

コピーライター阿部広太郎さん主宰「言葉の企画」第4回目の講義。 今回は、「あなたの素敵な人についてエッセイを書いてください」という課題だった。私は、母について800字程度で「簡単」にまとめてしまった。「全然、伝わらないな」と反省しかない。 私が書いた文章は上記だ。 その文章に対して、阿部さんから下記のコメントを頂いた。 素敵とはなにかをエッセイの中に、定義する必要はないです。ただ、「支えてくれた人」である以上に、どんなエピソードがあったのか、もっとそこにある物語を知り

もう一度、逢えるのなら。

わたしには、2人お母さんがいる。 1人は生みのお母さん。 もう1人のお母さん。それがこれから話をする、Ann。 2011年8月。18歳の1か月。 アメリカのオレゴンに ホームステイしたときのホストマザー。 当時60歳くらいだったはず。 Annの素敵さは、みんなを笑顔にする チャーミングなその人柄。 そして、包まれるようなあったかさ。 いつも、どんなときも笑顔で 人のいいところをたくさん見つけて たくさん褒める人。 アートが大好きで、自分が感じていることを とっ

status quoを変えられる人

私は昔から、status quo (ステータス・クオ) を変えられる人に憧れている。 ライト兄弟やキング牧師、スティーブ・ジョブスやアインシュタイン。 ベタだけど、やっぱりかっこいいと思う。 ”status quo” は「現状」と訳されるが、 使われ方として、 「常識とされている考え方」 「自分の現状(周囲から与えられた役割)」 という2つの現状があると思う。 例えば、有名なappleのCM「Think Different」 The ones who see thin

わたしの思う「素敵な人」

「素敵な人」をテーマにエッセイを書く、というお題をいただいた。 ただ、私は「素敵」という言葉を頻繁に使うので、今その定義に困っている。 【素敵】[形動]...自分の気持ちに合っていて、心を引かれるさま。非常にすぐれているさま。程度がはなはだしいさま 引用:goo国語辞書 何かにつけて「素敵です」と言って「素敵だった」などと書いてきた。とても便利な言葉で“素敵な” 言葉だと改めて思うけど、本当に「非常にすぐれている」ときに使っているだろうか。 「言葉の企画」初回の講座

本と、港と、素敵な人と。

台風が来ているのでは、と恐るおそる起きた土曜日の朝。 わたしの心配をよそに晴れ間の出た空を見て、予定通り三崎に行くことを決めた。 せっかくのお休み、海、恋人とのプチ遠出。 すっかり夏休み気分で、このあいだ奮発して買った真っ赤なワンピースをはじめて着てみた。ついでに髪の毛もちょっとかわいくしてもらった。胸が高鳴る。ふふふ。 この小さな旅のいちばんの目的は、憧れの素敵な人とその人が作った場所に会いに行くことだ。 ◇ ◇ ◇ 東京から2時間弱、電車に揺られて着いたのは神奈

似た者同士だからこそ、素敵だと思える人。

わたしには、わたしにとてもよく似ている友達がいる。 地元が同じ。進学した高校も同じ。大学と新卒時の就職先は違ったけれど、結局わたしが自分の会社に彼女を引き入れ、職場まで同じになった。 わたしたちはのほほんとした良いやつで、あまり敵を作らず、自分のコミュニティ内では楽しく過ごすことができる。 知らない人がたくさん集まる立食パーティーみたいなものは苦手で、人見知り、だけど人は好き。好奇心はけっこうある。 2人とも読書が好きで、いちばん好きな作家は村上春樹。インターネットが好

日本一元気な被災者を紹介します

|30歳も年上のお友だち「遅いんじゃー!!はよ泥かけーーー!!」 出会いの第一声は、こんな言葉だった。 タジさんとマチダさん。 父の歳ほどあるオッチャン2人組。 素敵というキラキラワードは似合わないが、 私にとっては道しるべになる人たちだ。 タジさんは、とにかく口がよく動く。 人に対してあれしろこれしろ、と ニコニコしながら指示を出してくる。 マチダさんは、とにかく手がよく動く。 スマホで撮った写真は毎回SNSにアップ。 出会った女子大生とのLINE交換は怠らない。

あの日プロ野球選手だった頃の親父を、僕はまだ知らない。

僕の親父は元プロ野球選手らしい。 ググるとWikipedeiaが出てくる。 過去の功績も出てくる。 でも僕は、そんな輝かしい頃の親父を知らない。 僕が生まれた歳に引退した親父の現役時代を、自分の目で見ることは叶わなかった。 小さい頃から親父が元プロ野球選手だということは噂には聞いていた。(普通に親に聞いていた) ただ僕の目に映る親父はただのちょっと気さくなだけのお調子者のオヤジで、「ふ〜ん」くらいにしか思っていなかった。 友達の家に遊びに行った時に「お父さんはプロ野

天気の孫(言葉の企画vol.4)

天気の子が公開され、天気という事象に、 少しだけ気が向いているであろう日本。 長い雨、曇天が続いた関東に、 ようやく今日、暑い気温とともに晴れが訪れた。 そんな天気の日、 「晴の子」という名前を持つ、 数年前にこの世を去った、 晴子おばあちゃんを思い出す。 おばあちゃんとの写真は、 悲しいかな不思議なくらい無い。 ほぼ自分の思い出の中のページにしか現像はされていない。 あまり写真を撮る家庭ではなかったこともあるが、 やはり当時スマートフォンもなければ、デジカメ

人生をかけて

わたしが世界で一番、「すてき」と思っている人の話。 それは、マネージャーをさせてもらっている"新井リオさん" 去年の6月1日のツイート このツイートを見つけたとき、母校「ミューズ音楽院」なら以前にもトークショーを無料で企画・運営したことがあるし、協力したい!と思って随分長いDMを送った。 その頃のわたしは、ライブイベントを企画していたのだけど、漠然と今やってることだけじゃなくて、もっと誰かの役に立ちたいと思っていた。 数日後、とても丁寧な返信が届いて、ぜひ一緒に